台湾鉄道(台鉄)に属し、台中の表玄関である駅です。西部幹線の中心にあり、すべての列車が台中駅に停車します。二代目となる旧駅舎は、日本統治時代の1917年に建設された赤レンガの歴史的建造物。2016年10月に台中駅付近が高架化されて台中駅に新駅舎が誕生し、旧駅舎の駅としての機能は終了しましたが、情緒ある建物は残され、出入口も1カ所をそのまま使用し、新駅舎とも接続できるなど駅の付帯施設として利用されています。今後も旧駅舎はそのままの状態で、第一プラットホームと20号倉庫も残す予定。台中市ではここに鉄道文化園区を設置し、新しい文化的な観光スポットを造る計画もあるとか。
旧駅舎前には国光客運など台中から他の地方都市に向かうバスターミナルの建物も残り(2016年11月末、新しい駅舎前に移転)、タクシーも次々と停まって人の波もあり、街の中心としての駅の雰囲気を現在も強く残しています。
駅舎は東京駅舎を手がけた辰野金吾の流れを汲む、いわゆる「辰野式」スタイル。建築後、旧駅舎は増築などで手が加えられていましたが、歴史的建造物としての価値が高まり、1995年に政府より第二級古蹟として指定され(現在は国定古蹟)、2005年、建設当時の姿に修復復元されました。高鉄(新幹線)とは区間車(各駅)で10分ほどの新烏日駅に接続しています。有名な宮原眼科からもすぐの徒歩圏ですが、新駅舎まで歩くと3分以上かかります。
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スポット登録日:2016-12-28