済州名物コギグクス(肉入りうどん)の有名店!コクのある乳白色の豚骨スープにゆで豚スライス入り!

こんにちは!ナビです。今日は韓国南端の島、済州島(チェジュド)にやってきました。ここは四方を海に囲まれ、海の幸が豊富!そのため、済州名物といえば、ヘムルトゥッペギ(海鮮鍋)、カルチ(太刀魚)料理、オクトム(アマダイ)料理、アワビやトコブシ料理などなど、海鮮料理がいろいろと満喫できるんです。そのほか、黒豚も有名ですが、この辺まではよく知られている済州グルメ。済州島に行ったことがある方なら、食べた料理の数々ではないでしょうか?でも、今日ナビが紹介するのは、済州の名物グルメの中でも、あまり知られていない料理の有名店。その名物料理とは、コギグクス(肉うどん)です!ナビも済州島には何度か足を運んでいますが、今回初トライ!さっそく、お店にうかがってみましょう!
済州名物、コギグクス!

ソウルではほとんど聞いたことがなかったんですが、それもそのはず、このコギグクス(肉入りうどん)は済州島で昔から食べられている家庭料理。チャンチ(宴会)をするときに、家で飼っている豚を捕まえて食べていたそうで、その豚骨でスープをつくり、またお肉をゆでたものをうどんの上に盛ったものがつまりコギグクス。ソウルのチャンチグクスといったら、普通はいりこだしのシンプルな麺料理ですが、これは済州島ならではのよう。
サムデグクスフェグァン(三代グクス会館)

こちらが「コギグクス」という料理が全国的にも知られるようになった、そのきっかけとなったお店だとか。サムデ(三代)というように、今の社長さんのおじいさん、そのお父さんの代からの味で、三代目の今の社長さんはこのお店をはじめて10年ほど経ったとか。地元テレビでもたくさん紹介されている有名店とあって、入口のところには今まで紹介された番組がずらり。お店の場所はサンソンヒョル(三姓穴)といって、高氏、梁氏、夫氏、この3つの済州を代表する姓の神人が、それぞれ地面の穴から出てきたという、済州島の神話を伝える遺跡や、済州民俗自然史博物館のすぐ前。済州KALホテルからもすぐです。ナビは午前11時台、お昼時のちょっと前にお店に行ったのですが、広めの店内にはすでにたくさんのお客さんが!
ちなみにこちら、もともとは現在のお店の場所から少し離れたところにあったのですが、少し前に移転。昔は小ぢんまりとしたお店でしたが、今では立派な建物になり、お店の中も広々です。
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移転前のお店 |
厨房がすぐ目の前だったので、ちょっと中をのぞいてみました。
こちらがスープ。豚骨を24時間煮ると、こんな色になるんですね。見るからにおいしいそうっと思うのはナビだけ?!
 コギグクス用のスープ
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 いりこダシスープ
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こちらは麺の上に盛るゆで豚。味噌と塩を少し入れて豚肉を皮ごとゆでます。これは韓国のポッサム(ゆで豚)と同じで、お肉自体に少し味がついていて、麺と一緒に食べるとぴったり。
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麺をゆでて、 |
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→スープを少し通したあと、具を盛り付け |
 →最後にスープを掛けて、 |
 →出来上がり! |
さっそく、いただきます!
-コギグクス
まずはこちらの看板メニュー、コギグクスから。豚の膝の部分を24時間煮た乳白色のスープに麺を入れ、ゆで豚のスライスと千切り野菜・薬味を盛り付けたもの。とってもシンプルですが、このコクもありつつ、あっさりとした豚骨スープと麺、味噌と塩でゆでた豚肉スライスがばっちりマッチ。豚骨ラーメンみたい…と聞いていたものの、それよりはかなりあっさり。つるつるっと食べられちゃいます。
 乳白色のスープ |
 お肉と一緒に麺を。 |
 薬味を混ぜるとピリ辛テイストに。 |
-ミョルチグクス
いりこダシのうどん。ニンジン、油揚げ、ネギ、唐辛子の粉などの野菜が彩りよく盛られています。これはコギグクスほど辛くなく、唐辛子も薬味程度なので、お子さんでも食べられると思いますよ(もし心配な場合は、中央の唐辛子の粉をとればok)。このミョルチグクスはコギグクスの次に人気のメニュー。
-ビビングクス
上の二つはスープ入りの麺料理でしたが、このビビングクスは辛い薬味と盛り合わせの野菜をビビョソ(混ぜて)食べる麺料理。普通のビビングクスと違うところは、お肉のスライスが入っているところ。コギグクスのビビン版です。辛いモノが好きな方はこちらもぜひお試しを。赤い薬味は辛いながらも、けっこう甘みもあり、「辛い~」といいながら、箸がどんどん進んじゃう、そんな感じです。豆もやしのシャキシャキ感もグッド。
麺を注文すると、白菜キムチ、大根キムチ、そして青唐辛子、ニンニクスライスなどが出てきます。キムチは麺と一緒に、また青唐辛子は味噌をつけてお酒のおつまみにもなりますね!
いかがでしたか?実はこちらの社長さんにうかがったところ、ソウルにもお店があるとか。場所は江南は論峴洞。ナビもまだ味比べをしてないので分かりませんが、済州島まで行く余裕がない方は、ソウルのお店に行ってみてもいいかもしれません。またやっぱり本店で食べたい!なら、ぜひ三姓穴をはじめ済州市内の観光地を回りながら、小腹が空いたときに寄って見てくださいね!以上、ナビでした。