今月(2006年2月)オープンしたばかりのブラン・ニュー潮州料理レストランは、リピーターが増えそうな予感がする期待の店。
こんにちは、香港ナビです。今回は太古城(タイクーシン)に新しくオープンした、潮州料理レストラン、尚膳(シェフ・マスター)をご紹介します。お洒落で清潔な上に値段も手頃とあっては、これを試してみない手はありません。では、さっそく中に入ってみましょう。
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潮州名物「工夫茶」(コンフー・チャ)のポットをあしらった壁の装飾。 |
潮州料理といえばマリネ・ソース煮、(タレ煮)

正面入り口の右手にはオープン・キッチンがあります。ぶらさがっているのは潮州料理の名物ロースト・グースとイカのマリネ・ソース煮。

中からみるとこんな感じ。手前のボールの中には潮州料理に欠かせないマリネ・ソース(鹵水=ローソイ)が。
潮州料理といえば工夫茶(コンフー・チャ)

潮州料理の食前食後には、工夫茶と呼ばれるおちょこのような小さな茶器に入ったお茶を飲みます。味はかなりほろ苦いので、ちいさな茶器でぐっと一杯飲むのにぴったり。
アラカルトでお料理のご紹介
鹵水鵝肉三拼盆(3種特製盛り合わせ) $78
左からガチョウ、豆腐、イカのタレ煮をスライスしたもの。潮州料理の代表メニュー「タレ煮」にはこの他にも、卵や砂肝、鴨の舌、豚足、など色々な種類があります。
鵝片撈麺(ガチョウの煮込み麺)$48
撈麺(ローミン)は添えてあるスープを入れてかき混ぜていただきます。トッピングされた鵝片(ガチョウのタレ煮のスライス)は手前の透明なお酢をつけて食べてみてください。
潮式凍花蟹(茹で花カニの冷製 潮州スタイル)時価
潮州特産の花蟹。潮州料理の代表的な一品です。生姜のみじん切りを浮かべた黒い酢をつけていただきます。
椒鹽鱔球(うなぎのから揚げ 塩味)$68
日本食でもお馴染みのうなぎですが、潮州料理だとこうなります。
沙律明蝦球(エビのサラダソース炒め)$68
「沙律」(サーロッ)は広東語で「サラダ」のこと。香港のサラダ・クリームはすっぱさ控えめで甘口。
紅焼蟹肉翅(フカヒレと蟹の煮込み)$128
トロリとしたスープの中にフカヒレと蟹肉がたっぷり。これも黒い酢を少し落とすと味がグッと引き締まります。
羔焼三寶(砂糖をまぶしたタロ芋、さつま芋、銀杏の蒸し物)$42
根菜類を使ったヘルシーなデザート。材料は和菓子にも共通するような、懐かしさが。
名前の由来は…

尚膳というのは、清の時代に宮廷の厨房で皇帝に出す料理を担当していた官吏の名前なのだそうです。その名をレストランにつけたのは、皇帝にささげるのと同じサービスをお客さまにお届けするという意味をこめてなのだとか。
 メニューには日本語も併記されていて、写真もついているのでとても分り易い。 |
 定番メニューに載っていないシェフのおすすめや季節メニューはこのプレートに。 |
 お店の入り口においてあるテイク・アウトのメニューとビジネス・カードは一枚もらっておくと便利。 |
潮州料理のレストランはピン・キリ。
いずれまた近いうちにナビでご紹介する予定ですが、上環(ションワン)の永楽街あたりには潮州料理のレストランが軒を連ねています。比較的ローカルな店が多く、観光客として初めて行くにはちょっと勇気がいる雰囲気かもしれません。このように、潮州料理のレストランは両極端で、超ローカルなぶっきらぼう系の店か、高級店かのどちらかの選択を迫られる場合が多いことから、尚膳はその中間を目指すことにしたのだそうです。

2月21日より、ランチ・セットとディナーのセット・メニューがスタートしました。詳しくはお店においでの際にご確認ください!
いかがでしたか?旅行者はもちろん、ロコ(香港在住)のヤップンヤン(日本人)に絶対喜んでいただけそうな予感がしてならない尚膳を香港ナビがご案内いたしました。