台湾では、縁結びの神様である月下老人がいらっしゃる寺廟が各所にあり、台南は、大天后宮、祀典武廟、大觀音亭、重慶寺の4カ所に祭られています。中でも国家一級古跡に認定されている大天后宮のご利益はかなりのものだそうで、遥か海の彼方から祈願するために訪れる人たちもいます。台南大天后宮は、もともとは1664年に建てられた明朝王族の寧靖王朱術桂の府邸でしたが、1684年に媽祖廟と改築され、名前も大天后宮へと改名されました。1818年、火災によって、建物や文物は焼失しましたが、1830年に再建され、現在の姿となっています。
大天后宮は、実は海の守護神かつ万能の女神とされる媽祖(天上聖母)を祀った台湾最古の媽祖廟としての方が有名で、多くの参拝者が訪れます。媽祖は、海の事故が起こらないよう航海の安全を守る神様とされています。願い事をかなえる力が強かったため、しだいにあらゆる願いをかなえる神様として、信仰されるようになりました。台湾全土に数百の廟があり、台湾で最も信仰されている神様でもあります。大天后宮の隣には、同じく古跡に認定されている祀典武廟があり、こちらにも月下老人がいらっしゃいます。受付で許願文に氏名、生年月日、住所などを書いて、金紙を購入してからお参りを始めてください。
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スポット登録日:2013-02-04