大鵬灣に来たら、食べるべきは海鮮。ここ「珍珍海鮮餐廳」は、毎日、屏東県東港にある「華僑市場」から新鮮な魚介類を仕入れています。直送された活きのいいのは、さっき漁港に上がったばかりのもの。入口入ってすぐのところにあるアイスボックスで出番を待っているようで、その色や輝きでどれを食べても美味しいのでは?とわかるはず。が、日本人からするとここを見ながらこれは炒めて、あれはスープに、そっちはゆでるだけでなんて、指さしながらの注文はなかなかしにくいもの。そんな時はスタッフが人数を聞いてきて、ささっと見つくろってくれます。そんな中で、これは要らないとか他のおすすめは?と聞きながら調整していくのがベストと言えるでしょう。
ナビたちは総勢7名だったので、かなりいろいろ注文できました。まずテーブルに運ばれてきたのはサービスの「涼拌洋蔥」。前菜ですが、なぜ玉ねぎ?それは屏東県が玉ねぎの産地だからです。かなりの甘みがあって、苦みは全く感じられませんでした。屏東へ来たら必須の食べ物と言えますね。そして、「涼拌海菜」。こちらは野生の海藻を甘酸っぱく和えたもの。コリコリとした新鮮な食感にさっぱりとします。皆が争ってつついたのは「虎頭蛤」。こちらの貝は東港の特産。そして、「那個魚」。日本語に訳すと「あの魚」という意味。これはあるときとない時があるそうですが、こちらの看板メニューです。白身魚の唐揚げで美味しかったですね。
他にも店特製の「螃蟹粥」。小さいカニがたくさん入っているのですが、こちらは出汁用で、殻の肉は食べなくていいよ、なんて言われました。冬場は肉厚にあるそうですが、牡蠣、蒲鉾、セロリ、ネギ、溶き卵も入ったカニ雑炊は優しい味で美味でした。更にはマグロの刺身や甘エビ、湯でイカ、揚げ牡蠣ほか、菜脯蛋や炒め麺など。東港特産の桜エビがかかった「櫻花蝦炒飯」(桜エビチャーハン)もきて、どっさりかかった桜エビにはびっくり。桜エビはごはんと混ぜて炒めてる方が好き、なんて言う友もいましたが、これだけ東港の特産料理がテーブルに並ぶとなんと贅沢な、と言いたくなります。最後はフルーツとお店サービスのサツマイモを砂糖で絡めた客家スイーツの「拔絲地瓜」。甘酸っぱいオレンジを先に食べてから、サツマイモで締めると最高でした。大鵬灣の夜を満腹で満喫したナビです。(細木仁美)
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2017-12-27