半干しのスケトウダラを甘辛く焼く~

韓国生活も長くなると、韓国料理は何でも食べ尽くしてしまって、目新しい食べ物が何にもない~となってしまいます。そんな時美味しいのは、やっぱり家庭料理。いつもお家で食べているものに何か一品加えたお食事が、何のかんのと言っても飽きませんね。

このお店はまだオープンして間もないので、近い将来なくなってしまう可能性もなきにしもあらずですが、「韓国の家庭料理+ワン」を頂くにはもってこいのお店です。お値段もリーズナブルなので、ものは試しに行ってみてください。
大人が20人ほど座ったらいっぱいになってしまう小さな店内は、真新しい壁紙と床が気持ち良いです。従業員を使わないでご夫婦だけで経営するには、このくらいの広さが適当なのかもしれませんね。近所に似たような小さなお店が沢山ありますが、お店の前に広げたオレンジ色のパラソルが目印です。

これがこのお店の名前の由来になっているメインディッシュの「ファンテクイ」。ファンテとはスケトウダラを半干ししたもので、色が黄金色なのでこの名前(黄太=ファンテ)がつきました。生のものはミョンテ(明太)、凍らせるとトンテ(凍太)、卵はミョンテアル(明太卵=明太子のこと)といいます。さて日本人もスケトウダラは好きですが、韓国人も日本人に負けず劣らずこの淡白なお魚が大好きなんです。煮たり焼いたり食べ方は沢山ありますが、ここでは甘辛い薬味でしっかり味付けしたファンテをステーキのように焼いて食べます。とっても美味しいんですよ。
 生野菜のサラダ(お手製のドレッシングがかかっている) |
 カクトゥギ |
 ヨルムキムチ |
 レンコンの甘煮 |
 玉子焼き |
 ニラの芽の炒め物(干しえび入り) |
 季節のナムル |
 ポテトサラダ |
キムチ以外は毎日替わります。小さなお店なのでこんなに沢山準備するのは大変かとも思いますが、このお店の売り物の一つが「朝ごはん」なので、おかずは毎日、豊富に準備しなくてはならないそう。朝ごはんは日替わりお任せメニューで3500ウォン。(#安い!)お店の界隈には常連がいて、毎日のように食べにくるそうです。
※お値段は2005年6月現在です。

それからファンテクイを注文するとシレギクッ(大根の葉っぱの韓国風お味噌汁)がサービスで出てきます。これこそ私が冬になると毎日のように作るお汁じゃないですか。

ファンテクイがなかったら我が婚家の夕食のメニューと全く同じです。味付けや盛り付けがまだまだ素人っぽいですが、それがまた親近感を持てて良いと思います。

お店をオープンしてまだ4ヶ月目のオーナーご夫婦。休日返上でお店の経営に当たっています。会社を早期退職したばかりなのでまだサラリーマン風情が残るオーナーは、奥様の全面的な内助のもと、ひたすら前を向いて走り続けているんです。頑張れお父さん!