2016年全面改修済 GEM=宝石と呼ぶに相応しい名門コース「ザ ロイヤルジェムス ゴルフ&スポーツクラブ」 ティグランド、フェアウェイ、グリーン全ての芝のコンディションは最高です 料金には往復プライベート送迎、グリーンフィ、キャディフィ、ゴルフカート代が含まれています

サワディカップ バンコクナビです。ゴルフ好きな方、ゴルフコースを選ぶ際、コースコンディションは本当に重要な要素ですよね。今日、ご紹介するザ ロイヤルジェムス ゴルフ&スポーツクラブは1991年に開業、素晴らしいコンディションを維持する5★コースとして有名なコースでしたが、2011年秋、洪水によりコース全体が水没してしまいました。これにより芝は全て枯れ、樹木も大木を除いて殆どが死んでしまいました。2012年に営業を再開したものの新しく植えた芝が中々定着せず、以前ほどのコンディションには戻っていませんでした。そこで2016年、半年以上掛けて全面的にリノベーションを施し、フェアウェイやグリーンだけでなく、ティグランドまで芝を張替え、見違えるような状態になりました。
2017年12月現在、間違いなくトップクラスのコンディションと言えると思います。
それでは早速ご案内します。
コース概要
バンコクから南西へ約45分の距離にあるザ ロイヤルジェムス ゴルフ&スポーツクラブは全長7,192ヤード、パー72のメンバーシップコースで、池を中心に木やバンカーと言ったハザードを戦略的に配置したエキサイティングなコースです。高低差はあまり無いもののフェアウェイには微妙なアンジュレーションが付けられ、根の強い芝と相まってグリーンは微妙な曲がり方をするため、好スコアを出すのはそれほど簡単ではありません。
ロッカールームは高級感があり、ロッカーは縦長の大型ですので、荷物が多い時でも楽に収納可能です。
18番ホールを眺めながら食事の出来るレストランは料理の種類も多く、味付けも美味しいとメンバーからも好評です。
ドライビングレンジやパッティンググリーンなどの付帯設備も充実しており、プレイ以外の部分も満足して頂ける内容となっています。
 取材日は猫が迎えてくれました |
 左のプロショップ内が受付 |
 奥のカウンターに予約確認書を出して下さい |
 ショップ内 |
 ロッカー入り口 サインしてロッカー番号を記入 |
 縦型の大きいロッカー |
 1番ホール手前にパッティンググリーン |
 ドライビングレンジも1番横 |
 18番ホールを見下ろすレストラン グリーンへオンさせるところが良く見えます |
 残念ですがカートはカートロードのみ フェアウェイには入れません |
コースの特徴
① ラフが難しい
ラフは刈り込んではあるもの、沈み易く粘る草質のため、ラフからのクリーンヒットは難しいです。
 ラフ 密集していないため沈み易い |
 こんな感じに沈みます |
② 木が難しい
大半の樹木が太く大きく育っており、また葉も厚いので、林に打ち込んだ場合は無理をせずフェアウェイに戻すほうが無駄な大叩きを失くす最善の方法です。
 特に2番 |
 4番も要注意 |

手前が池の場合はどうしましょう(写真は6番ホール)
③ グリーンが硬いスティンプメーターで9~10とそれほど高速グリーンではありませんが、グリーンそのものが硬いため、高いボールで乗せても数メートルは走ってしまいます。アプローチは手前からの基本を守って下さい。

広いグリーン(写真は2番)
④ グリーンは縦長、横長が交互ロングホールは横に長く奥行きの少ないグリーン、つまり長いクラブを使ってのオンを簡単には許さない、逆に短いホールは縦長のグリーンで縦の距離感も大事にしないとパーを取れないと言ったようにホールの特性に合わせたグリーンとなっていて、これが結構手強い要素となっています。

硬いので、ボールマークが付きません
⑤ 水はけが良いグリーンが硬いのは難易度を上げるためでもあり、排水性を良くするためでもあります。フェアウェイも芝の厚みがあってフカフカの絨毯の上を歩いているような感覚はありますが、芝の下の地面は硬く排水性が良いので雨季でも充分なコンディションでプレイが可能です。
⑥ エアコン完備の茶店がある暑いタイ、やはりひと時の冷風は身体をリフレッシュさせてくれます。
⑦ ショートホールの表示がピンまでパー3のティグランドでは毎日正確なピンまでの距離が表示されます。ただし風は自分で読まなければいけません。
ホールbyホール

1番パー5 HC17スタートホールは左の池に沿ってコースも緩やかに左へ曲がるロングホール。充分に身体が温まっていないため肩の回りが浅くスライスが出がちな1番、大幅に曲げてしまうと右にも池が待っています。そこを乗り越えれば比較的フラットなフェアウェイですので、パー以上のスコアで上がることも難しくはないホールです。
 多少のスライスの方が意外と良いポジションに落ちます |
 セカンド地点 フェアウェイはフラット |
2番パー4 HC32番で注意するのは左の池よりも右の林です。林の中に打ち込むとラフの難しさと相まってパーオンは困難、林に行ってしまった場合は無理をせずフェアウェイに戻してから寄せワンを狙いましょう。
 右の林を越えると池があります |
 セカンド地点 ここもフェアウェイはフラット |
3番パー3 HC11やや距離の無いショートですが、グリーンの縦幅が40ヤード近くあるため、手前にカップがあれば池とバンカーを意識し、奥に切られていれば思い切って中々突っ込めない、しかも受けグリーンの傾斜は結構あるので、下りの長い距離を残すと3パット必至となる短いながらも難しいショートです
 大きなバンカーが4つ カップが手前ならとても気になります |
 奥に乗せたら長い下りのパット |
4番パー4 HC1このホールの難しさはティグランドに立つと実感します。正面には林が待ちうけ、左にも林があってあまり左に打つと突き抜けてしまいそうな気がする、ドライバーの距離が出ないと残りが長く、理想は軽いスライスでコースなりにボールを運ぶことですが、中々ドライバーの落とし場所が定まりません。セカンドからは真っ直ぐ正面にグリーンが見えますが、左右の木々が深くなっているため曲げればかなり厳しい状況に陥ります。
 左右の木々がプレッシャーになります |
 トップしても真っ直ぐ行けば結果オーライ |
6番パー4 HC7ティショットとセカンドで、2回池を越えなければいけない6番、距離の出る人はクラブ選択を間違えるとティショットが奥の池にまで届いてしまいます。
あまり池に近いと左足下がりのライになるため、セカンドをミスする確率も上がってしまいます。ピンに寄せるためにも出来るだけフラットなライにボールを運びたいホールです。
 池超えを避けて左へ逃げるルートもあります |
 残りは大体130~140 |
9番パー5 HC15インコース最後は左ドッグレッグのロング、距離の出る方は思い切って林超えのショートカットに挑戦してみて下さい。ただ、そこからも結構な距離が残る上、グリーン手前はバンカー郡が待ち受けていますので、2オンは結構厳しいかもしれません。あまり左を狙い過ぎるとOBになりますのでご注意を。
 ナビも狙いましたがアゲインストだったので、林に落下 |
 セカンド地点 まだ230以上残ってます しかもグリーンは横長 |
10番パー5 HC12インコース最初のホールはフェアウェイも広くほぼ真っすぐなロングホール、どちらかと言えばサービスホールです。ハザードは左右の木々だけで、特に注意は必要ありませんが、グリーン手前のガードバンカーが目隠しの役目を果たしピンの根本が見えません。グリーンの奥行もあまり無いので、距離が出る人でも長いクラブを使っての2オンは簡単ではないでしょう。
 兎に角曲げないこと |
 セカンド地点 |
11番パー4 HC18ティショットは池越え、やや打ち上げの11番は比較的距離の短いミドル。フェアウェイ左の林が目に入り、大木が最短距離を邪魔するため、どうしても右にボールが出がちなホールです。ティグランドで方向をしっかり決めれば難しいホールではありません。
 何となく右へ打ち出してしまうことの多い11番 |
 フェアウェイにボールがあれば花道も使えます |
13番パー3 HC16当日のティの位置により結構向きが変わるショート このホールの最大の難点は強い傾斜の付いた広いグリーンです。奥行きは30ヤード近くあり、カップが奥、ボールが手前にある場合長い上りのパットが残ります。またその逆もあり得ますので、ショットよりもパットの距離感が大事なホールです。
 一番右手にあるティグランドから |
 池の正面にあるティグランドから |
15番パー4 HC8ティグランドが最初から右を向いている15番、右へボールを打ち出す人が多いホールです。
フェアウェイにはうねりがあり、左は林と池、右も林です。グリーン周りには特に危険なハザードは無いので、多少時間を掛けても正しい方向へアドレスしティショットを打ち出してください。
 ティマークに惑わされず正しい方向へ打ち出しましょう |
 やや打ち上げですが危険なハザードはありません |
18パー5 HC4フェアウェイ途中をクリークが横切る18番ロング。フェアウェイ右の一本木の先からダウンスロープになります。またこの一本木の右は池が迫って来ていますのでご注意下さい。
ドライバーで距離が出なかった場合、セカンドでクリーク超えにトライするか、その場合クリーク手前からグリーンまでは170以上の距離が残ります。クリークを超えた先はフェアウェイも含めた浮島になっていますので、3方向に池があります。距離+正確な方向性が求められるホールです。
 前の組の人のいる位置がフェアウェイ中央 |
 クリークを何打目で超えるか クリーの先全てが浮島構造 |
素晴らしいコンディションのコースで素晴らしいスコアを と中々ならないのがゴルフですが、楽しいゴルフが出来るのは間違いないと思います。