DIYショップから観覧車まで、地元女子に人気の施設が大集合! 人民広場エリア北側に位置する大型ショッピングモール。

こんにちは、上海ナビです。
デパートやショッピングモールの激戦地と化している2016年現在の上海。そんななか、市街地からはやや離れた場所にあるのに、トップの人気を維持しているショッピングモールがあります。それが今日ご紹介する「大悦城」。日本人的には、ハイブランドを揃えたモールや日系デパートに目が行きがちですが、実は地元の人にはローカルで遊び心がある商業施設が人気なのです。どんなモールなのか、早速出かけてみましょう。
「大悦城」へ行こう!
「大悦城」があるのは、地下鉄8、12号線「曲阜路」駅。地下売場が直結しているので行き方は簡単です。
 「曲阜路」駅1号出口の右手に地下売場が直結 |
 外観はこんな感じ |

地元サイトで口コミ人気がトップ!
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「大悦城」とは?オープンしたのは2010年。その後も工事が続けられ、2017年にサービスマンションやオフィス棟を擁する二期の完成を予定しています。モール名の由来は『論語』の「近者悦、遠者来」から取ったそうで、コンセプトは「潮流、時尚、性感」。ターゲットは「22〜30歳の女性」と明確に決まっています。コンセプトにブレがないからか、2016年11月現在の人気モールランキングは口コミサイト『大衆点評』で上海トップ。繁華街ではない場所にあるのにこの順位はスゴいと思うのです。
見どころは、若い地元女子の好みがわかるお店の数々。洋服やコスメはネットで買うのが主流の彼女たちですから、こちらのモールはエンタメ施設やレストラン、ワークショップなどを行なう体験型のお店や展示イベントなどが充実しています。ネットショップが主流になって以降の、次世代のデパートの形が「大悦城」にはあるような気がします。
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若い女性向けの体験型店舗、飲食店などがメイン |
トイレもきれい。館内のオブジェやスペース使いもユニークです。
 トイレもきれい |
 クリップみたいなベンチ |
 ドリンクの蓋みたいなベンチ |

2016年の時点で注目されているのは北座
建物は旧館の南座と、新館の北座に分かれています。長さの異なるエスカレーターがあったり、連絡通路があったりと複雑な建物ですが、迷いつつ歩いてみてください(地下鉄の駅は南座の地下1階に直結しています)。それでは、新施設の多い北座から見ていきましょう。
北座

ディスプレイがおしゃれ
新しい施設と話題のお店が多い北座は、2016年現在地元女子にいちばん注目されているショッピングビル。ハイブランドではなく、若い女性にも手が届くおしゃれなブランドをメインにしたショップがいっぱい入っています。レストランも充実しているんですよ。まずは地下1階〜9階まで、気になったお店を一挙にどうぞ。
 築地天丼専門店「天壹」 |
 スーパー「bit」 |
 「マリメッコ」 |
 セレクトコスメ「ISETAN BEAUTY」 |
 「GAP」 |
 地元人気が高いスマホメーカー「mi」 |
 「スナイデル」 |
 「ナイスクラップ」 |
 地元ブランド「飛鳥和新酒」 |
 店内にバットマンの車!「超級英雄主題館」 |
 畳席がある「アランジ・アロンゾカフェ」 |
 日本料理「鳥心」 |
 日本料理「詩季」 |
 「モーモーパラダイス」 |
 ブックカフェ「SISYPHE」 |
2〜4階のファッション雑貨売場で目立つのは、そのブランドのオフィシャルカフェの多さ。お馴染みのジェラート・ピケ・カフェから無印良品のカフェ、マウジーのカフェまで、日本でもレアなお店が見つかります。
 「マウジーカフェ」 |
 「Cafe MUJI」 |
 「ジェラート・ピケ・カフェ」 |

ワークショップで友達作り♪
こちらのモールのメインは、6〜8階のDIYショップの数々。アクセサリー、編み物、フェルト、木工、革細工、お菓子など、その場で習って作って持ち帰れるワークショップ型店舗がたくさん見つかります。仕事ストレスを抱える若い女性が増加中の上海では、DIYのお店が大ブーム。ネットショップでは買えない体験や友達作りができるからかも。
 革細工「手工大師」 |
 お菓子作り「Harry's Kitchen」 |
 木工「ZOWOO」 |
 製本、ノート作り「紙語工坊」 |
 編み物、フェルト「毛毡共和」 |
 クッキー「Cocokie9」 |
 アクセサリー「全愛工匠」 |
 油絵「iyoo Paint Bar」 |
 どのお店も一人でも参加可 |

9階〜屋上をまたぐこんなフロアが
もう一つのメインは、大阪の新世界をイメージしたような9階のネオン街。モール内とは思えない景観がフロアの一角に作られています。細い階段を上り下りしながら探検してみて。複雑な造りの飲食店が隠れています。

屋上観覧車とテラス席レストラン街
そしてなんと、屋上にはスカイリングという名前の観覧車が。日本人的には、デパートの屋上の観覧車はレトロなイメージですが、上海ではとても斬新なアイデアだったよう。子ども向けというよりカップル向けで、クリスマスやバレンタインの夜は行列ができることも。乗り場は9階にあり、屋上には観覧車を眺めながら食事できるレストランがあります。
 乗り場は9階 |
 平日は60元〜 |
 夜、外から見るとこんな感じ |
南座
2010年にオープンした南座は、テナントの8割が飲食店。真ん中に吹き抜けがある円形のフロアになっています。
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北座とは連絡通路でつながっています |
2016年の時点でまだ6年しか経っていないのですが、「古くさい」という若い女子たちの声に反応したのか早くもリニューアル工事が進められています。このスピーディーな変化は上海ならでは。工事中のテナントが多めです。
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お店の入れ替わりの速さは上海ならでは |

最上階にシネコン
現時点で営業しているのはこんなお店。ローカルチェーン中心ですが、食事時は大行列ができます。最上階にはシネコンも。
 湖南料理「望湘園」 |
 「スターバックス」 |
 「H&M」 |
 市内でお馴染みの行列店「外婆家」 |
 韓国コスメ「NATURE REPUBLIC」 |
 「ユニクロ」 |
 「DHC」 |
 「チュチュアンナ」 |
 ドラッグストア「伊島屋」 |
「大悦城」の楽しみ方
☆展示イベント開催時を狙う
イベントスペースが多い「大悦城」では、キャラクターやアニメ関連の展示イベントを定期的に開催しています。見学目的ではなくても、「日本のアニメは上海のこんな層に人気なんだ〜」ということが分かりますし、催事のある土日はとにかくにぎやか。上海の若い活気を体感することができます。
☆人民広場北側、蘇州河周辺散策もいっしょに
繁華街・人民広場エリアから一駅の近さなのに、開発途中のビルや空き地、古い住宅街、倉庫などが混在する「大悦城」周辺エリア。「曲阜路」駅、「天潼路」駅、「南京東路」駅、「人民広場」駅の4つの駅の間を歩くのもお勧めです。上海の縮図的街並を見られるかも。エリア内の見どころを地図でどうぞ。

いかがでしたか? ここ最近は、似たようなテナント、似たようなフロア構成のデパートやモールが増え続けている感のある上海ですが、地元で口コミ人気が高いモールはやっぱりきちんと個性があるのだということが「大悦城」を訪れてわかりました。食事やショッピングはもちろん、マーケティングや視察が必要なビジネスマンの皆さんもぜひ訪れてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。