現存する台湾最古の蛇窯がみられる焼き物の里。日月潭観光のついでに行ってみるのも一考。茶芸館も併設されています。
こんにちは、台北ナビです。水里という街にやってきました!この水里は、集集線という中部のローカル線の終点に近く、日月潭エリアにつながる、自然がたっぷりの山里です。この水里観光でもっともメジャーなのが蛇窯めぐり。水里駅からはちょっと離れていて、バスかタクシーでアプローチすることになりますが、静かな森を通り過ぎると、壺とレンガで造られた、味のある入口に迎えられます。さて、どんなところか、見学してみましょう。
工場内は観光で訪れる人たちが多いせいか、整然としています。休日でしたから、あちこちで展示の解説スタッフが陶器の作り方の過程の説明や展示の説明を丁寧にしていました。職人さんの実演による大きなカメの製造作業を見ることもできますよ。

さて、簡単にこの蛇窯の歴史をひもといてみましょう。こちらは1926年に建てられたといいますから、日本統治の時代。当時は日本人の職人さんもいたという記録もあります。「蛇窯」というのはその字の通り、傾斜地レンガを細長く並べたのぼり窯で、遠くから見ると蛇の形に見えるところから「蛇窯」の通称で、呼ばれており、中国から伝えられました。が、こういった窯は時代とともに減少し、台湾で残された最古の蛇窯ということで、大切に保存されています。しかも、今も使われている、というのですからたいへん価値があるものです。
が、悲劇にも見舞われました。1999年9月21日、台湾中部が大震災に見舞われ、この蛇窯も主体は倒壊したのです。が、こちらの主宰者が、蛇窯を含め、1年後にみごとに再建。その復興を祝い、6m以上もある記念陶器が作られ、庭園に飾られています。さらに、その再建の課程を記録した映像も飾られています。
 昔暖をとっていた集まりの場所 |
 復興した蛇窯。 |
 昔はこの上で洗濯物も乾かしたそう。 |
 蛇窯の中に入ってみました。
天井は高いです。 |
 震災記念館、震災後の写真が展示されています。 |
 蛇窯後方からの入り口 |
 小さな窯もたくさんありました。 |
 こちらも小さな窯。 |
 6mもの高さの紀念陶器はこれ。 |
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こちらでは、陶芸教教室も開設しています。
童心にかえり、土こねに没頭するのもよいかも。 |
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ギャラリーでは、こちらで作られた作品を展示販売。 |
 出来上がりが本当に美しいので、大切な方への贈り物としても喜ばれると思います。 |
 日月潭のラルーホテルのアロマオイル台もここ蛇窯で作られています。 |
 日月潭のラルーホテルのアロマオイル台もここ蛇窯で作られています。 |
 カフェや茶芸館もあるので、のんびりしたい方はどうぞ。 |
 蛇窯で焼かれた大きなどんぶりで、麺をいただきました。 |