こんにちは、台北ナビレポーターのシャオめぐです。羊肉爈(ヤンロウルー)とは字面の通り羊鍋のこと。その「羊鍋を食べよう!」とナビ一行が向かったのは、「岡山羊肉爈」♪この羊鍋、台湾では人気の鍋のひとつですが、ナビ自身は食べたことがないことに気付いたのです…
オーダーの流れはごくごく簡単です。お店の右側が厨房になっているのですが、そこにオーダー表があります。勝手に座って、自分でそのオーダー表を取りに行っちゃっても全然構いませんよ。そして、ほしい分だけ記入。オーダー表左上の羊肉爈というのが、もうご存知の通り羊鍋のこと。ここに「2人分」て書いてありますが、ナビ一行総勢6人で、材料を追加注文したりそのほかのものを頼んだりで充分でした。これには、もともとキャベツと、“茼蒿”という台湾春菊、“凍豆腐”という高野豆腐みたいなものが付いていますので、これにプラスでお肉を選びましょう♪“生羊肉片”というのが、薄切り肉なのでやっぱりいちばん食べやすいそう。“羊大骨”というのが骨付き肉です。この“羊大骨”、ほかにも驚くべき楽しみ方が…。ちなみに、“生羊肚”は胃、“生羊雜”はモツのことです。お好みでどうぞ!
「やっぱりビール★」といきたい時は、自らお店奥のショーケースから取ってくることになってます。1瓶70元から。ちなみに栓抜きやコップもご自分でどうぞ。また、日本でいうならバドガール?=“ビール小姐”が毎週火・金曜日に登場するそうです。それ以外は、お客さんが自分ちみたいに勝手にウロウロ動いてても誰も何も言いませんから、ご遠慮なく!ドリンクも同様です。
オーナー夫人、池田さん
こちらの店名の「岡山羊肉爈」。この岡山というのは、日本の岡山とも岡山さんとも関係ありません。台湾南部の町名で、高雄近くに岡山というところがあります。ここは、羊肉が名産、さらにオーナーの黄さんは岡山のご出身でした。また、黒ヤギも有名だということで、こちらで使われている内臓系はヤギのもの。メニューの中に、“帯皮羊肉”というのを見つけたんですが、これはヤギの肉だそうです。これも後ほどいただくことに…羊の肉は詳しくいうとマトン肉を使用。一部オーストラリアのものも使用しているそうです。「ところで、あのー、看板の上に蕃薯(さつまいも)って書いてあるんですが、なんでですか?」とナビスタッフ。すると池田さん「主人のニックネームが蕃薯の発音と似ているから…ロゴみたなものですね」と。そうだったんですね~、なんかカワイイ。
羊肉鍋(600元)
今日の主役「羊肉鍋」!骨付き肉がたっぷり入っています。肉厚でやわらかく、バッチリ血抜きもされているのでクセがありません。凍豆腐は中にいっぱい汁気を含んでいるのでヤケドに注意!この豆腐もここで独自に凍らせているといいます。台湾春菊は驚くほどやわらかく、あまーい★ざっと鍋に落としたら、すぐにひろって食べられます。やっぱり、言われたとおりヤギ肉である“帯皮羊肉”の方が独特のクセがありました。こうやって羊とヤギの肉を食べ比べてみて初めてわかることですね。あまり得意じゃない方は羊にしましょう。また、骨付き肉よりさらに薄切り肉は食べやすい!!しゃぶしゃぶして食べちゃってください。タレは2種類!赤いのが豆板醤系と黄色いのが豆腐よう系。ナビのオススメは断然豆腐ようタレ!オーナーのオリジナルで絶品!濃厚でちょっと臭みがあるような、それでいて甘い…とりあえずみなさんの舌で試してみてください、としかいいようがありません!
これが、ナビにはいちばん衝撃的だったもの!!骨付き肉のそばにストローが付いています…なんで?と思ったら、なんとこの骨を鍋に入れあたためて、骨髄スープをストローで吸うっていうんです。コラーゲンで肌にイイってことで、ナビたちも挑戦!
涼拼羊肚(小150元/大250元)
とってもめずらしいこちら!その正体は、ヤギの胃袋を豆板醤で和えたもの。さっぱりコリコリで食べやすく、鍋でホットになった状態の箸休めにいいかも。ビールのつまみとしてもカンペキ!
ビールに麺をすすりながら、パソコンをいじるお客さん
食事しながら池田さんにいろいろなエピソードをお伺いしました♪ここには、池田さんがいらっしゃるのを知ってか知らずか、たくさんの日本人のお客さんが来店されるとか。近くに複数のホテルが点在する好立地ということもあるでしょう。ウェスティン、大来飯店、密都飯店などにお泊りの方は、近いので要チェック。鍋ということで大人数の方が多いかと思いきや、駐在員の方をはじめ、お一人様も大歓迎だといいます。ご飯や麺の食事メニューもあるので、気軽に訪れてみてください。でも、ここでワンポイントアドバイス!“思いっきり日本人をアピールしてください!”とのこと。ここは、フレンドリーかつローカルな空間。日本人とわかれば、台湾人の方がとびっきり親切にしてくれるかも。お店の人も同じですよー!さらに、お客さん同士が仲良くなることも多いらしく、日本人女性と台湾人男性でお客さん同士がデートにまで発展した方もいるとか!かくいう、オーナーと池田さんもここで出会われたそう。「お客さんは、まわりはビジネス街なので証券マンや銀行マンの方も多いですよー」と池田さん。ナビたちもその話を聞いただけで、勝手に盛り上がってしまいました(笑)。店内には、トランプがあったりボトルキープがされていたり、常連さんたちのくつろぎの場であることを伺わせます。深夜1時までの営業というのもくつろげる条件ですよね。また、池田さんはフラワーアレンジメントの先生もされているので、店内には日本語メッセージ入りのかわいい飾り物も置いてありましたよ。上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-04-01