加路蘭（台東市）

小野柳からそう遠くないところにある「加路蘭」。東河郷のアミ族部落では、「kararuan」と呼ばれ、髪を洗う場所という意味になります。というのも近くの渓流に含まれるミネラルが髪をつややかにするからだそうです。
ここはかつて空軍の志航基地だった時に廃棄物置き場だったところですが、東海岸國家風景區管理處の尽力で駐車場や展望台、自然の中でアート体感ができる場所として生まれ変わり、海風が身近に感じられる休息地としても徐々に人気を集めています。また、その景色の美しさやアート体感というだけでなく、フリーマーケットエリアとしてもじわじわと有名になってきています。ナビが行った時は平日でしたが、主に原住民の人たちが手作りのアクセサリーなどを販売していました。どれも創意にあふれた海と太陽の香りがする明るい色彩のかわいくて使いやすいものが多かったですね。
「加路蘭」はその自然生態にも驚くものがあります。植物は玉蘭や文殊蘭をはじめ、サイザル麻、いぼたくさぎ等、ここが昔廃棄場だったとは信じられないほど可憐な花を見つけたりします。また、海岸沿いには小野柳風景區から続く綺麗に風化された海の景観や奇岩の分布も見られ、さえぎる物なく特色ある海岸線をゆったりと眺めることができます。