
19世紀、ロンドンの港は世界中から集まる物資の貿易拠点でした。テムズ川沿いには倉庫や埠頭がびっしり並んでいました。ここは1880年代に香辛料の交易で栄えていた東インド会社の船着き場が当時のまま見られる唯一の場所です。第2次大戦後のロンドン港は、船の大型化などにより衰退してしまい廃墟となっていましたが、ドックランド地区の再開発により、この辺りは新しいマンションが立ち並ぶ閑静な住宅地へと大きく変貌しました。テムズ川の向こう岸に「O2ドーム」の偉容が望めるほか、カササギ、ジョウビタキなどさまざまな野鳥が姿を見せる場所でもあります。