呉さん、李さん、蔣さんの三人のお茶好きの思いが結集したお茶の専門店。お教室もありますよ。

こんにちは、香港ナビです。今回はコーズウエイベイの真ん中にあるお茶の専門店、三思堂をご紹介します。路面店ではないので、実はナビもレポーターさんに教えていただくまで全然知りませんでした。でも、お店の隣で開催されているお教室には香港在住の日本人の方々も多数参加されていて、口コミで結構知る人ぞ知る存在だったのです。鼻がきかない、探求心がない、お金がない、ないないづくしのナビは茶道とは無縁の生活をしてまいりましたが、これを機会にちょっぴりたしなんでみることにいたしました。
緑と金魚はなぜかお茶に合います。
限られた空間の中に草木、池、などコンパクトに自然を表わすエレメントが揃っていて、繁華街の高層ビルの一室とは思えない穏やかな静けさがありました。
日本の茶道でもお花や掛け軸を観賞するのと似ています。
3人のお茶好き紳士。みんな日本語がペラペラでした。

アンディー・蒋さんは18歳から30年以上のお茶ファン。もともとは、お茶があまり好きではなかったそうです。というのも、お家にあったお茶というのは大きなポットに茶葉を入れてそれを朝から夜まで一日中飲み続けるというものだったので、最後は真っ黒で苦くてまずかったからです。お隣に住んでいたおじいさんがたまたま元お茶の販売をしていたという専門家で、ある日ちゃんと正しい入れ方で入れたお茶を飲ませてもらったら、「お茶ってこんなにおいしいものだったのか」と、目からウロコ。それ以来お茶にはまってしまったのだそうです。今回、ゆっくりといろんなお茶の話を聞かせてくださいました。

コンピューターに強い呉さん。コンピューター関係とパッケージ・デザインを担当。

ダニー李さん。早口でおもしろいお茶の先生。お茶に目覚めたのはなんと15歳の時。
ティー・ポット。使い込むほどお茶の味も良くなっていくとか。
できればお茶の種類によって使い分けた方がいいのと、茶葉を無駄にしないためにも、このような小さいポットを使います。

ポットの代わりにこのようなフタ付きの湯飲みを使うこともあります。
茶器は全て三思堂のオリジナル。

赤ちゃんのモチーフ。

水色がさわやかな野菜のモチーフ。
李先生の貯蔵アイテム。

この猫の絵を描く画家が亡くなられたので、この柄はもう絶品なのだそうです。

ポテッとした丸さがかわいいポット。
お茶の道具は自然のモチーフが豊富。
蓮の葉っぱをかたどった茶さじ。

さくらんぼかライチか。赤い実のついた陶器。

蓮の花、蓮の実の小皿。

壁にかかっていた陶器の魚。

魚か怪獣か?

葉っぱのお皿。
葉っぱに蛙がしがみついている茶さじ。見事な木彫り細工。
ナビ簡単お手前教室

お湯が沸いてます。

ポットに茶葉を入れて、お湯を注ぎます。

茶漉しを載せた小さな壺にお茶を注ぎいれます。ポットの中のお湯は残さないで最後の一滴まで注ぎきります。

壺から湯のみへお茶を注ぎます。

さあ、どうぞご賞味ください。
利き茶をさせていただきました。

今回入れていただいたのは、金玉玲瓏はウーロン茶の新茶。

緑色が鮮やかで、香りも豊かでした。
まずお湯のみを洗います。木製のピンセットでつまんでいました。

半分くらいのところまで茶葉をいれます。お湯をそそいで一度目のお茶は茶葉を洗う意味で捨ててしまいます。

お湯をそそぐと茶葉がこんなに膨らみます。

もう一度お湯を入れ、フタをして待つこと30秒。

一番左がポットの役目をするツボ。

お茶をツボに注ぎます。

ツボから湯のみへお茶を注ぎます。

いい香り。
一杯目は濃い分、ちょっぴり苦味がありましたが、でも甘みがあってお茶の味を堪能できました。2杯目は苦味がとれてさらに至福の味。鼻のきかないナビもうっとりの香りでした。
お茶の話をしていると時が経つのを忘れてもっともっと知りたくなります。

三思堂さん一押しの鉄観音茶はこの醉紅観音。

2000年に李先生のお子さん誕生を記念して作られた赤ちゃんのモチーフのプーアール茶。

古いほど良くなるのはプーアール茶のみ。これは1979年製造の27年もの。
2000年製造のプーアール茶。この日ナビと一緒に三思堂を訪れたレポーターさんの下のお嬢さんが2000年生まれということで記念に李先生がサイン入りでプレゼントしてくださいました。お嬢さんがお嫁に行く時まで大切にとっておこうかしらとおっしゃっていました。楽しみですね!

毎週月~土曜日、正午12:00から約30分無料で中国茶道が体験できます。ぜひ、お試しください。以上、香港ナビがお送りしました。