こんにちは! 香港ナビです。新たに生まれ変わったビクトリアピークのピークタワーに登場したチャイニーズレストラン「天一酒家」は、ピークタワーの北側、西側に大きな窓を持ち、その位置からも居ながらにして百万ドルの夜景を楽しむことができるロケーション。さらにその立地にふさわしい洗練されたインテリアに囲まれてすごす時間は、単なる「食事」の記憶だけではない思いを抱かせてくれるはずです。
店内を北側に移動してみましょう。こちらは、カップルシート8席が用意されたホールです。数段の階段を上って、そのホールに入った瞬間、思わず「うわー!」と声がでてしまうはず。その窓の外には、“絵はがきそのままの香港”が広がるのです。立ち並ぶビル、ビクトリア湾、九龍半島、そしてたくさんの緑が残るニューテリトリーまで、一望できる大パノラマ。
ランチタイムは飲茶タイム。デイリーメニューのほかに、約70種の点心が用意されています。飲茶のメニューの中には、炒飯やお粥や麺などのしっかりとした食事メニューも含まれているのがうれしいですね。点心は、メニューにオーダーする数を直接書き込んで渡します。日本語の表記はありませんが、中国語と英語が併記されていますので、あせらずゆっくりと読み込んで選んでくださいね。 
お米の粉を溶かした生地で具を包み込み、蒸しあげた腸粉という料理です。具はこちらも大ぶりのえびがそのままゴロンと包まれています。生地は厚くもなく薄くもなくの絶妙な厚みで、口当たりはつるっととても滑らか。そこへ新鮮なえびの食感が加わって、上品な味わいです。別添えのソースをかけていただきます。
デイリーメニューにはオリジナルの創作料理が目立ちます。味、食感、見た目、どれもバランスよく楽しめることを目指しているというだけあって、シンプルな盛り付けのものは奥深い味わいと食感、華やかな見た目のものはシンプルに素材を堪能できる味付けと、それぞれに強弱を使い分けた演出をしています。また、メニューには日本語も併記されています。オリジナルメニューを選ぶときの心強い味方になりますね。
ひらたけに削ぐような形で包丁を入れて開き、そこへイカを入れて包み込みます。それを軽くパンフライした後、あわびソースをベースに甘しょっぱく味付けしたソースで煮込んだものです。ひらたけのシャッキリとした歯ごたえのあと、すぐにイカのやわらかな弾力がやってきて、とても食感のよさが楽しめます。またあわびソースも薫り高くて品の良い味わいなので、付け合せのブロッコリーに絡めてすべていただいてくださいね。
鳥の手羽先の骨をていねいにはずし、その空洞にオリジナルの味付けを施したもち米を詰めてフライにしました。しっとりとしたもち米とぱりっと揚がった鳥の皮が絶妙な味わいです。また、贅沢にもふかひれが添えられていますので、その独特のコリコリ感も同時に楽しむことができます。
えびと3種類の長ねぎ、辛味のないレッドペッパーをスープで煮込みました。えびは大ぶりのものが殻つきのまま6匹も入っています! はじめたから頭をはずしてあるので、簡単に殻をはずして食べることができますよ。また、具の下にはライスバーミセリ(お米の粉でできた太目の麺)が敷き詰められ、えびの甘みとねぎの風味を残すことなく吸い取ってくれ、うまみを残すことなく堪能できるようになっています。
ピークタワーの住所にもなっている「山頂道」を名前に持ったオリジナルカクテルです。ウォッカをベースに、ピーチリキュール、ライチリキュール、さらにレモンジュース、アップルジュースなどをミックスした、とてもさわやかな飲み口のカクテルです。甘みのあるリキュールやジュースを使っていますが、味を引きずらずスッと消えていくさっぱり感は、ジンジャージュースが隠し味で入っているから。主張しすぎないけれど、食事の楽しさをしっかり盛り上げてくれるカクテルです。
こんなスタイリッシュなレストランを統括しているシェフといったら、さぞかし近寄りがたい職人オーラをまとった人物なのだろう…と勝手なイメージでドキドキしていたのですが、こちらの鄭シェフは「やぁやぁ、こんにちは!」と拍子抜けするほど気さくな笑顔で登場。とはいえ、料理に関しては話は別。メニューの説明や調理法などは、確かなキャリアを感じさせるとても真剣な面持ちで説明してくださいました。上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2006-11-03
スポット更新日:2008-01-23