香港初登場!孔子をテーマにし、孔府菜を出すフュージョン・レストランがオープン!

こんにちは、香港ナビです!今日は【孔夫子】をご紹介します!
【孔夫子】レストランがオープンをしたのは2017年10月。会員制の新しいビル、「CLUB EAST」の中にあるレストランで、レストランは会員以外でも自由に利用ができます。
【孔夫子】レストランのテーマは、なんと春秋時代の中国の思想家・儒家の始祖として知られる【孔子】。店内の装飾やコンセプトは、孔子に拘って造られています。なんと孔子の子孫、76代目も訪れてコンセプトを認めたというお墨付きのレストランで、もちろん香港初登場です。
この【孔夫子】レストランで食べられる料理は孔子出身地の料理、山東料理の一つである 『孔府菜』 。 日本人にはあまり馴染みない料理名かもしれませんが、「孔府菜」は2011年に中国の無形文化遺産リスト入りをしています。伝統的な献立や独特の調理方法が特徴で、歴代の皇帝に愛されてきた料理とのこと。
ここ【孔夫子】で食べられるものは、本来の「孔府菜」をアレンジして各地の料理や素材と組みあわせたもの。まさに、ここでしか食べることができないオンリーワンに出会える場所です。
レストランの場所は最近の話題の店が集まるのエリア、觀塘(クントン)です。これなら足を伸ばしていく価値がありそうですね。
レストランの中を見てみましょう!
レストランは「CLUB EAST」ビルの3階にあります。エレベーターを降りると、そこはもうレストラン。店内はこだわりの、中国風のシック&エレガントな造りになっています。
 レストランの入り口。ここから先は、中国風の素敵な空間が待っています |
 レストランを入って直ぐにある、石作りの重厚なバーカウンター。東洋と西洋の融合とはこの事ですね!西洋風のバーカウンターやお酒があるのは、外国のお客様をおもてなしする為だそう。色々考え抜かれて造られていますね |
 こちらはバーカウンターにあったお酒。珍しそうなものが揃っています |
 食器や置物ひとつとっても、エレガントでおしゃれ |
 |
 |
左の写真は、店内に飾られている孔子の教えが書かれたもの。実は、孔子の76代子孫による署名がされた同じものが大事に保管されています。今回は特別に見せていただきました(右の写真)。レストランの開店にあたり孔子の子孫の方が視察をして、テーマや料理に理解を得てオープンしていた際のものです |
 店内のデコレーション。本物の瓦で作られた壁。美しい仕上がりですね |
 孔子の教えが書かれた衝立や、凝っていて美しい模様の壁 |
 レストランフロアの様子 |
 大きなガラスから光が差し込み明るく気持ちの良い空間です。メインのフロアとは別に、個室は5つあります |
さあ、どんな料理が出るか見てみましょう!
香港中のレストランを食べ歩いてきているナビも、「孔府菜」というジャンルは初めてです。今回はランチタイムに伺って来ました。メニューを見てみると、一般的な飲茶の点心名もありますが、聞いたことの無い料理名も多数・・・。
そして 実際に料理が出てくると、どれもひと手間を加えた、芸術的なものばかりでした。 普段から食べ慣れた点心も、何かヒネリを加えていたり、色合いやプレゼンテーションが見事な物ばかり。これが昔から皇帝に愛されてきた「孔府菜」の所以なんですね。 そして、その「孔府菜」が香港で広東料理や他の調理方法と出会い、あたらしく生まれ変わったのだなあ・・・、と納得をしました。
それではナビが食べてきたものをご覧ください!
 櫻花蝦煎蘿薥糕(櫻エビをかけた大根餅)。大根餅と櫻エビの味が一緒になり、より香ばしく、後を引く美味しさです |
 黒毛猪又焼(イベリコ豚の叉焼)。広東風チャーシューですが、イベリコを使っているのでとっても柔らかい! |
 酥皮茄子(ナスのポークフロスがけ)。斬新なお料理でした!ナスにポークフロスが合うなんて! |
 生折鮮蝦餃皇(エビの入った蒸し餃子)。エビが大きくて、ぷりぷりしていました |
ナビが感動してもう一度食べたいと思ったスープはこちらの『銅鍋石爆魚』です!!!目の前で調理をしてくれます。さっぱりとしていながらも深みやコクが感じられ、とても美味しいスープでした。これは大人数で訪れた際はぜひオーダーをして欲しいです!
 1.大きな鍋が運ばれてきます。どうやら目の前で調理をしてくれる模様 |
 2.鍋とスープの中身の魚や野菜が別々に出てきます |
 3.目の前で鍋をあけて調理を始めました。実は鍋の中にはとても高い温度に熱した石が引きつめてあります。石の上に魚を置き、石の熱で調理をするのです。良い匂いと魚の焼ける音にビックリするかも!? |
 4.魚の調理が終わると、そこにスープを入れます。石の熱さでスープが煮え始めるるのが分かります。大なべに湯気をあげながらスープが入れられる様は迫力あります! |
 5.最後にネギなどを追加をして・・・ |
 6.蓋をして、少し待ちます |
 7.出来立て、あつあつのスープをサーブしてくれます |
 8.ちなみに、鍋に入れる調理前のスープですが、最後にこのように飲ませてくれますよ。このスープ、とても手間と長い時間をかけたものだそう。深い味がするのも納得です |
さあ、スープを飲んでいる間に、まだまだオーダーをしたものが運ばれてきましたよ~
 松茸蘑茹包(ヒメマツタケ入りのマッシュルームパン)。まるで松茸そのままの外見! |
 鵝肝咸水角(フォアグラとポークのパフ)。洋ナシのような揚げた点心の中はフォアグラ入りです。独創的! |
 芝士鮮蝦手巻(蝦とチーズ入りの揚げ春巻き) |
 醋汁水晶肴肉(ポークに酢をかける前菜)。どうせ酢をかけるなら、酢と一緒に食べられるように・・・と考えられたお店のオリジナル料理。ビネガーのゼリーのとポークが一緒になりました |
 |
 |
孔府招牌腸粉(店のシグニチャー腸粉)。まるで花が咲いたような美しさの腸粉、また是非食べたいです |
 |
 |
秘製陳皮蒸番茄(蒸しトマトの陳皮がけ)。オリジナルデザートの一つ。日本のオーガニックトマトをやわらかくなるまで蒸し、陳皮で味を調えた逸品 |

これらの料理を作り出したのは、こちらのメイン・シェフ。
長年市内のレストランで指揮をとってきましたが、孔夫子のオープンに伴い移店してきました。お店のメニューはスタッフとシェフが一緒に話し合いをしながら作り出してきたものばかり。また、お客様に常に新鮮な気持ちでいてもらえるように・・・、とメニューの入れ替えも随時行うとのことでした。
もしかしたら今回ナビがご紹介したメニューの一部は皆さんが行かれた時には無いかもしれませんが、季節ご都に新しいものが用意されているはずですので、楽しみにしてくださいね。
いかがでしょうか。
食の香港といわれて味や値段にはとても厳しい香港の人ですが、【孔夫子】はオープン以来人気を保ち続けているレストランです。それは徹底したコンセプトと共に、独創性のある料理を提供したり、常に新しいものを追いかけている
からなんですね。
ナビも、また訪れてみたいレストランが一つ増えました!
以上、香港ナビがお伝えしました!