抜群の香ばしさとジューシーさに感動! 上海で本場の北京ダックを味わうならこのお店。

こんにちは、上海ナビです。
料理名は誰もが知っているけれど、意外と「ちゃんと食べたことはない」「どういう料理かよく知らない」という日本人が多い食べ物といえば、そう、「北京ダック」です。その名のとおり北京の名物なのですが、2019年現在、上海には北京ダックのおいしい店が増加中。今日ご紹介する「大董」は、そんなおいしい北京ダックのお店の代表格です。ミシュラン1つ星(2019年版)を獲得した大人気のお店なんですよ。早速出かけてみましょう〜。
「大董 iapm店」へ行こう!

このモールの6階にあります
「大董 iapm店」があるのは、市街地でもっとも人気のあるショッピングモールの一つ「iapm」の6階。建物は地下鉄1、10、12号線「陜西南路」駅に直結しています。行き方はこんな感じ。
 地下鉄1、10、12号線「陜西南路」駅6、7号出口付近に直結しているモール「iapm」に入ります |
 エスカレーター、エレベーターで6階へ |
 フロアの東側奥の入り口があります。入り口にわかりやすく店名が書かれていないので見落とし注意 |
2019年現在、上海市内ではこちらのショッピングモール内にも支店があります。
※2019年版ミシュラン1つ星を獲得したのは、ご紹介する「iapm店」のみとなります。

エントランスです
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「大董」とは?1985年の北京で創業した北京ダックの専門店です。オーナーの董振祥氏(通称・大董)は、国家中式烹調高級技師、中国烹餁大師、北京特級烹餁大師など、スゴい肩書きを複数持つ、中国ではトップレベルの料理人だそう(ご本人は北京で活動しています)。料理のコンセプトは、健康的でオリジナリティーがあることだといい、「油っぽくない北京ダック」が売りなのだそう。また、従来の伝統的な店とは一線を画するサービスの良さ、モダンなインテリアも人気の理由になっています。

常に満席。空席には予約のプレートが
とにかく大人気のお店なので、少なくとも2〜3日前の予約が必要です。ナビは今回1週間前に予約したのですが、土曜日を予約したためか17〜19時の2時間という条件でしか席が空いていませんでした。なので、ゆっくり食べるなら平日がお勧め。または夜遅めに行くのがいいかもしれません。あとは、必ず3〜4人以上でお出かけを。北京ダックは一羽単位のオーダーとなるので、2〜3人では食べきれないことがあります。
香ばし過ぎる絶品北京ダックを味わおう

今回ナビは、808元/2名のコースをオーダー。コース内容、値段は定期的に変わるそうなので、目安としてご覧ください。でも、2名分でもかなり量が多かった印象。単品をいろいろオーダーする場合は、一人当たりの予算は300〜500元ほどになります(やや高級店です)。今回のコース内容は以下。北京ダックが初めての方でも、食べ方がわかるよう説明いたします♪
※単品オーダーできないものもあります。2018年末現在の秋冬のコース内容です。写真は2名分です。
前菜:熟酔大閘蟹、白菜双墩
11月に訪れたナビ。この日の前菜はなんと上海蟹でした。蒸したものを酒漬けにしています。切り分けられているので食べやすい! 最初からお酒が進んでしまいます……。「白菜双墩」はピリ辛のロール白菜。赤いほうが唐辛子風味、白いほうはわさび味でした。
 上海蟹の酒漬け。甲羅の中は解体してあります |
 二つの味の白菜ロール |

マヨネーズソースは甘すぎずさっぱり風味
奇妙蝦球一口では食べられないほどの大ぶりのエビを使った「エビマヨ」です。クランベリーの酸味がしつこさを消していいて、いくらでも食べられてしまいます。単品オーダーの場合は128元とのこと。

ネギと牛肉の炒めもの
葱爆小牛肉味わい深い牛肉と長ネギの鉄板焼き。ニンニクが効いていて、ご飯が欲しくなる味。というか、北京ダックと合わせてコース内に肉料理が2品も。ボリュームたっぷりです。
大董“酥不膩”小雛鴨
北京ダックが運ばれてきました! 運ばれて来た北京ダックは、テーブルの横でスタッフが切り分けてくれます。残った骨はスープにしてもらいます(家でダシとして使う用に、持ち帰る地元の人もいるそう)。この北京ダックだけを単品で頼む場合は298元とのこと。
 焼きあがったものを、 |
 その場で切り、盛り付けてくれます |

薬味が種類豊富!
つけダレと薬味はこんな感じ。真ん中上から時計まわりに味噌、長ネギ、大根の漬物、きゅうりの漬物、きゅうり、ハミウリ、ニンニク、ザラメ糖です。「北京ダックは初めて!」という方は、まずは皮部分の一切れにちょっとだけ味噌をつけて食べてみて。果物の木でていねいに焼かれたダックの、想像以上の香ばしい風味に感動するはずです。
初北京ダックの味に感動したら、同時に運ばれてくる餅(包む皮)にダック2〜3切れ、味噌、ネギ、きゅうりを包んで頬張ってみましょう。ネギの風味と香ばしくてジューシーなダック、甘辛の味噌のハーモニーに、さらに感動してください。
 この皮を一枚手にとって、 |
 こんな風に包んで食べます |
以上に慣れたら、ザラメやハミウリを足して甘口にしてみる、味噌にニンニクを足してみるなど、自分好みの薬味を皮に包んで食べてみて。自分なりのおいしさを見つけてみてください。
締め:雑粮飯、スープ
豆たっぷりのヘルシーな雑穀米と、先ほどのダックの骨でとったダシスープです。さっぱりしていて北京ダックの締めとしてはぴったり。
 骨のだしまで、余すことなくアヒルを堪能 |
 ほっこりおいしい豆多めの雑穀米 |
デザート:北京果丹皮配白巧克力砕
デザートはこんな感じ。レトロな北京のおやつをベースにした、サンザシペーストのデザートでした。季節のドリンクとして、ナツメのお茶も付いてきます。
 サンザシのデザート |
 ナツメのお茶付きでした |

いかがでしたか? 上海の北京ダック専門店というと、ガイドブックには老舗国営店がメインで掲載されています。そのためか、「サービスが悪かった」などの口コミがどうしても多く、そういった書き込みを見るたびに残念な気分になっているナビ。でも、2019年現在の上海にはミシュランガイド掲載店、北京からやってきた新進気鋭のお店など、ガイドブック未掲載の名店が続々登場中。ぜひ皆さんも、まずは「大董」で進化系北京ダックを味わってみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。