香港の中心地、中環(Central)にある上海料理店です。西洋のテイストを入れた高級感あふれる店内で落ち着いて料理が食べられます

みなさんこんにちは、香港ナビです。香港の中華料理は地域的には広東料理がメインです。しかし、香港は世界中の料理が食べられる街ですし、もちろん、さまざまな種類の中華料理も食べられます。今回「柴玉蘭(Shanghai Garden)」は中環(Central)にある高級上海レストランです。
レストランへの行き方

同レストランへの行き方ですが、非常に簡単です。MTR中環(Central)駅A出口に向かいます。出口を出るとすぐ右手に上りエスカレーターがありますので、それに乗ります。上りきったら左手に幅の広い歩道橋があるので(香港映画によく登場します)、そこを渡ります。突き当たったビルは、同レストランが入っている交易広場(Exchange Square)の入口です。実はこのビルには在香港日本国総領事館が長年入っているのですが、エスカレーターでエレベーターホールまで上がります。エレベーターホールについたら、エレベーターの乗り口を突き抜けて反対側に向かいます。そこを左手に曲がると正面に階段が現れます。そこがレストランの入口で、階段を上がると店名にあるようにランの花が迎えてくれます。
 中環(Central)駅A出口 |
 エスカレーターの乗ります |
 歩道橋を渡ります |
 レストランが入っているビルの入口 |
 エレベーターホールの反対側に向かいます |
 店の入口 |
「海派菜」という上海料理が食べられます

ソファのようなくつろげるテーブル席もあります
店は香港の経済の中心地にあるということもありますが、非常にモダンで、巨大なワインセラーが見えるなどフレンチレストランなどのテイストも入った感じのフュージョン的な雰囲気です。カップル、家族連れのほかビジネスでも使える店でもあります。お店の方に話を聞くといろいろな国籍の人がやって来ると話していました。
上海料理とは大きく分けると2つあります。1つは昔ながらの調理方法を用いて、伝統メニューが食べられる「本邦菜」です。もう1つは、「海派菜」です。東京は全国各地から人が集まりますが、上海もそれは同じで中国各地からやってきます。その地方料理の特徴を取りこんだ新しいタイプの上海料理が「海派菜」なのです。柴玉蘭は「海派菜」がメインで食べられます。
見た目も楽しく、味も確か

青玉蘭花(Chilled organic cucumber)
料理ですが、前菜には「青玉蘭花(Chilled organic cucumber)」(78ドル)がお勧めです。キュウリとキクラゲをつかってランの花を表現したものです。見るからに芸術的な料理ですが、花の部分の中心の部分をオイスターソースを使っていて、口の中に運ぶと中華料理であることを実感させてくれます。キクラゲは食感のアクセントになります。「麻婆獅子頭(Braised minced pork ball, Ma Po sause)」(1個48ドル。2つ以上から注文可能)は蒸し煮した豚肉の団子を麻婆ソースで食べるというものです。日本人は麻婆豆腐が好きですがこのソースも日本人の口にあうと思います。辛さは見た目ほど辛くありません。豚肉は柔らかくこちらにもコリコリとしてキクラゲが対照的な食感を感じさせてくれます。
「黒魚子煙燻初生蛋(Smoked egg, caviar)」(90香港ドル)はスモークした卵ですが、中は少し固めの半熟に仕上がっています。最初は甘さが来て、その後に上に載せられているキャビアの塩味が口の中に広がります。こちらも1口サイズで食べやすいです。エンターテインメント性が高いといえば「馬蘭頭石榴果(Tofu sheet dumpling, shredded vegetable)」(5個90ドル)です。中華庭園を表現したような盛りつけの更にパインナッツ、ホウレンソウなどを湯葉で包んだ物が載せられてテーブルの前に運ばれます。店員がそこから水をかけると煙が立ち上がるというものです。味そのものはほんのり塩味で、こちらの料理も1口サイズですので食べやすく作られています。
 麻婆獅子頭(Braised minced pork ball, Ma Po sause) |
 長ネギときくらげがのっています |
 黒魚子煙燻初生蛋(Smoked egg, caviar) |
 キャビアがのった一口サイズです |
 馬蘭頭石榴果(Tofu sheet dumpling, shredded vegetable) |
 水を注ぐと煙が出て来ます |

松子繍球黄花魚(Deep-fried yellow croaker, pine nut, sweet and sour sauce)
見た目のインパクトも強い「松子繍球黄花魚(Deep-fried yellow croaker, pine nut, sweet and sour sauce)」(278ドル)は、中華料理で使われることが多いイシモチと言われる白身魚を調理したものです。この身を揚げて赤い色の特製ソースがかけられています。このソースは簡単にいえば酢豚のソースと似たような味ですので、サクサクとした魚のフライを甘酸っぱいソースで食べると考えて下さい。ですので、日本人には馴染みのある食べやすい一品だと思います。日本人が大好きな小龍包。同店の「脆煎灌湯小龍包(Pan-fried xiao long bao)」(4個72ドル)は、皮を焼いた小龍包です。この辺が、海派菜らしい料理だと思います。中はいわゆる普通の小龍包の味ですが、外の皮が焼かれているので香ばしさがあるので新鮮な感じがするのは間違いありません。
ドリンクでは「Spicy Mary」(88ドル)という不思議なカクテルがあります。ブラッディ・マリーという有名カクテルがありますが、これはウオッカをベースにライムやトマト、トウガラシを入れたブラッディ・マリー風カクテルで、中国茶に使われるような容器で運ばれてきます。味は、甘い、辛い、甘いの味が連続する感じです。トウガラシの味が入っているので好き嫌いがはっきりするカクテルかもしれませんが、興味がある人はトライしてみてください。
 見た目も楽しい料理です |
 白身魚の淡泊さとソースが合います |
 脆煎灌湯小龍包(Pan-fried xiao long bao) |
 裏には焦げ目がありました |
 Spicy Mary |
 甘さと辛さが同居したカクテルです |

いかがでしたか? 実は香港の歴史を見ると上海から移民してきた人が多いので上海料理激戦地なのです。そんな中でしっかりとした評価を得ている同店を訪れてみてはいかがでしょうか? 以上、香港ナビがお伝えしました。