戦場にかける橋を徒歩で、船で、鉄道で、盛りだくさん!バンコクから一歩足を伸ばし、映画の舞台を満喫しましょう

豊かな自然に恵まれたカンチャナブリ
サワディカップ バンコクナビです。皆さん日本とタイの交流の歴史はどれくらいあるかご存知ですか? 徳川家康が天下をとった江戸時代の前半、山田 長政という武士が当時シャムと呼ばれていたタイに船で渡り、アユタヤ王朝の庇護のもと日本人村を建設したという歴史が残っています。このようにタイと日本二国間の歴史は大変古く、第二次世界大戦中も協力関係にありました。当時の旧日本軍はビルマ(現ミャンマー)でも戦争を行っていて、前線への物資の調達のためタイとミャンマーを繋ぐ鉄道を建設、これが泰麺鉄道という路線で現在でもその一部がバンコクから西へ約120kmほど離れたカンチャナブリという街に現役で残っています。「ビルマの竪琴」、或いは「戦場に架ける橋」という映画をご覧になられたことのある方、当時のことに興味のある方、是非このツアーに参加して欲しいと思います。残念ながら日本人にとってはある意味悲しい記憶かもしれませんが、日本を遠く離れたタイに現存する日本人の足跡を見ることが出来る大変貴重な体験になると思います。観光ツアーでもあり、歴史を学ぶことの出来る旅でもあります。
ちょっと歴史のお話を

戦争中のお話です
ミャンマーとの戦闘の最前線に物資を送るために建設された泰麺鉄道、この鉄道を敷設するために大変多くの人が亡くなりました。日本人は勿論、タイ人、ミャンマー人、アメリカやイギリスの欧米人など一説には10万人を超える死者を出したと言われています。
これだけ多くの死者を出した理由は岩盤が硬く非常に鉄道建設が難しかったことやジャングルとも言える深い森林の中での工事であったため、マラリアやコレラなどの病気にかかったり、食料不足からくる栄養失調などになったりしたことが原因と言われています。
このため欧米主体の連合国側からは「Death Rail Way=死の鉄道」とも呼ばれ、現代でも多くの欧米人がこの死の鉄道に乗るためにカンチャナブリを訪れています。平和が訪れた現代ではバンコク市内から2時間ほどで行ける有名な観光地になったカンチャナブリの街、日本人にとってとてもゆかりの深い街なのです。
ツアー行程
06:15-07:20 各ホテルへお迎え
07:30 出発
09:40 船に乗り、鉄橋を下からご覧頂きます
10:00 第2次世界大戦博物館
10:15 戦没者慰霊塔
10:30 クウェー川鉄橋/戦場にかける橋散策 (歩いて渡れます)
10:45 泰緬鉄道に乗車
12:20 タムカセー駅到着後、洞窟にご案内
12:40 インターナショナルビュッフェのご昼食
13:30 カンチャナブリ出発
17:45 シーロムのクラウンプラザホテルにて解散
見所紹介

ボートで川くだり
船に乗り、川から鉄橋を見る
カンチャナブリ到着後、まずは遊覧ボートにご乗船頂きクウェー川から鉄橋を川上からご覧頂きます。クウェー川はゆったりと流れる川、揺れも少なくのんびりした川くだり気分でご乗船下さい。
 波の無いゆったりと流れる川 |
 船の上から橋を見学 |
第2次世界大戦博物館と戦没者慰霊塔

JEATH戦争博物館
正しくはJEATH戦争博物館という名称で、J=Japan、E=England、A=Australia&America、TH=Thailandなど泰麺鉄道に関わった多くの国名がそのまま博物館名として残されています。当時の建物の雰囲気を極力残し、泰麺鉄道建設時の様子を写した写真が数多く展示され、また現地に残された日本軍や連合国軍の兵士の銃やヘルメットなどの遺物もご覧頂くことが出来ます。
またJEATH戦争博物館の横には戦没者慰霊塔 があります。泰麺鉄道建設中、この地で最後を遂げた各国の人たちの魂を慰めるために日本人によって建設された慰霊塔です。亡くなられた方の冥福を祈る碑文が日本語、英語、マレー語、中国語などの複数言語で刻まれています。
 当時の建物を復元 |
 泰麺鉄道建設時の写真などが展示されています |
クウェー川鉄橋散策

クウェー川鉄橋駅
現在でも現役で走る泰麺鉄道の一部、川からボートに乗って見たクウェー川鉄橋付近の散策をお楽しみ頂きます。このクウェー川鉄橋が映画「戦場に架ける橋」の舞台となった鉄橋で、旧日本軍によって敷設されました。クウェー川駅から鉄橋を徒歩で渡り川の反対側まで行くことが出来ます。鉄橋には日本軍によって製作された証のYOKOGAWA BRIDGE WORKS TOKYO JAPANと記されたプレートを見ることが出来ます。約100メートルほどの鉄橋ですが、実際に列車が走る場所でもありますので、充分ご注意下さい。
これも日本では出来ない体験です。
 沢山の外国人も訪れる場所 |
 鉄橋を歩いて渡ります |
 川幅約100メートル |
 本物の列車が走る線路ですのでご注意下さい |
泰麺鉄道乗車
旧日本軍が建設した泰麺鉄道は現在タイ国有鉄道の南本線通称ナムトック線として現役で活躍しています。ツアーに参加頂いた方にはこの列車に実際にご乗車頂きます。空調設備の無い何とも懐かしい雰囲気のローカル線で風光明媚な田園の中からやがて川沿いの切り立った崖ギリギリを走り抜ける体験はとても貴重なものとなるでしょう。
何故この線路が「Death Rail Way=死の鉄道」と呼ばれたか、ご理解頂けるものと思います。場所によっては木の生い茂ったジャングルのような場所を走ることもありますので、窓から手や顔は絶対に出さないようご注意下さい。
 懐かしい雰囲気のローカル線 |
 川沿いを走る列車 |
 豊かな田園風景もご覧頂けます |
 崖ギリギリを走る列車 |
タムカセー駅下車で洞窟探検
泰麺鉄道建設最大の難所とも呼ばれるアルヒル桟道橋を抜け断崖絶壁の場所にあるタムカセー駅で列車を降り、駅付近の散策と線路脇に掘られた洞窟内を探検します。洞窟内には鉄道建設で亡くなられた方の慰霊のために大きな仏像が安置されています。
 アルヒル桟道橋を散策 |
 列車が通過する際はご注意下さい |
 洞窟内を探検 |
 仏像にお参りをお願いします |
インターナショナルビュッフェ

タムカセーレストラン
タムカセー駅横にあるタムカセーレストランで川を眺めながらランチとなります。
メニューはインターナショナルビュッフェですので、お好きな物を沢山お召し上がり下さい。またレストラン内ではソフトドリンクやビールなども販売していますので、こちらもご自由にオーダーをお願いします。
 ランチはインターナショナルビュッフェ |
 お好きなものを沢山お召し上がり下さい
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 ビュッフェは嬉しいですね |
 ビール類も販売しています |
 コーヒー紅茶もあります |
一路バンコクへ
以上の行程を終了し、再び車でバンコクへ向かいます。ツアー前半は第二次世界大戦という戦争に関係する施設を廻りますが、ローカル鉄道乗車や線路散策など、後半はとても楽しいツアーになっています。集合も早く、若干寝不足気味の方、お腹が一杯になった後、涼しい車の中でたっぷり睡眠を補給して頂ければ、あっという間にシーロムエリアに到着です。解散後は戦後発展も著しいシーロム通りやパッポン通りのマーケットなどを見物されるか、BTSか地下鉄でまっすぐホテルへ戻られるのも良いでしょう。以上バンコクナビでした。