韓国内で最も大きな鐘で、宝物(国宝と重要文化財の中間)2号として(宝物1号は東大門なのは知ってましたか~?)、毎年12月31日24時にたった一度だけ深い鐘の音色を響かせる普信閣(ポシンガッ)。 この鐘の音を聞くという儀式は、希望に満ちた新年を迎えようという、韓国人にとってはとっても重要な儀式。直接見に行ったりテレビで見たりと、人々はこの鐘の音を聞きながら終わり行く一年を省みて新年を迎えます。(この鐘の音を聞き終わるなり友達に「セーヘーポンマニパダラ~(「新年、福をたくさんもらってね」という意味で、日本の「明けましておめでとう」の意味にあたります)」と電話をかけるのが流行になったこともありました。そのため特に10代の女の子のいる家ではあっちこっちの家で電話が通じないことも・・・^^;;) 現在普信閣にある鐘は1985年、韓国の国民の寄付金で鋳造された新しいもの。既存の普信閣の鐘は亀裂がはしり、これ以上鐘をつくのは不可能になったそうです。 もともとの普信閣の鐘は朝鮮時代1468年に鋳造され、ウォンガク寺にあったものをクァンヘグン王の時に鍾路に移し、午前4時に33回、午後10時に28回、その澄んだ音色で都城の門を開閉し、時間の基準にしていました。現在、国立中央博物館内に安置されています。 しかし今も新年を迎えるために鐘をつく普信閣の鐘の役割は昔と変わらず、といったところですね。
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スポット登録日:2012-09-18