香港ローカルを肌で感じられるショッピングセンターといえば葵涌廣場。高密度で個性的な小型店がひしめき合う、そして何より全てが安い!B級グルメとB級ファッション天国!観光地にはない香港を楽しめます。
香港MTR赤い荃灣線の終点近く、葵芳(Kwai Fong)で下車すると、駅の目の前、向かって右側のショッピングセンターが葵涌廣場。このあたりは工業地区という印象が強いエリアですが、葵涌廣場(クワイチョンプラザ)は香港の学生やこの地域に住む人たちに愛されている「ちょっと古いスタイル」のショッピングセンターです。
(ちなみに、隣にある新都会広場(メトロプラザ)は新しいスタイルのショッピングセンター)
大小さまざまな店舗が集まった迷路のようなセンター内は、1度行っただけではとても把握しきれません。なぜそんなに人気なのか?今回はナビがレポートしてみたいと思います。
葵涌廣場 への行き方

MTR荃灣線の葵芳駅
尖沙咀からMTR荃灣線に乗って約20分、10駅目が葵芳(Kwai Fong)駅。終点の荃灣からは3つ目の位置になります。D出口を目指し、外に出たら目の前、向かって右側にあるショッピングセンターが葵涌廣場(クワイチョンプラザ)です。
 葵芳駅のプラットホームはもう地下ではなく地上に出ています |
 駅を出ると目の前に信号があるので渡ります |
 向かって右側のビルが葵涌廣場 |
その密度と安さに驚く!

入り口近くの吹き抜け
観光地からちょっと離れた葵芳は工業地域として発展したエリアです。葵涌廣場は個性的な小型店が、ざっと計算しただけでも700店以上(実際は1000近いと言う噂も…)集まり、迷路のようなセンター内は、1度行っただけではとても把握しきれません。
そして、何よりも全てが安い! B級グルメとB級ファッションの天国なのです!
学生や葵芳地区に住む人々、働く人々にとってとても利用されているショッピングセンターは、少し地味な見かけとは裏腹に、中に入ると曜日を問わずいつもたくさんの人で賑わっています。
雨の日でもOK! 全天候型の香港観光。

葵涌廣場 は地下(G/F:日本式1階)〜3階(日本式:4階)の4階建てで、店舗数、密度、安さ、B級グルメの多さなどなど、ここだけで旺角の女人街や上海街の観光と近い経験が味わえる...と、ナビは思っています。その上、ビルの中なので雨に降られても安心です!
そんな葵涌廣場 を1階からご紹介いたします。
G/F(日本式: 1階)

吹き抜けを見るだけでも何か凄い密度を感じる!
まず、MTR駅側のメインエントランス前には大きな吹き抜けとエスカレーターがあります。センター内には2つの吹き抜けがありますが、エントランス前にある、この吹き抜けさえ覚えておけば迷ってしまっても駅には戻れます。
この吹き抜けを覗くと、上にはオレンジ色の吉野家、下には黄色い日本城(JHC)の看板がありますので覚えておくことをお勧めします。友達とは「はぐれたら吉野家の前でね!」と決めておきましょう。G/Fには比較的大きな店舗、飲食店、銀行、クリニックなどが入っています。店舗数も少なめなのでまだ迷うことはありません。(多分)
 小さなスペースにもびっしりと |
 エスカレーター脇のお店 |
 サイズはSから6XLまで!? |
 吹き抜けの中には日曜雑貨なども |
 子供用プールや浮輪 |
 そしてなぜか金魚すくいも... |
 下着と子供用プールの間にナッツの量り売り |
 日本には絶対ないようなステッカーも... |
 吹き抜け内にステッカー専門店! |
 欲しい番号を言えばカウンターで出してくれます |
 「零食」はお菓子やスナックのこと |
 香港の昔ながらのお菓子が並びます |
 興味深いおもちゃもあちこちに |
 魚がぐるぐる回るだけのおもちゃ... |
 奥に進むと電気屋さんがありました |
 スマホ用品のお店では買取や修理もしてくれます |
 各種データカード、通話SIMカードなど。深水埗や旺角に行かなくても揃っています |
 ボディピアスの店もある! |
 どこかで見たようなバッグですが...安い! |
飲食店も

G/Fには比較的座席数が多めの飲食店がいくつかあり、食事時にはいつも大勢の人で賑わっています。
 流行りのマンゴー大福のお店は各階にできている気がする... |
 車仔麺のお店 |
 座席もありますが少ないせいか、お持ち帰りの人が多い |
 香港スタイルの甘い飲み物、糖水屋さん |
 甘さ控えめ。ハトムギと湯葉の糖水です |
 こちらもマンゴー大福のお店。流行り物なので次回はもうないかもしれません |

G/F フロアマップ
フロアマップを見つけたらスマホで写真を撮っておくと、後でどこを歩いたのか確認できます。
G/Fより上の階の方が迷います。

右上のC86が店番号
店舗数が多いだけではなく、カテゴリー分けされているようで、実はされていないショッピングセンター内は、一度行ったお店に2度とたどり着けないことがあります。効率良く見て回りたい場合はお店の番号を覚えておいたり、写真に撮っておくことをおすすめします。
1/F (日本式:2階)

実際はこのフロアマップより細分化されています
エスカレーターを上がって1/Fに行くとかばん、レディースファッション、韓国や日本からの並行輸入コスメ販売店、携帯電話(スマホ)のアクセサリー販売、ペットショップ、飲食店などがあります。近年は韓国ファッション&コスメブームなので、韓国ファッションを取り扱うお店がたくさん!
より細分化されるエリア分け

潮流廊の入口
葵涌廣場はフロア内をいくつかのエリアで分けているのが特徴で、1/Fには「潮流廊」と「消費站」があります。エリアの中にはたくさんの「ひと坪ショップ」が並んでいるので、ひとつひとつ見ていると、いくら時間があっても足りません!
また、エリア内のひと坪ショップは午後2時〜4時くらいにならないと開店しないところも多いため、くまなく全部のお店を見たい場合は夕方以降の訪問がベストです。
 消費站の入り口。潮流站より少し暗め... |
 ネイルのお店はあちこちにあります |
 なかなか可愛いファッションが並ぶ |
 MUJI系、ナチュラルなデザイン |
 小さくても品数豊富 |
 こんなコーディネートも同じフロアにあります |

ナチュラルな色合いにシンプルなデザイン
気になるお値段はトップスもボトムも「100ドル前後」、そしてセール品だと100ドル以下、30〜50ドルもあり。高くても200ドルちょっと。ユニクロより安いのです!
まとめ買い割引などもあるので、300〜500ドルあれば上下コーディネートして、サンダルまで買えちゃうかもしれません。
その他

ファッション以外では...
よくよく見ていくと、本当に色んなものが売っている葵涌廣場。
このキオスクタイプの店舗にあるおもちゃもあなどれません。
昔懐かしいレアなおもちゃが見つかりそうで...、ああ、いくら時間があっても足りない!!色んなものがあちこちに点在する、このごちゃごちゃ感がとても香港らしさを残しています。
 エコバックを含め、カバンもお手頃価格 |
 ディズニー製品とは思えない価格のリュック |
 ぐでたまグッズはここでも沢山ありました |
 デザインの方向性関係なく詰め込まれた商品 |
 一時は香港を一世風靡したVCD!がまだある! |
 お菓子作り流行りの波がここにも |
 子供服も結構ありました |
 メンズシューズの横にはセクスィー下着販売店 |
 ペットショップ |
 ペットショップの看板猫ちゃん |
 韓国コスメの試供品をまとめ売り! |
 香港の不動産価格を見て腰を抜かしましょう |
 待ち合わせ場所としても使える香港ファーストフード「大家楽」 |
 おなじみ茶餐廳もあります |
 人気店の「名星」ではチーズかけうどんが人気らしい。勇気がある人ぜひ挑戦! |
 パソコンショップ |
2/F (日本式:3階)

2/F フロアマップ
2/Fも1/Fと同じようにのファッション、小物系に加え携帯電話(スマホ)のお店などが増え、メンズファッションの店舗もあります。この階には隣接するビルとつながる渡り廊下があるため、人通りも若干多目。
放課後の学生たちで賑わう「買い食い」エリアが登場します。
洋服が安い...!
 新商品でも50ドル |
 店内全部50ドルだそうです |
 ドット柄のタグがついたアルパカデザイン |
 今年はナチュラルなカラーが主流 |
 マネキンも出ていて見やすいです |
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 たまにあっと驚くセクスィーが現れます。 |
 ひと坪店より大きめの店舗 |
 女性下着専門店 |
 ショーツも安いですね |
携帯(スマホ)やパソコンアクセサリーなど

昔から香港人は携帯(現在はスマホ)が大大好き。通信代も安いので、複数台所持している人も少なくありません。ショッピングセンター内には、レディースファッションに混じりスマホショップやパソコンショップがあります。店舗数は多くないものの、旺角や深水埗の小型店に似た品揃えやサービスをしています。日本にはないジャンクなものが見つかるかもしれません。
 香港では大型店より、このような小型店が主流 |
 中国大陸ブランド、話題の小米や華為が展示されています |
 こちらは香港のらくらくフォン!?年配者向けの携帯電話 |
 中国的なデザインの機種は思わず遊びで買いたくなります... |
 カバーやケースなどのスマホアクセサリー店 |
 ここにもデータ通信SIMカード |
 iphoneなどのフレームはパッケージがない分安いものも |
 スマホ用エクストラバッテリー |
飲食店
 米線や泡飯が食べられる「小雨天」 |
 台湾式ミルクティやお茶ドリンクのスタンド |
 ローカルお寿司屋さん |
 香港で大人気の香港式お寿司 |
 1つHK$8。何度行っても、なぜか買う気になれない... |
 そしてここにもマンゴー大福 |
その他

大きめのバック専門店や、靴屋さん、ヘアアクセサリー屋さんなど、本当にあるとあらゆるものがありすぎて、目的を持っていかないと翻弄されてしまいます...が、それが楽しいのが葵涌廣場 です。
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 タイプの違うぐでたま? |
 しんちゃんも人気 |
 もしかして、マックロクロスケ?? |
 全てのキャラクターが揃いそうな勢いです |
 バッグ専門店 |
 通学用リュックなどは100ドル前後 |
 靴専門店 |
 ヘアアクセサリーなど |
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 日本のお店!? ではありません.... |
メンズファッション
 少ないですが、カジュアル系のお店があります。 |
 カバンは100〜500ドルと幅広目の価格帯。 |
 中国製...をカッコよくしたデザインだ |
3/F (日本式:4階)

3/Fのフロアマップ。すごく大雑把です

下からも見えるおなじみの吉野家
最上階は「買い食い天国」と言っていいかもしれません。吉野家などの飲食店も入っていますが、いつも人でいっぱいなのはB級グルメのカウンターだけの店舗。以前の旺角や小販を思い出させます。
そんな飲食店の脇にある小径を入ると、またまたファッション・アクセサリーエリア(Top世界、時尚坊、摩登世界)が始まります。2、3階とは違ってちょっと大陸カラーのデザインが増えてきます。3階はこのほか、小さいネイル、エステのお店やお洋服のお直し(改衣)、コピー屋さんや印刷屋さんなどがあります。
 大型書店が入っている!待ち合わせ場所に。 |
 書店で見つけたかわいいスマホカバー |
 フェイクファーのカバーは79ドル |
下校時間帯は学生でいっぱいになります

まだ早い時間でもこの状況
平日は下校時間から学生が増え始め、5時半を過ぎる頃から勤め帰りの大人が加わり、7時頃になると結構な人になる3/Fフロア。土日はお昼過ぎから家族連れなどで賑わっています。さすが香港は買い食い&スナック大好き文化です。
 関東煮(おでん)に香港の魚蛋(つみれ団子)と一緒に韓国式かき氷が売っている...これこそ香港! |
 出前一丁を始め、香港のジャンクフードがつまっているメニュー |
 インスタントラーメンの焼きそばです |
 辛いがお好みの方はこちら |
 ひとくち揚げ大根もち... |
 ひとくち揚げ大根もち$13は初めて見た!食べてみたい! |
 鶏肉の揚げもののお店。から揚げ屋さんみたいな感じ |
 から揚げ以外にも手羽やもも肉、ポテトも |
 食べてみた!お酒のつまみに良いかも |
 米線で人気のチェーン店 |
 フレッシュジュース&スイーツ店。品数に圧倒されます |
 マンゴー涼粉で$10は安い! |
 人気のクレープ店 |
 トラディショナルな香港の串物 |
 とうもろこしにチーズ、バター、辛子ソースなどをトッピングしたもの |
その他

小さいエリア訳のひとつ、時尚坊
 新天地(ニューワールド)エリア |
 摩登(モダン)とは思えない世界ですが... |
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 通勤に使えそうな服も |
 XXXLまであるのが凄い。2枚以上まとめ買いすると割引に応じてくれることが多いです |
 誰が着るんだろう? オウムのワンピース |
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 珍しいデザインの靴は389ドル |
 小径を入っていくとネイルショップなどがたくさんあります |
 古着ストリートという名ですが、雑貨が多いかも |
 店内びっしり、なんでもありな品揃え |
 改衣(お直し屋さん)も。買ったズボンを短くしたい時に |
 コピー屋さん |
 Top世界入口 |
ひと休みとトイレ

隣にあるメトロプラザ(新都會廣場)
2/Fから隣の新しいショッピングセンターメトロプラザ(新都會廣場)につながっています。こちらにはスタバなど座席のある飲食店が入っていますので歩きすぎて疲れたのでゆっくり休みたい…というときや、綺麗なおトイレを利用したい...というときは、隣のメトロプラザ(新都會廣場)がおすすめです。
いかがでしたか? このごちゃごちゃ感は香港ならでは!
以前は葵涌廣場のようなショッピングセンターがあちこちにありました。家賃の高騰で、ここ数年古いタイプのお店はどんどん減り、香港らしさが残るショッピングセンターも少なくなりました。
香港の中心地から少し離れていますが、尖沙咀から地下鉄で約20分、旺角や深水埗まで来たのなら、もう少しだけ足を伸ばして観光地では味わえない香港「ど」ローカル体験をしてみるのも楽しいかと思います。
以上、香港ナビが葵涌廣場よりお伝えいたしました。