1933年創業の老舗飲茶楼が上海進出! 本場広州の庶民派点心を中国茶とともに楽しもう。

こんにちは、上海ナビです。
香港や広州市の本場の飲茶を楽しめるお店が急増中の上海。そんななか、2019年夏現在もっとも上海人の注目を浴びているのが今日ご紹介する「點都徳」です。飲茶の本場・広東省広州市で1933年に創業した老舗の上海支店で、オープンから約1年たった今も食事時は大行列ができています。聞くところによると、レシピが無形文化財に登録された点心を味わえるのだそう。早速出かけてみることにしましょう〜。
「點都徳」へ行こう!

最寄りは「馬当路」駅5号出口
「點都徳」は、地下鉄9、13号線「馬当路」駅に直結したモール「中海環宇薈」の地下階にあります。行き方はこんな感じ。この「中海環宇薈」、ナビとしては2019年現在もっとも地元人気の高いレストランを集めたモールなのではないかと思っています。
 ①出たところが「中海環宇薈」の地下1階。このフロアを左手へずっと進み、 |
 ②階段の奥、右手のこの入り口を入ると |
 ③エスカレーターの奥にお店があります |
「點都徳」の支店はこのモール内にも入っています(上海1号店はご紹介する「中海環宇薈」内のお店になります)。※「合生匯」店は2019年7月現在オープン準備中。

広東省を代表する老舗が経営
☆
「點都徳」とは?1933年に広州市にオープンした老舗。「茶楼界の元老」とも呼ばれているお店で、中国人が広州旅行に行った際は絶対に行くレストランの一つなのだそう。上海店がオープンしたのは2018年。「広州でしか食べられなかったあの飲茶が遂に!」ということで大きな話題になりました。現在も食事時は30分〜1時間待ちが当たり前。並びたくない方はオープン時間の朝9時ごろから早茶(朝ご飯飲茶)を楽しむのがお勧めです。

食事時の行列の様子です(平日です)
到着時に既に行列ができていた場合は、入り口で係員に人数を伝えて整理券をもらいます。電光掲示板には呼ばれている番号と待っている人数が表示されるので、チェックしながら待ちます。ナビが訪れたのは平日の雨の日の午前11時半ごろだったのですが、30分ほど待ちました。
※予約は受けていないとのこと。根気よく待ちましょう。
 整理券をもらい、 |
 モニターに自分の番号が出るまで待機 |
 ダフ屋が出るそう。ご注意を |
店内はこんな感じ。この日は満席とのことでしたが、大型の個室もあるそうです。
本場の飲茶を満喫♪

メニューです
まずはオーダー。メニューの紙に直接書き込んでオーダーします。料理名の右の□にチェックを入れればOK。「首」は1回目、「加」は追加したい場合のチェック欄です。その右、「超」「精」「大」などと書いてある文字は値段のこと。「超」は「超點」の略で32元のことです。メニュー欄外に表記されています。土日祝日はそれぞれ1元加算されるそう。ご注意を。
 拡大図です |
 値段は欄外の下の表記と照らし合わせます |

とにかくお茶がお勧め
お茶は鉄観音、プーアール、菊花茶、紅茶の4種類で一人8元。料理の前にまずはお茶をオーダーします。ナビはプーアール茶をチョイス。すると、レトロな茶器で店員さんがお茶を入れてくれます。テーブル脇には常にお湯が沸いているやかんが(下にアルコールランプの加熱器があります)。好きなだけお茶が飲めるのはうれしいかも。茶器もレトロでかわいい〜。
 |
 |
伝統的な方法でお茶を入れてくれます |

エビの旨味が凝縮されています
金牌蝦餃皇(32元)
「點都徳」の看板メニューの一つ。エビ蒸し餃子です。プリプリのエビがギュウギュウに詰まっていて、ほのかなセロリの香りが味を引き締めています。作り方の技法は非物質文化遺産(無形文化遺産)に登録されているそう。

アツアツふわふわ
蜜汁叉焼包(28元)
こちらも無形文化遺産に登録されているというチャーシューまん。もっちりふわふわの皮に、甘口のたれがからんだチャーシューが包まれています。餡と皮のバランスも絶妙。お茶との相性もぴったりです。

海鮮シュウマイ。日本のシュウマイと全然違います
明蝦蟹子焼売(32元)
一つにひとつずつエビがのった、ボリュームたっぷりのシュウマイです。中にもエビがぎっしり入っていて食べ応えアリ。醤油や黒酢をつけずに、具材の自然な旨味を味わってみて。

ピリ辛キュウリ
椒麻拍黄瓜(22元)
野菜を一品追加。ピリ辛のごま醤油風味が後を引くキュウリのたたきです。ほかにも点心以外のメニューとして野菜炒めや焼きそば、おかゆなども。一つひとつのメニューが意外にボリュームがあるので、いろいろ頼みたい場合は3人以上で利用するのがいいかも。

三人でシェアできる量
香芒挟心椰汁糕(32元)
ココナッツゼリーでマンゴーゼリーを挟んだデザート。「點都徳」の看板スイーツの一つです。食後はこれとお茶さえあればいくらでも長居できそう。スイーツはほかに白ごまプリン、楊枝甘露(マンゴーシロップ)、陳皮入りお汁粉、エッグタルトなどがお勧め。ただし一つがけっこう大きいので、シェアしたほうがいいかも。

いかがでしたか? 本場の飲茶が楽しめるお店というと、高級店がほとんどだった上海。でも、「點都徳」では広東省の昔ながらの飲茶を比較的リーズナブルに楽しむことができます。客層も若い女子グループから子供連れ、中高年グループまでさまざま。ぜひ皆さんも、地元人気No. 1の飲茶を味わってみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。