こんにちは、香港ナビです。在港日本人の方の中には、どんなに香港が好きでもときには、「ああ、昔食べたあの味が懐かしいなあ」「あれが食べたいなあ」と、ちょっと日本が恋しくなったりすることがあるのでは・・・。実は食いしん坊のナビもその一人です。でも意外にも、「日式」(香港の人にとっての「日本料理」)でなく、「本物」の和食が食べたい、と思っていても、手ごろないいお店がそう多くはない香港。そんな中、味と値段にうるさい(?)日本人が多く在住するという、あの太古城に、沖縄出身の板さんが仕切る沖縄料理店が誕生したという情報をゲット。そうとなると、どこまで「日式」か、「本物」なのか、気になるところですね。早速、ナビが行ってまいりましたので、レポートいたします!
沖縄おなじみのシーサーが、沖縄式民家の瓦屋根にちょこんとお座りになってお出迎えの入口を入ると、沖縄の織物、工芸品の内装が目に入ります。左手には寿司カウンター。「いらっしゃいませ」と日本語を話す香港人スタッフさん。清潔感漂う、小ぎれいでさっぱりした店内は、いわゆる日本の「御食事処」を思い起こさせてくれます。
そんな中から、香港ナビの取材のために、厨房の中からヘッド・シェフである安里成一郎氏が出てきてくださいました。「いつもは、厨房の中にいるんですよ。」と落ち着いた優しい雰囲気の安里シェフ。「香港在住は長いのですか?」とのナビが尋ねると、「いえ、今年6月に・・・」。今年6月というと、まさにこのお店がオープンしたときではありませんか。安里氏は、このお店のために、はるばる沖縄から香港にいらしたのだそうです。(しかも、香港は初めてだそうです!)香港に、沖縄の味を持ってきてくださり、ありがとうございます!
一口食べてみて、その「リッチなコク」に驚きです。「こんな揚げだし豆腐、初めて!」実はこのコクの秘密は、この沖縄の揚げだし豆腐に入っているというピーナツなのです。これにはナビも「おいしい、おいしい!」とうなりっぱなし。この旨みのいっぱいつまった揚げだし豆腐に、子供も大喜びです!甘酸っぱいおつゆにつけると、味のバランスが絶妙で、たまりません。(小さいお子さんには、白髪ネギの部分が辛いので、よけておいたほうがいいかもしれません。)
なんとなくナビも気になりつつ食べたことのなかった「海ぶどう」。まだ食べたことのない方は、ぜひどうぞ!つぶつぶ感が、まるでとびっこのような食感です。グループやご家族で食べに行けば、「なに、これ!」「食べたことがない(ある)!」「初めて!」と、どきどき感で話が盛り上がること、間違いなしです。
イギリスのスティルトンやフランスのロックフォールなど、青かびチーズの好きなナビは、もちろん、「東洋のチーズ」といわれる、沖縄の「豆腐よう」が大好きです。チーズやウニの風味に例えられるような、その濃厚な味わいは、まさに絶品です。サイコロのように小さいサイズなのですが、米粒大でも、ビリビリビリっと稲妻のように強烈な旨みが口の中に広がるので、この大きさでも二人分として充分です。沖縄のお酒、泡盛はもちろん、どんなお酒にも合いそうだなあと思ったナビでした。 上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2007-10-08