台湾で最初のレジャーファームはこちら!山から見下ろす景色は小さな村が一望、深呼吸したら気分も一新!
こんにちは、台北ナビです。
農家出身の張清來さんが果樹園を始めたのは1980年のこと、8年間ほとんど収入がない生活の中、やっと完成した観光果樹園。60元の入場料に多くの人たちが殺到。たった1日で今までの年収を超える日々となりました。が、ここからが一攫千金を狙った人たちとは歩み方が違います。お客さんにより楽しく過ごしてもらうために、今なお努力の日々が続いているのです。
香港やシンガポール、マレーシアからも!
ナビたちが泊まった日は平日でした。が、広場には観光バスが3台も駐車。このレジャーファームでは、台湾のお客さんが殺到している時、海外からも多くの人たちに来てほしいと、香港やシンガポール、マレーシアの人たちにアピールし始めたのが数年前のこと。香港などの人口密度の高い小さな国からすると、台湾のレジャーファームは自国にはない文化やもてなし、自然がいっぱい。またたく間に大人気となり、今では東南アジア方面から来る人たちの観光コースには必ずレジャーファームが含まれ、レジャーファームがない観光コースは売れないほどにまでなってしまいました。
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レジャーファームの広場は、サイクリングをする人たちの休憩所にもなっているんです |
楽しい旅の原点はレジャーファーム!
ナビもここ数年、香港からの観光客は多いんだよと聞いていましたが、なぜか台北ではあまり見かけず、九份や礁渓温泉に行った時は、何人にも会いました。そういえば昨日は中部に行っていたんですが、そこにも香港やマレーシアの人たちがいましたね。日本人は台湾観光と言えば、屋台や小吃!なんて、夜市周辺でウロウロしてる間に、彼らはもう夜市をステップアップして、もっと深い台湾の旅へ入り込んでいたのでした。
言葉が通じるからといえばそれまでですが、ナビが感じたところでは、「ここでは言語は壁ではない」です。感覚というか五感を働かし、ほんのちょっとの好奇心と人との触れ合いを求めれば、とても楽しい旅にすることができます。台北以上に台湾を感じ、食も大満足、それ以上に台湾の人たちの温かさがじわっと身に浸みて去りがたくなる、ここなら数日住んでもいいな、来てよかった、そういう気分にさせてくれる旅!体験したいと思いませんか?
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昼と夜の異なる雰囲気 |
食に心も和らぐ
この日の夜は、10人ほどで一卓を囲みました。当地の季節の食材を大切にして調理する、というのがシャングリラポリシー。なので、メニューは日々ちょっとずつ変わっていますが、ポリシーが一貫しているため、常に旬の食材を生かしたおいしい料理が食べられるのです。★ハラール認定も受けています。
まずは、、、。
 季節のタケノコサラダや刺身、特製キムチの前菜 |
 苦瓜とかぼちゃの揚げ物 |
 みそ味の豚肉とカレー味のイカの料理、どちらの味付けもおいしかったです! |
 クワイやエビ、宜蘭名産のキンカンがのったサラダ |
 さっぱり味していました! |
 宜蘭の海で獲れた新鮮なエビ!美味 |
 レジャーファームで収穫した野菜とホタテ貝の炒め物 |
 百合根とアスパラ、ニンジンと彩もきれい |
 山芋と銀杏が入った地鶏スープです。元気がでる~! |
夜8時、イベント開始!
毎晩20時になると、湯圓(台湾の小さなお餅)作りとコマ回し大会が始まります。子供はもちろん、お爺ちゃんまでが童心に戻り、一生懸命回しています。直径15センチほどの大きなコマなので、小さな子はちょっと大変。お爺ちゃん達は、昔オレはコマ回しの名人だったんだぞとばかりに何回も挑戦しています。子供たちや孫からの声援も受け、張り切るお爺ちゃん、ガンバレ!そして、東南アジアはやはりつながっているんだなというのも実感します。誰もが遊び方の説明をするまでもなく自然にコマを取り上げ、回しているからです。家族連れで遊びに来たら皆で楽しめること間違いなし!最後は、巨大コマ回しの大会も。進行役がどこから来ましたか?と聞くといろんな国の人たちが来てるのがわかりました。どの国の人たちも皆で応援!
 三太子が登場したり |
 次はコマ回し~ |
 結構難しかった~ |
 輪投げも楽しみました |
 近くでは2羽のアヒルが歩き回っています |
 見上げるときれい~ |
遊びもたけなわになったところで、ランタン上げに移動。いろんな願いを書いた天灯には、幸福や平和、健康などの文字が見えます。数人かがチームになって順番に上げました。「サン、アール、イー!」ここでも皆が一斉に声を合わせ、大歓声!毎晩この農場では世代や国境を越えたこーんな国際交流が行われてるんだと感動しました。高く昇っていく天灯に、ナビは大胆にも世界平和を祈ります!
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皆がそれぞれ願い事を書きます! |
台湾で最初のレジャーファームを立ち上げました!

オーナーの張清來さん
張さんは、レストランの上階に住んでいるんですよ。奥様も農家の出身で、幼い時から2人ともイモや落花生、あらゆる農作物にじかに触れてきたのです。日本人に会うと、オリジナル日本語で楽しく会話を進める(会話が成り立ってしまう)、魅力いっぱいの張さんは、家が貧しかったため、勉学は自力でやってきました。農場経営理念も自分が本から学び取った知識が基礎になっています。手綱を緩めることなくグイグイと引っ張ぱり続け、ここまで登りつめた不屈の人物でありますが、奢りなく高ぶることなく、一度会った人には自分の身内のように接してくれます。キラキラと大きな眼がさらに光ったときには、周囲がお腹を抱えるほどのジョークを飛ばしていて、それが台湾語でナビには理解できなくても、なぜか一緒につられてギャハギャハ笑ってしまうのです。
オーナーが、日本人が台湾を統治していた時に、飛行機から蒔いた昭和草の種で台湾中が覆い尽くされたという話しをしました。昭和草?ですか、どんな草でしょう?不思議がるナビに、おお、下にもいっぱい生えてるぞ、とやおら立ち上がり、片腕に抱えられるくらいの草を数分後に持ってきて見せてくれました。「食べるか?」え、と答える間もなく、草は厨房に運ばれ、炒め野菜として出来上がった時には、テーブルには箸がすでに置かれていました。シンプルでおいしい!次には生姜やだいこんの漬物、奥さんが作ったチャーハンも出てきました。卵と干し大根、ニンニクとネギのシンプルな食材なのにこのチャーハンのおいしかったこと!コツは炒める前にご飯をほぐしておくことだそう、今度ナビもやってみます!
景色のいい部屋
部屋は2人部屋と4人部屋、第1期、2期、3期と増設と改装がなされていき、2015年には、ヒノキ造り部屋の館も登場しました。どの部屋もお金では買えない、すばらしい景色はずっと変わらず窓の外にあります。ナビが泊まった部屋も、カーテンを少し開けて寝たら、朝の柔らかい光が差し込んできました。ベッドは寝心地抜群。静かで本を読むにはもってこいでした。
 赤い屋根はレストラン、手前がナビたちが泊まった部屋の建物 |
 宿泊したのはこちらです!ヒノキ館はこの右手の建物で、画像には映っていません |
 オーナーは、廃墟の木材を再利用して各所に使用しています |
 お茶好きの奥様の影響で、各部屋にもお茶コーナーがあるんですよ |
アメニティほか
 大きなバスタブ |
 スリッパ、バスタオル、アメニティ、中が見える冷蔵庫 |
 使いやすい洗面台 |
 トイレはTOTOでした |
 ミネラルウォーター、ポット、カップ |
 ハンガー |
 大きなテレビ |
 冷房と天井の扇風機のリモコン |
 カードキーです |
部屋を見ていきましょう!
松羅館「檜閣」ヒノキ造り 風行四人房 4人部屋 画像参考:526

微かにヒノキの香りで、窓からはいい景色~
松羅館「檜閣」ヒノキ造り 風行四人房 4人部屋 画像参考:522

木の家具と窓からの景色に落ち着きます
松羅館「檜閣」ロフト 翠映四人房(6人まで) 画像参考:238室

ナビが泊まった部屋はこちら、どの部屋も窓際にはお茶用の流し台があります
朝食をどうぞ
朝ごはんは台湾風で、6種のおかずと芋粥です。イモが小さく入っていたのが、上品で、おかずは、見た目はそうでもなかったのが、半分でもうお腹いっぱいになってしまいました。ご当地の旬の食材です。
散歩はぜひしましょう~!
台風で何度も倒れた金柑の樹木、植えたと思ったら今度は病気で7年経たないと使用できない土地、最初は3万坪の山地をあらゆる角度から開墾し、お客さんに喜んでもらうために常に努力、12万坪にまで広げてきたのです。
散歩では、一番先の太鼓とドラがあるところまで行けます。ナビも試しましたが、気分をリラックスさせ、元気を甦らせてもらいました。斜面ではグアバ、みかん、ドラゴンフルーツ、文旦、スターフルーツといろんな果樹が植わっています。村の住民が仕事に困らないようにと、果樹の一部は村人に世話をしてもらったり、また住民が多く作りすぎた、でも売るほどの量でもない野菜を買い取って、今日の料理に使ったり、山頂に移り住んでも常に村の一員として、協力し助け合っている張さん夫妻。スタッフたちもとっても温かく、親しみやすい。来てよかったなあ、旅ってこんなもの?と旅概念が一新させられた、そんな宜蘭のレジャーファームでした。

絶景