金針花が満開になる山は、7,8,9月が見ごろです
こんにちは、台北ナビです。
日本の桜の季節になると、お花見にと日本へ行く台湾人が多いのですが、ナビは台湾の山桜が好きですね。2月ごろに咲く色の濃い桜のことです。5月になれば油桐花を見るために、苗栗などの観光地は混みあいます。そして、7,8,9月の夏休みの時期は、金針花。日本語ではワスレグサが一般的なようですが、世界中で6万種もあり、台湾には1000種もあるというから、その名前も一つではありません。この時期、満開になるのが花蓮県の赤柯山、六十石山と台東県の金針山。
花蓮県富里郷にある六十石山は標高964m。台湾東部の海岸山脈上にあり、台東県の金針山は、標高800m。行きやすさからすると、台鉄「太麻里」駅から車で50分の金針山かもしれません。
 金針花の作業を行う石頭屋オーナーの彭俊智さん |
 季節になると、毎日ここに詰めています |

あいにくの雨でしたが、霧の中の金針花畑です

ナビたちは宿泊していた金針山の青山農場から、車で更に山頂の石頭屋に向かいました。ここは1954年から金針花栽培と乾燥作業を行っているところです。摘み取るのは次の日には開花してしまう前のつぼみです。
開花した花は6枚の花びらは3枚長くて3枚短い。めしべは中央にあって、おしべは6本。
金針花は、鉄分も含んでいますが、9割がたは水分なんだそうです。
 雨の中でも |
 花は毎日開いてしまうので、作業をします |
 両手でリズミカルにちぎっていきます |
 ちぎるのはつぼみの茎の部分 |
 開いてしまうと、それはもう観賞用となります |
 バッグにはつぼみがいっぱい |

摘んだばっかりで、自然萎凋の最中です
乾燥金針花への作業
12時前には摘み取ります。自然萎凋させてから、殺青。
午後1~2時には、蒸す作業を開始し、1時間ずつ花の両側を蒸します。
その後は燻します。だんだん色が薄くなってくるので、NaHSO3を加えて、オレンジ色を取り戻します。
この日は金針花の季節にもかかわらず、大雨だったため、早い時間から機械で乾燥を行っていました。
 自然萎凋で、色も少し変わってきます |
 蒸す前の花。雨の日でも蒸す作業は行います |
 こちらの蒸し器に水を張り |
 金針花を敷き詰めた籠板を、2段置くことができます |
 こちらは蒸した後、乾燥中の金針花 |
 いい色になっています |
 こちらはもう摘み取ってほぼ終了の畑 |
 右側に金針山の文字、空から見るともっと分かりやすいです |
 敷地内は広く |
 四方、花に埋め尽くされています |
 花畑を歩いていると |
 茶油が採れる茶葉の実も |
 台東茶も美味しい |
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可憐な金針花ですが、根っこはすごく強いのです |
石頭屋:台東県太麻里郷住崙366号 (08)978-2230
金針山へ

参考パンフレット:太麻里郷公所
金針花の季節になると観光客数のコントロールのため、また道が狭すぎるため、途中から花見業者の車に乗り換えなければなりません。他のお客さんたちと乗り合いミニバスで頂上へ向かいます。
現在、秀峰亭から忘憂亭の道が台風で不通になっているため、頂上へは、中正堂から一等三角点がある標高1340mの雙乳峯に向かいます。道が通じていたら、金針山を一周できるルートになり、便利だったそうです。
 ここが頂上への乗り合い車の受付 |
 1人100元で、20分ごとに来ます |
 車を待っていると、咲く2日前、前日、当日、咲いてしまったのと、4日分の様子が見られました |
 毎年7月末から9月上旬がシーズンです |
 8人乗り |
 クネクネと登ってきます |
 霧の中の千禧亭 |
 向かいの曙光亭 |
雙乳峯は、曙光亭と千禧亭が向かい合っています。2つの小高い山は、どちらも徒歩で簡単に登っていけます。この日は霧が深く、いつもなら向かい合った小高い山を互いが向き合ってみることができるのですが、この日は目の前は濃霧。それでも近いところはきれいでした。
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千禧亭の頂上に登ってみました |
 オレンジの中に白、これも金針花の一種だそう |
 下ります |
頂上にて
 乾燥も生も販売中 |
 乾燥したのはスープ用 |
 鉄分、含みます |
 ナビたちはローゼルのアイスを |
 青山農場の腕白兄弟たちと一緒に来ました |
 ローゼルの花が入っていて、味もさわやか |
頂上では、乾燥金針花やシイタケも売っています。ナビたちはローゼルのアイスキャンディーを食べました。てっぺんまで行くには、待ち時間もあるので、太麻里駅から1時間くらいは見ておいた方がいいですね。また、金針山は忘憂亭などいくつかの観賞スポットがあります。民宿などで地図をもらって、時間に余裕があり、健脚な方はトレッキングコースも各所にあるので、歩くのもいいと思います。