台湾で本格派イタリアンを食べたくなったら、5つ星ホテル x ミシュラン1つ星認定のイタリアンレストランへ迷わずGO!
こんにちは、台北ナビです。
la FESTAのシェフは2015年より、イゴール・マッキア氏に代わり同じくイタリア国籍のマルコ・ロティート氏が新たに就任しました。これまでとひとあじ違ったla FESTAのメニューをお楽しみ下さい。
台湾まできて、イタリアン?」と思われるかもしれませんが、ワイン好き、イタリア料理には目がない方、台湾旅行中に大切な記念日を迎える方、そして台湾食には少し飽きてきた在台者の皆さんのために、とっておきのお店「la FESTA」をご紹介します。
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伝統的な料理を進化させたイタリアンに出会えます。 |
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維多麗亞酒店(グランドビクトリアホテル)がある内湖エリアは、じつはデートや観光が楽しめる穴場なのです。 |
レストランが入っているのは、MRT「劍南路」駅にある5つ星ホテル「維多麗亞酒店(グランドビクトリアホテル)」の2階。MRT「松山空港」駅からも2駅というアクセスの良さで、3km圏内には美麗華百樂園や台北唯一の大観覧車、國立故宮博物館などの観光名所もあります。巨大スクリーンIMAXを搭載した映画館「美麗華影城」も近いので、映画を見た後、ゆっくりお食事を楽しむのも素敵です。
 改札を出たらエスカレーターを下り、「美麗華」のある出口3へ!遠くに見えるレンガ色の建物が「維多麗亞酒店」です。 |
 出口の目の前にある横断歩道を渡り、大観覧車を右手にひたすら直進して下さい。 |
 汗を拭いながら歩くこと約3分で「維多麗亞酒店」に到着!この時計台が目印です。 |
ワイナリーには300本のワインが完備!!イタリアワインを存分に楽しめます♪

 イタリアワインの帝王「ガヤ」の1964年もの!こちらは売り物ではないとのこと。ラベルの黄ばみが、その歴史を物語っておりました。 |
 安いものでも30万円前後!?のロマネ・コンティも発見。 |

店内エントランス部分に、ワインセラーとバーカウンターが設置されていました。いつでも利用可能だそうです。
北イタリア山岳地域からシシリー島にかけて、20カ所の産地、32のブランド、86種類を取り揃えているというワインの約半分は、なんと台湾ではここでしか味わえないものになっており、イタリア3大ブランドとして知られるガヤ、サッシカイア、ソライアなど最高ランクのDOCGが半数以上!という充実度です。イタリアワイン好きの方はお見逃しなく!また1本は開けられないけれどワインを楽しみたいという方のために、月替わりのグラスワインもオーダー可能です。ヨーロッパから輸入したというワインサーバーがあるので、風味を損なうことなくグラスワインを味わうことができます。一本ずつ温度管理がしっかりなされ、価格も表示される明朗会計なこちらのワインサーバー、台湾ではこちらのお店が最初に採用したのだそうですよ。
祭りと馬がキーワード!?店名の由来。

店内天井にもご注目下さい。
「la FESTA」はイタリア語で「フェスティバル」という意味で、お祭りの時のように、明るく楽しい雰囲気の中でお食事を楽しんで欲しいという想いが込められているのだそうです。そして、よ~く注意して店内を見渡してみると、あちこちに馬関連のアイテムが散りばめられていることに気がつきます。なぜに馬?かというと、こちらはイタリアのビエナという競馬が盛んな都市に因んでいるのだそうです。店内入り口から、バーカウンター、店内天井、そしてなんとお店のロゴも、馬アイテム!
 お店のロゴの左部分は「LA FESTA」の「L」、右部分は「F」を逆さまにしたもので、合わせると馬のヒヅメのようにも見えます。
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 バーカウンターの天井にも、馬の足跡が。凝ってますね~。
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 このカラフルなボールは、イタリアの競馬チームのカラーだそうです。
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 台湾人アーティスト陳擎耀氏の作品で、イタリアのオートバイメーカーVESPAのパーツで作られた馬。イタリアの国旗柄になっていました。 |
 台湾人画家がこのお店の為に描いたという絵が。躍動感があります。 |
 馬の手綱を繋いでおく金具も、本物の物をイタリアから輸入しているそうです。
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 店内奥には、個室もありました。 |
 椅子にはこんな仕掛けが!バッグがかけられてとっても便利でした。 |
素材にこだわっています。
本格イタリアンの味はこのように実現されているのですね~。食材や、器、内装だけでなく、ここで働くスタッフの皆さんからも「素材」の良さを感じました。
 エスプレッソの本場イタリアで愛されているコーヒーメーカー「LAVAZZA」のものだそうです。朝からLAVAZZAを頂けるなんて、贅沢ですね〜。 |
 朝食に使われるバターにまでこだわりが!こちらはフランス産のバターで、無塩か有塩かを選べるのだそうですよ。 |
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見てください、このお肉!赤い色は鮮度がいい証拠。ハムも、しっかり温度管理のなされた部屋で管理されているそうです。 |
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ハムと一緒に、温度と湿度が管理されている部屋で出番を待っているトリュフとイタリア米。 |
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台湾人に人気のロブスターをはじめ、魚介類も鮮度抜群です。 |
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ピザなどを焼く窯も設置されており、とことん本格的でした。 |
 ワイングラスはオーストリア製だそうです。上質なものを、上質な食器で頂く。あぁ、なんて贅沢! |
 先ほどご紹介した温度&湿度管理質室の全貌です。 |
 こちらが、丸っこくて、大きい!イタリア米です♪ |
 カトラリーもさりげなく、MADE IN ITALYでした。 |
時間別、オーダー方法

朝早くから、夜遅く迄楽しめるのも「la FESTA」の魅力です。時間帯によりメニューの内容、価格設定が異なります。コース料理だけでなく、単品のメニューもあります。
<朝食>
時間:(平日)06:30~10:00、(土日祝)06:30~10:30
ヴィクトリアホテルに宿泊の方の朝食は「la FESTA」で。ビュッフェ方式となっています。
<ランチタイム>
時間:(平日)12:00~15:00、(土日祝)11:30~15:00 (ラストオーダー:14:30)
オーダー方法: 主菜若しくはパスタ・リゾット・ピザの中から一つ選びます。その値段で前菜、スープ・サラダ、デザートもお好きな物をチョイスして食べられます。
主菜(メイン)/950~2650元(前菜、スープ・サラダ、デザート含む)
②義大利麵/燉飯&PIZZA/800~1280元(前菜、スープ・サラダ、デザート含む)
※前菜、スープ・サラダ、デザートの中には、プラス料金が必要な料理もあるので、オーダーの際はご注意下さい。プラス料金のものは、メニューに赤字で表記があります。
※900元プラスで、3杯のグラスワインをオーダー可能。
<アフタヌーンティー>
時間:15:00~17:00 (ラストオーダー:16:30)
オーダー方法:680元でドリンクとケーキのセットをお楽しみ頂けます。
<ディナー>
時間:(平日)18:00~22:00、(土日祝)17:30~22:00 (ラストオーダー:21:30)
オーダー方法:主菜の中から一つ選びます。その値段で前菜・サラダ、スープ、パスタ・リゾット、デザートもお好きな物をチョイスして食べられます。
主菜(メイン)/1580~3150元(前菜・サラダ、スープ、パスタ・リゾット、デザート含む)
※ピザは単品でのみ注文可能。
※前菜・サラダ、スープ、パスタ・リゾット・デザートの中には、プラス料金が必要な料理もあるので、オーダーの際はご注意下さい。プラス料金のものは、メニューに赤字で表記があります。
※900元プラスで、3杯のグラスワインをオーダー可能。
<夜食(軽食)>
時間:22:00~24:00 (ラストオーダー23:30)
お待たせ致しました。さっそく、メニューをご紹介します!
*** ANTIPASTI 開胃菜(前菜) ***
とにかくオシャレな前菜たちは、あなたの五感を刺激してくれること間違いなしです。
UOVO ORGANICO CON CREMA DI PATATE
舒肥帝王蛋佐洋芋蓉,新鮮黑松露,義大利麵包棒「日本の温泉卵からインスピレーションを得た」という一皿。カリッとしたグリッシーニを、ほどよい塩加減の温泉卵とポテトクリームに絡めて頂くと、もう絶品!目の前でスライスしてくれるブラック生トリュフの香りもたまりません。一枚当たり1000円前後というこちらのトリュフ。「1,2,3…」とイヤらしくも数えてしまうナビでした。
CAPES ANTE ALLA ZUCCA
香煎北海道生食干貝佐奶油南瓜醬汁,清炒菠菜食材のウマミを十分感じられる北海道産のホタテは、コックリとした甘味のあるカボチャのソースとの相性抜群です。ほうれん草、トマトが味の爽やかさを演出していました。このホタテのプリプリ感と、じんわり染み出るホタテそのものの味、思い出すだけでヨダレが…。
CARPACCIO DI VITELLO CON SALSA AL FORMAGGIO
薄切生牛肉佐暖Parmesan起士醬,有機香檳茸,杏仁片 (セット料金に+200元)
「温かい」ビーフカルパッチョに、パルメザンチーズのソースと、香りの良い台湾産シャンピニオンマッシュルーム、アーモンドスライスがかかっています。パルメザンチーズソースは濃厚で、チーズ好きにはたまりません!お約束の黒トリュフも然ることながら、シャンピニオンマッシュルームは、調理されてホルモンのような独特の風味を醸し出しておりました。色鮮やかな花びらがオシャレなこの一皿は、ワインに合うこと間違いなしです。
*** 湯(スープ) & 沙拉(サラダ) ***
自宅ではあまり生野菜は食べず、また季節関係なくスープで身体を温めるという台湾人の食習慣にしっかり応えるべく、イゴール氏の愛情とアイディアが満載です。
OREMA DI FUNGHI CON RAVIOLI DI POLLO
野菇濃湯佐手工義式雞肉餃マッシュルームソテーの上に、チキン入りのラビオリがのった器がでてきました!そこへ、チキンとマッシュルームで作られたソースをかけていただきます。このマッシュルームソースの濃厚なこと!ラビオリの具材であるチキンの味付けもしっかりしていて、おいしかったです。添えられたプチプチで塩っけのある緑の野菜の正体はアイスプラントでした。キノコ好きにはたまらない一品です。
INSALATA,BARBABIETOLA E VERDURE
季節花園沙拉/蘿蔔生菜,甜菜根,櫻桃蘿蔔,紅甜菜蛋黃醬汁オリーブオイル、塩、胡椒で味付けされたラディッシュ、ビート、セロリ、アスパラガス、ナッツのサラダに、ビートとマヨネーズで作られた色鮮やかなドレッシングをからめていただきます。中々お目にかかれないビートを堪能できます。クリーミーで独創的なドレッシングと、シャキシャキのサラダがバッチリ合います。
ZUPPA DI CALAMARI,GAMBERI E CAVOLFIORE
鮮魚澄清湯佐花枝,汶萊藍蝦,花椰菜,墨魚花型麵魚の骨でとったというスープはとってもマイルドで、台湾人が好きそうなお味でした。かといって、台湾の中華スープともまた違うおいしさがありました。イカは柔らかく、エビはギュッと身がしまっており、ブロッコリとカリフラワーの味もしっかりスープと馴染んでいました。なめらかで、塩っけのある花型のイカスミパスタもうまし!あっさりしたスープを飲みたいときにはこちらがオススメです。カメラマンはこちらのイカの柔らかさに大感激していました~。
*** PASTA 義大利麵(パスタ)/RISOTTO 燉飯(リゾット) ***
やはり試しておきたい、手打ちパスタやイタリア米を使用した本場のパスタとリゾット。
AGNOLOTTI AI TOVAGLIOLO
手工牧師帽餃佐皮蒙特區榛果油,PARMESAN起士,新鮮黑松露何やらナプキンに包まれた物が運ばれてきました。そこに姿を現したのは、まさかのパスタ!こちらは、イタリア・ピエモンテ州の伝統的なパスタで「アンニョロッティ」と呼ぶそうです。ビーフ、ほうれん草、ソーセージ、ナツメグ、卵を混ぜて作られた餡をパスタで挟んで茹でたものに、パルメザンチーズと黒トリュフをかけていただきます。思ったより薄味ですが、素材の味が感じられ、何よりスペシャル感満載でした。冬には、白トリュフを振りかけるのがポピュラーなのだそうです。
RISOTTO AI PEPERONI ROSSI E ACCIUGHE
紅甜椒燉飯佐醃漬鯷魚丁,巴西利香芹醬イタリアのお店「la credenza」でも扱っているというこちらのリゾットは、レッドペッパーピューレとパルメザンチーズのソースがベースとなっており、パセリソースとアンチョビソースがトッピングされています。ナビが初めてお目にかかったイタリア米は日本米より大粒で丸みがありました。イタリア米は、台湾をはじめその他アジアの米に比べてデンプン質が多いため、クリーミーなリゾットに仕上がるのだそうです。実際調理された米を口にしてみるとその違いは歴然!歯ごたえがあり、その大きさを実感できます。米の火の通り加減が絶妙で、ソースも日本では味わったことのない風味のあるお味でした!
AGLIATELLE ALL’ASTICE E TARTUFO NERO
手工寬麵/龍蝦,鴨肝,牛肝蕈及黑松露醬「la FESTA」で最初に作られたメニューだそうです!台湾では、ロブスターやフォアグラが人気というリサーチのもと発案されたこちらのメニュー。ポルチーニと黒トリュフでできたソースがとにかくおいしかったです。ロブスターのダシも利いていて、ナビ、カメラマン共にハートをがっちり掴まれたパスタです。
*** SECONDI 主菜(メイン) ***
ここへたどり着くまでにだいぶ堪能させて頂いたのですが、やはりメインはインパクトすごし!!
SOTTO FILETTO ALLA GRIGLIA
爐烤慢煮當日鮮魚,手工比薩餅及燉蔬菜ピザ生地でラップされたこちらのお料理は一体!?検討もつかないナビでしたが、生地に切り込みを入れ、クルクルと捲ってゆくと、彩りのよい野菜と一緒に魚が顔を出しました!その日にあがった新鮮な魚、香味野菜とハーブをピザ生地でラップし、釜で焼きながらゆっくりと火を通すという手の込んだ一品です。かなりのボリュームですが、これで一人前!スタッフの方がきちんとスープボウルへサーブしてくれます。人気があるというこちらのスープは、魚と野菜のうまみ、そして何よりもハーブがしっかり利いていてエキゾチックなお味でした。ピザ生地もスープと一緒に頂くことを考えると、オーダーの際に他のお料理とのボリュームを間違わないようにお気をつけ下さい。
SOTTO FILETTO/WAGYU CON VERDURE
嫩煎美國肋眼上蓋佐蔬菜及芥末籽醬トリュフで味付けされたマッシュポテト、マッシュパンプキン他、美しく盛りつけられた野菜の付け合わせと一緒に、食欲をそそるリブアイ(アバラ部分)の登場!ナビは自然な甘味が感じられるマッシュパンプキンが特に気に入りました。お肉は、いうまでもなく絶品!!「ボーノ」を連発してしまいました。
*** DOLCI 甜點(デザート) ***
ドルチェもとっても手が込んでいます。甘いのがお好きな方も、苦手な方も、きっと満足できる内容になっていました。
MOUSSE AL CIOCCOLATO BINCO E TE CERDE
抹茶白巧克力慕斯佐手工脆餅,牛奶冰沙
北海道へ行った時に出会ったミルクアイスクリームからインスピレーションを受けているそうです。ホワイトチョコレート入りの抹茶ムースはマイルドでとっても美味!抹茶が苦手な方も、きっとイケちゃいます。クリスピークッキーとミルクアイス、すべて一緒にいただくと、もう最高!アイスのコクが後からガツンときます。ナビのイチオシドルチェです。
MOUSSE AL CIOCCOLATO DULCEY
法芙娜巧克力慕斯,暖巧克力醬汁,焦糖酥香草冰淇淋
チョコレートパウダー入りのスポンジケーキにキャラメルとチョコレートのムースがのっています。隣にはアイスが添えられ、そこへ温かいチョコレートが注がれます!全体的に甘~く、トロケちゃいそうです。あぁ~、コーヒー飲みたーい!甘党の方にオススメです!
GELATO AL CAFFE O CIOCCOLATO
每日精選選手工冰淇淋搭配ESPRESSO
日替わり手作りアイスにエスプレッソをかけて頂きます。今回のアイスは、ピスタチオとヘーゼルナッツでした。一枚のったチョコレートがオシャレです。冷たすぎないアイスクリームを食べるのがイタリア流。甘いのが苦手な方にもオススメです。
PANETTONE SCOTTATO
自製焦糖義式水果乾蛋糕,核桃巧克力,鮮果凍,無花果乾(セットメニューに+50元)
イタリアではクリスマスに食べるという「パネットーネ」を、フレンチトースト風にしっとりとさせたケーキです。キャラメルアイス、グレープフルーツのゼリーやドライフルーツがアクセントになっています。ほんのり懐かしいような、温かみのある味がしました。セットメニューにプラス50元で食べられるので、この機会に是非♪

料理に関しては、台湾人はイタリア人に比べて薄味を好み、スイーツに関していえば、本場イタリアの味よりも甘さ控えめのものが好まれるので、その点は若干調整しているのだそうです。そんなきめ細やかな心配りを忘れないイタリア人シェフが織り成す、素材を生かした料理の数々、是非ご堪能あれ!
以上、台北ナビでした。