おいしくてリーズナブルで健康にもよいダックの春雨スープは、B級グルメといえどもあなどれない!一度食べたらヤミツキになる味?!

こんにちは、上海ナビです。
今日は、早い!安い!うまい!と3拍子揃ったB級グルメのご紹介です。気になるその正体はずばり、“老鴨粉絲湯(ダックの春雨スープ)”!
上海人にも絶大な人気を誇る 「紀遊子老鴨粉絲館」 の “老鴨粉絲湯” の人気の秘密に迫ってみたいと思います!
紀遊子老鴨粉絲館は市内に数店舗ありますが、今日ご紹介するのは 「南京東路歩行街」 に交差する貴州路を少し北に行ったところにある 「貴州路店」 。南京東路の観光ついでに、ふらっと立ち寄れる気軽さのあるこちらのお店は、2007年3月にオープンしたばかりなので、店内は比較的清潔!
お店の中へ一歩足を踏み入れると、テキパキと働く店員さん達が 「ニイハオ!」 と声をかけてくれます。このレベルの飲食店で、接客態度のよい店員さんが揃っているのは結構珍しいことなんですよ。感じのよいレストランでの食事は余計においしく感じられますよね!

看板料理である“老鴨粉絲湯”は、道路に面して設置されたブースで調理されるため、お店の近くには、ほわ~んと独特なスープの香りが漂います。香りだけだとちょっと生臭く感じるんですが、コチラのスープを食べたことがある人にとっては、この香りが空腹中枢を刺激するシロモノ。
そういえば一度食べたらヤミツキになる系の食べ物って、独特な香りがあったりしますよね。

生活時尚(チャンネルヤング)というTV番組の人気コーナーで、「遊子老鴨粉絲館・本店(武昌路)」 が紹介されたこともあるんだそうです。これは、期待度が高まりますね!!
【ここで ちょこっと説明タイム!】
「老鴨粉絲湯」の “老鴨 ラオヤァ” とは、アヒル(家鴨)のこと。
中国ではアヒルを指して “鴨子 ヤァヅ” と呼びますが、それと同じです。ちなみに、カモは “野鴨 イェヤァ” と言い、これは野生で数も少ないせいか、中国人はあまり口にしません。
アヒルを食べるというと、日本人的にはちょっとかわいそうな気がしてきちゃいますよね。
ここはひとつ、ダックと呼んで、少しでも悲壮感を打ち消そうかと思います。
(英語に直しただけですけど!)
ちなみに “粉絲 フェンスー” は春雨のことで、発音が英語の “FANS” に似ていることから、近年ではファン(追っかけなど)のことも粉絲と呼びます。“湯 タン” はスープのことです。
店内に入ったらまず、メニューセレクト&お会計!ほとんどのB級グルメ/ファストフード店がそうであるように、こちらも前払いスタイル。メニューを見て指差しか、メモした紙を店員さんに見せればOKですよ。
メニューは中国語表記のみなので、ナビが代わってみなさんにご紹介♪
◎ 老鸭粉丝汤 ダックの春雨スープ 8元
◎ 香喷喷米饭 白いごはん 1元
◎ 油切奶香馒头 ミルク風味饅頭 3元/4個
◎ 香酥春卷 パリパリ春巻き 4元/1人前
◎ 爽口挂花鸭 塩水鴨 7元/1人前
◎ 卤蛋 煮タマゴ 1元/1個
◎ 鸭肫肠 アヒルの砂肝、腸 3元(トッピングメニュー)
◎ 鸭肫肠 アヒルの砂肝、腸 3元(トッピングメニュー)
支払いが済んだら、席に移動しましょう。
座席は全部で35席しかなく、食事時には混みあいますが、回転率は良いのでちょっと待っていればすぐに座れますよ。
客層は学生さん中心ですが、ホワイトカラー層も昼食時に仕事帰りにと、よく利用するそうです。
 壁を向くスタイルなら、誰の目も気にせずズルズル食べられますね。ただ万が一のことを考えて、ご自分の荷物の管理だけは十分ご注意ください! |
 “老鴨湯の効能”について書かれたパネルが、壁に掛けられているのを発見!アヒルの肉は栄養豊富で、虚弱体質改善効果があるそう。特にむくみ体質、低体温症、喉が渇きやすい人にバッチリの効き目があるんだそうですよ。 |
道路に面している調理ブースを覗かせてもらいました。春雨やスープをお碗によそう手際のよさはさすが!

ボウルに入ったレンガ色の物体を見つけました!これは「鴨血(ヤーシュエ)」と言って、アヒルや鶏の血を固めて作られた食品で、鉄分とビタミンKを多く含むので貧血気味の人にはバッチリなんだそうですよ!スプラッターな名前と見た目とは裏腹に、臭みも無く、絹ごし豆腐以上になめらか&舌にピタッと吸い付くようなキュッキュとする食感が楽しめ、上海人も大好きなんですよ。

注文(お会計)してから1分足らずで、できあがっちゃうスープ。このスピーディーさはお腹がペコペコな時や時間が無い時にはとっても助かります。自分の座っている席まで、店員さんが運んできてくれますので、じっとお待ちくださいね。

いただきまーす!の前に、テーブルの上のアイテムチェック。お箸は、使い捨てタイプの竹割り箸と、そうではないタイプの2種類。なぜ2種類あるのかはナゾですが、お好きな方をお使いください。各テーブルにティッシュが用意されているのも、B級グルメ店的にはポイント高し!
~大人気のダックの春雨スープをいただきます!~
お碗は洗面器くらいの大きさがありそうなほどビッグサイズ!そして、具沢山!鴨の砂肝、腸、血豆腐、揚げ豆腐、香菜(パクチー)が入っています。ちなみに香菜が苦手な方は、注文(会計)の際に、「不要香菜(ブゥヤオ シャンツァイ)」と伝えてくださいね。

乳白色のスープはコクがあって、一口飲んだら思わず「ほ~ぉ」とため息が漏れてしまいます(いい意味で)。特に寒い日なんかは、スープが喉をとおって体中に染み入っていくような感覚になることも。
ちなみに、レンゲじゃなくて、オタマが渡されます。洗面器サイズのお碗といい、スケール大きいなぁ。

キモチ太目の春雨の食感は柔らかく、胃へスルスルとおさまっちゃいます。が、お碗にた~っぷり入っているので、小食の人は食べきれないかも?

砂肝はコリコリ!生臭さもないので、ナビも大好きなんです。

火鍋の具としてもお馴染みの鴨血は、生臭さが無くてけっこうおいし…ウッ!ちょっと待った!これは、クサイぞ!以前食べた時には何の問題もなかった鴨血ですが、今日はちょっと異変を感じたのでストップしました。しかし、ナビの連れ(日本人)はおいしそうにパクパク食べていたので、ナビの味覚に問題があったのでしょうか?でもみなさん、ローカルフードを食べる時には、ご自分の勘をたよりに、くれぐれも無理は禁物ですよ!

トッピングメニューとして、鹵蛋(煮タマゴ)と獅子頭(肉団子)をオーダーしてみました。

お箸でやっと持ち上げられるくらいの、本当に柔らかい肉団子。ちょっぴり甘めのタレの味が中までしっかりと浸透していて、おいしいです!
ちなみに、見た目が獅子(ライオン)の頭に似ていることから、獅子頭と名付けられたそう。なんともキュートなネーミングですよね。

醤油の煮タマゴは、切れ目が入っているおかげか、黄身まで味がちゃんとしみこんでいましたよ。煮タマゴにはラーメン!と決め付けていましたが、淡白な春雨にも意外と合うことを知りました。

テーブルには、酢と唐辛子タレが用意されているので、お好みでどうぞ。

おいしいだけではなくヘルシーで健康にもよいダックの春雨スープは、B級グルメファンならずとも、一度食べたらクセになるかも?コストパフォーマンスばっちりの老鴨粉絲湯で満腹になったら、ひきつづき超有名観光ストリート「南京東路歩行街」の観光を楽しんでくださいね!
以上、上海ナビがお伝えしました。
■ 周辺情報
 ◆ローソン 貴州路79号 遊子老鴨粉絲館では、今のところ飲料の販売はしていないので、お近くのローソンで飲み物を買ってからお店へ向かうのが吉。 |
 ◆南京東路歩行街 「南京東路歩行街」は、国内外からの観光客で1年中賑わう上海屈指の繁華街。チャイナタウンの香りを大いに感じられる、上海の顔として外灘と並ぶ超有名ストリートです。 |
 ◆上海市第一食品商店 南京東路720号(貴州路の近く) 中国各地の特産品を取り揃えた上海最大の食品デパート。南京東路から遊子老鴨粉絲館へ行くには、こちらのビルを目印にしてくださいね! |
 ◆智慧盲人中心按摩中心 漢口路643号 百米香樹3F 378(浙江中路の近く) マッサージ学校で3年以上マッサージの勉強をした按摩師さんしか採用しないという本格派マッサージ店はリーズナブルなのに確かな腕前。オススメは全身+足=136元(2時間)コース!遊子老鴨粉絲館からは徒歩約6分。 |