あえて言うなら韓国の納豆、チョングッチャンの専門店。これこそ健康食!!肉食生活に染まった現代人に豆のやさしさを!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。今日ご紹介するお店はチョングッチャンの専門店「民家」。チョングッチャンというのは大豆を使ったお味噌の一種ですが、このお味噌で作ったチゲのことも示すようです。チョングッチャンが作られる過程は「お豆を水に浸してふやかして、煮て、ねかせて、藁に包んで冷まして、発酵させる」だそうです。あれ、どこかで聞いた作り方と思う方も多いはず。そうこのチョングッチャン、
あえて言うなら日本の納豆に近い存在なのです。ということでにおいも独特。お店に入った瞬間に、ほかのお店にはない匂いが漂ってきます。
韓国の民家を再現
お店の中は「民家」という名前があらわすとおり、昔、韓国のお百姓さんが住んでいた家がテーマで、庶民的で素朴なつくり。かわいらしいかめがあちらこちらに飾ってあります。
肉からすこし離れて、万能のチョングッチャンを食べてみよう!
ご主人は「食と生命」の大切さを常に考えてきた方で、以前は有機栽培の野菜のお店を経営されていたそうです。「肉中心になっている現代人の食生活。肉のかわりになるものはないだろうか」と考えた結果が「お豆」だったそうです。豆の威力はみなさん知ってるでしょうけど、このチョングッチャンもカルシウム、ビタミン、植物性たんぱく質が豊富で、ガン細胞の成長を抑えたり、肌をきれいにしたり、胃潰瘍にも効果があったり、心臓病の予防もしてくれたりと万能です。
においは少しおさえ気味
ナビもチョングッチャンは今日が初めて。取材に行く前に「くさいぞ、くさいぞ」と周りに脅されていたものの、実際のにおいは納豆ほどではなかったです。オリジナルのチョングッチャンはかなりのにおいだそうですが、最近では食べやすく改良してつくってあるのでにおいもそれほどではありません。
テンジャンチゲ似のチョングッチャン。でも、マメマメしてます
さて、これが今日の主役。「うん?これ、テンジャンチゲじゃん」ってぐらい見た目は普通。具は豆腐、唐辛子、ねぎなどが入っています。これもまたテンジャンチゲと同じ。でも、中をほじくってみると豆さんがたくさん顔を出してきます。
淡白なお味さてお味のほうですが、調味料たっぷりの塩辛く濃い目の味に慣れた舌には、一口目は「すこし味が薄めだな」。でも、続けて食べていくと、その薄さの感覚はいつのことだか。調味料に麻痺して狂った舌もだんだん豆さんのオリジナルの味を感じ始め、味覚も満足。体に良い料理というのはまさにこれなのかも。韓国の納豆と言われますが、納豆のように糸は引かず、味も納豆よりすこし淡白な感じ。唐辛子が入っているのでほんの少し辛さがありますが、韓国料理の中では辛さがゼロに近い料理です。(写真のチョングッチャンはおかず込みで3,500ウォンです。
お店の常連さんお二人が食べているのはチョングッビビンバ(4,000ウォン)。新鮮な野菜、ご飯、コチュジャンそして、チョングッチャンをまぜて食べます。
納豆嫌いは要注意、ていうか無理かも
ナビは納豆大好きなのでチョングッチャンのにおいもぜんぜん気にならなかったけど、納豆嫌いな人はとても耐えられないかもしれませんので要注意。
体にいい食べ物に興味のあるあなた、韓国に古くから伝わる健康食チョングッチャンで元気になってください。韓国の変わった料理を食べたいあなた、独特なにおいのチョングッチャンにチャレンジを。納豆が大好きなあなた、韓国の納豆と呼ばれるチョングッチャンで納豆世界制覇の第一歩を。以上、プサンナビがお伝えしました。