こんにちは、上海ナビです。
「湖心亭」に行くには、地下鉄10号線「豫園」駅で下車します。1番出口を出て、人民路を右折し、5分ほど歩きます。すると麗水路との角に「豫園旅遊商場」の門が見えてきます。この門をくぐると、周囲はぐっと仲見世っぽい雰囲気に。周囲のお土産物屋さんをひやかしながら5分ほど歩くと、「湖心亭」の道案内が見えてくるので、左折して豫園商場の中に入っていきましょう。
湖心亭までにかかっている橋は「九曲橋」といいます。なぜジグザグなのかというと、「人間はジグザグに歩けるが、悪霊はまっすぐにしか進めない」という中国の古い言い伝えによるもの。悪霊を池にふり落とすためなんだそうです。
釘を一本も使っていない建物としても有名なこの湖心亭、豫園の建築物の一環として建てられたのですが、1784年に豪商の集会所として使われたのを経て、1855年に上海最古の茶楼としてオープンしたんだそうです。しかも2010年に改装されたばかりとか。早速入ってみましょう。
こちらが入り口。
改装を経た湖心亭の入り口には、アイスクリーム屋さんのカウンターができていました。ほうじ茶味か抹茶味かが選べ、それぞれアイスクリームが10元、サンデーが15元です。入口をくぐって茶楼の中に入ってみると、一階は茶葉や茶器を扱うお土産コーナー。日本語を話す店員さんがいるので、お買い物もラクラクですよ。
2階の窓からの風景。
二階は130席とゆったりしています。テーブルや椅子はアンティーク。観光客で賑わう外の喧騒が嘘のような、ホッと落ち着く空間です。豫園の周囲にある蓮池「緑波池」や、遠くには上海のランドマーク・東方明珠塔や金茂大厦、上海環球金融中心などの浦東高層ビル群が見え、景色のよさについつい長居をしてしまいそう! 湖心亭の茶葉は全てオリジナルということで、どんな美味しいお茶がいただけるのかワクワクしますね~!
それでは早速オーダーしてみましょう。メニューは「極品茶」「工芸茶」「美容養生茶」「名品」「お茶受け」に分かれています。「極品茶」は大紅袍(118元)、台湾凍頂烏籠(118元)、安渓鉄観音(108元)、キーマン紅茶(108元)など、中国の誇る最高級茶が勢ぞろいしています。「工芸茶」は茉莉仙子(60元)、花之語(60元)、花開富貴(60元)など、急須の中で茶葉が開く、見目麗しいシリーズ。「美容養生茶」は、玫瑰普洱(68元)、玄米普洱(58元)、緑茶檸檬(58元)、枸杞菊花(50元)など、美容に効きそうなブレンド茶で、女子ゴコロをくすぐられますね。そして「名品」は、洞庭碧螺春(68元)、西湖龍井(68元)、茉莉龍珠(58元)、黄山毛峰(58元)など、手軽に生粋の中国茶が楽しめるセレクションになっています。
美容に目がないナビは、「美容養生茶」から桂花龍井(58元)をセレクトしてみました。制服を着た服務員のおじさんが持ってきてくれたのは、お茶碗、お茶受けの数々、そしてお湯ポット。ということはフリーレフィル?! お茶は、キンモクセイのいい香りに癒され度満点~♪ ベースが緑茶なのでさっぱりいただけます。
見逃せない「お茶受け」ですが、小豆抹茶アイスクリーム(50元)、中国ちまき(10個30元)、五香豆(10元)など、ついつい手が伸びそうなものばかり!無料でついてきたお茶受けも、高野豆腐、ウズラの茶葉卵、梅干し、緑茶もちとボリュームもバラエティも満点。甘い・しょっぱい・酸っぱいが網羅されていて心にくいですね~。そしてお皿はなんと湖心亭ロゴ入りオリジナルなんです。これに中国ちまきもお願いしたナビは、ランチにもなりそうなボリュームでした! 上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2006-11-02
スポット更新日:2011-09-27