エメラルドグリーンの湖畔から光り輝く太陽がこのリゾートホテルの象徴!BBQ、キャンプ、遊覧船など遊びは尽きることがありません

こんにちは、台北ナビです。
台湾は日本のはるか南にある小さな島ですが、プーケットやバリのような「リゾート」のイメージは、なかなかわかないものです。でも探せば出てきました、台湾でも雄大な自然美を享受できる地が!やってきたのは、台湾南部台南県ある尖山牌ダム。ここの一帯には、いくつかのダムが点在していますが、その多くは日本人技師が指導して作られたもの。このダムもその一つで、1938年に台糖新営工場の貯水池として作られています。自然豊かなダムは、現在は湖畔すべてが公園として整備され、休日になると、多くの家族連れが気軽に足を運ぶリゾート地となっています。
エメラルドグリーンの湖畔で

植物園では季節の花を観賞できます。
このダムの総面積は76ヘクタール。公園部分を合わせると100ヘクタール以上となります。これだけの広大な湖畔なので、絶景ポイントは数知れず。昼はエメラルドグリーンの沈み渡る湖面と青々と茂る緑、夕方にはオレンジ色に輝きわたる空、そして朝にはキラキラと金色にさんざめく湖面が、宿泊客の癒しとなっています。大人なら、ダム付近の森林遊歩道を散歩するだけで、十分リラックス。子供連れなら、園内の豊富なアミューズメント施設で、思いっきり子供たちを遊ばせてあげましょう(宿泊客以外の人は150元の入園料がかかります)。
 これが公園の正門 |
 子供達に大人気のミニボート。この日は学童保育の遠足で小学生が訪れていました |
 大型船で湖の生態をチェックしましょう |
 ダムの堤防を歩くと、すずやかにそよぐ風。 |
 6月になれば、美しい大きな蓮の花が満開になります。 |
家族連れや団体客にお勧めポイント

プールはかなり大きい。(冬は利用不可。宿泊客無料)
高級ホテルでまったりと過ごすのは、大人にとってはリラックスできる過ごし方ですが、子供にとっては不満足な結果に終わってしまいます。やっぱり、どこにいたって、太陽の下でキャーキャー騒いでいるのが、子供にとって一番幸せなこと。このホテルでは、園内にたくさんの家族で遊べるポイントがあります。バーベキューエリア・サバイバルゲームエリア・キャンプ施設など各大きなエリアが敷設され、それに伴う備品もすべて貸出されます(有料で)
 バーベキュー場 前日要予約 |
 サバイバルゲーム(ペイントガンゲーム)も体験できます |
 ホテルからボート乗り場までは、小さな列車が出ています |

台糖と言えばアイスクリームなんですって!
また、このホテルは「台糖」が管理してるため、大きな台糖商品部が併設されているのも魅力です。サトウキビから砂糖を作り出すのが主な仕事だった台糖ですから、もちろん主力製品は「お菓子」類。さらに現在は化粧品分野までにまで進出しているというのですから驚きです。
ホテル客室紹介

実は台湾の人々の間でも話題になっているこのリゾートホテル。いつも笑顔を欠かさないホテルスタッフの明るい笑顔と親切さ、そしてラグジュアリーなお部屋で過ごす贅沢な休日が車で数時間の所にあるのですから、特に南部に住んでいる人々にとってみれば、ありがたいところでしょう。
このホテルには、さまざまなタイプのお部屋が用意されていますが、基本的には、家族宿泊向け(3~4人部屋)のつくりになっています。お部屋はどれをとってもゆったり広々、採光は抜群で高い天井は開放感にあふれます。
精緻雙人房 Superior King
ダブルベットで一番リーズナブルなお部屋ですが、さすがリゾートホテルだけあって、お部屋は広々。十分ゆったりと過ごせます。
湖景雙人房 Deluxe King
こちらもやわらかいアイボリー色でまとめられた落ち着いたお部屋です。大きな窓から湖の景色がのぞめます。
湖景三人房 Deluxe Triple
こんなに大きな公園を所有しているこのリゾートホテルですから、子供連れできてください。お子さんが寝ている時は、湖を夫婦で見つめて・・・★
お部屋の設備
 110VもOK |
 オリジナルのアメニティ |
アメニティや備品関係のものは、4つ星クラス並みのそろい用です。セフティボックスも完備、バスルームのアメニティには綿棒・デンタルフロス・ボディクリームも完備。またバス・トイレ分離というのもうれしいところですね。
ロッジに泊まろう 豪華木屋 Deluxe Cottage
実はキャンプらしくロッジもあります。すべてが木造で、中に入るとさわやかな木の香りが。全体的に広くはありませんが、たとえば男の子は外の庭のテントで寝て、女の子は中のロッジで寝泊まりなど、ちょっとしたキャンプ気分を味わうには使いやすいロッジです。
ロッジのアメニティは非常に簡素です(アウトドア気分で来ているので、必要最小限のアメニティでも大丈夫かな?)。浴室にもシャンプーとボディシャンプーとタオル大・小のみでした。

バスローブ完備。
このリゾートホテルの一番の目玉は、この雄大な湖に浮かぶコテッジ「酔月小楼」。ドアを開けた瞬間に広がる、目の前に広がる輝く湖面には、朝昼夕晩、飽きることがありません。特別な記念日に、ぜひ使ってみたいお部屋です。
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大きなお風呂からも湖面が見えます。 |
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ワインと手作りクッキー、そしてウェルカムフルーツ。 |
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朝金色に輝く湖面。 |
 まるで船みたい。 |
 コテッジとホテルの往復には専用車があります。 |
お部屋の設備
かなり大きく作られているホテルで、なんと、このデザインは、かの101をデザインしたデザイナーと同じなんです。一番の魅力は、ロビーから目の前に広がる広々とした中庭。昼はバリ風の南国情緒を漂わす中庭ですが、夜になればとたんにライトアップし、ロマンチックな世界が広がります。
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ホテルロビー、前中庭の昼と夜 |
 小高い丘に建つホテル |
 スターライトバー |
 中華料理レストラン 桂華園 |
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西餐廳での朝ごはん。 |
 夕食、こんな大きなステーキセットが食べられました |
 ピンポンがやっぱり旅行の醍醐味? |
 インターネットも無料で使えますよ |

前身となる台糖の貯水工場は、日本統治時代に作られています。
当時園内には一つの神社が建てられていましたが、戦後神社は撤去され、現在大きな白い観音像が立っています。この観音様は、日本の京都のほうを向いて建てられたんだそう。戦後台湾の人によって作られたこの観音像は、日本のそれとは違った印象をもっていますが、木々が生い茂るこの参道をよく見ると、植えられている木々は、60年以上の樹齢、樹種も日本のそれと瓜二つ。さらに参道にひかれている石畳を見ると、なんだか、本当に目の前に神社が現れてきそうです。昔はここに「日本の神社があったんだ」としみじみと感じ入りました。
ロッジの奥から、コーンコーンと音が聞こえてきました。お昼だろうか、でもまだ11:30なんて思っていると、ホテルのマネージャーが「あ、あれは不発弾をたたいているんだよ」!?!?!不発弾!?目が白黒のナビ。昔ここで戦前の不発弾が見つかった際、もちろん中身の爆薬を処理したあと、その外側の容器だけを記念として残しておいていたんだそう。工場がまだ現役だったころは、お昼の時間になると、「コーンコーン」と鳴らして、チャイムの代わりにしていたんだとか。もしあなたがこのダムの湖畔で「コーンコーン」と響く不発弾の音を聞いたら、「そろそろお昼の時間ですよ」って、おなかもグーグーなりはじめるでしょうね。
この尖山碑ダムですが、ある日本人技師によって作られています。またこの技師は、「八田與一」という台湾では非常に名高い日本人技師の愛弟子として活躍した人物です。彼の師匠”八田與一“が手掛けた「烏山頭ダム」はこの尖山碑ダムより車で30分ほどのところにあり、記念館も作られています。
車でお越しの人は、ぜひそちらの烏山頭ダムにも寄ってみてください。
台北ナビでした。