レタス、リーフレタス、プチトマトを盛り合わせたところへ、白髪ねぎを盛り、軽く炒って香ばしさを引き立てた桜エビを散らせています。オリジナルのマヨネーズソースをたっぷりとかけて、コクがあって食べ応えのあるサラダに仕上げています。
マグロ赤身、トロ、はまち、鯛、イカの5種の魚介類に、食感を加えるためにたくあんときゅうりを一緒に巻き込みました。カリフォルニアロール同様の、海苔が内側でご飯が外側になる裏巻きで巻かれています。盛り付け後、いくらとウニをトッピングしています。
ていねいにした処理したバラ肉を、じっくりと煮込みました。スーッと箸で切れてしまうほどにやわらかく、口の中で肉がほどけます。煮込むときに余分な脂をきちんと取りのぞいているので、脂っぽさはまったくありません。お酒が進んでしまう味わいです。
実はこの鴨のロースト、おすすめメニューにも載っていない裏メニュー的存在なのです。45分間じっくりと火を通す間、シェフが付ききりとなります。そのため、一日に作れる量が限られてしまうので、おすすめではあるけれどメニューには載せられない、ということです。香港ナビをご覧になったみなさんは、ぜひオーダーの際に「鴨のロースはある?」と聞いてみてくださいね。
常時10種類以上の日本酒を揃え、タイミングが合えばディレクターの陳さん自ら交渉して入荷するレアな日本酒も楽しむことができます。一番人気は、「久保田 萬寿」。二番人気は「玉乃光 備前雄町」だそうです。
取材時には、香港に10本しか入荷できなかったという「梵」の「夢は正夢」を見せていただくことができました。数々の賞を受賞した名酒で、マイナス8度で5年以上も熟成させたやや辛口の長期氷温熟成酒です。その名からヤンキースの松井秀樹選手やイチロー選手に贈られた酒として有名なりました。
伊勢は、由緒ある料亭「金田中」の香港支店でノウハウを学び、1996年に独立した陳さんがディレクティングしています。食材のオーダーから接客まで細かく目を配り、常に現場に立って店を見守っています。店に関しては厳しい目をしていますが、お客様からの声には優しい笑顔で対応してくださいます。
香港を代表する名士で、香港の新聞「明報」の創刊者、武侠小説の人気作家として有名な金庸も伊勢に通っていています。贈られた色紙には「伊勢料理 [句多]哂架勢」と賞賛の言葉がしたためられています。「伊勢料理は“すごさ”に満ち溢れている」という意味で、名士をも満足させている伊勢の気骨を感じ取ることができますね。上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2007-04-18
スポット更新日:2008-01-23