アミ族の伝統文化に触れることができます

こんにちは、台北ナビです。
台湾で最大数を誇る原住民のアミ(阿美)族。彼らの多くは台湾東部の花蓮から台東の海岸沿いや山間部に住んでいます。今回ナビは「台湾好行」の東部海岸線に乗って、阿美族民俗中心にやってきました。
お隣は2000人が観賞できる野外ステージをもつ観光局の「東部海岸旅遊服務中心」で、両者合わせた面積は約6000坪の広さになります。海を背景に戸外アートも常時見ることができる東部で快適なスポットの一つになっています。
アミ族の伝統文化を体験しよう
民俗中心の主要な建築物である祭屋と家屋は、1995年11月に完成しました。
日本人民族学者・千々岩助太郎氏が花蓮県光復郷を調査したときの資料に基づいて、アミの伝統的集落と家屋を再現しました。ここへ来るとアミ族特有の居住文化を知ることができます。建築の特色以外に、民俗中心では、部落文物展もあり、手工芸品、特産品の販売も行われています。食事サービスや伝統的な歌や踊りのパフォーマンスを観賞することもできます。

のどかないいところです
戸外パフォーマンス劇場

阿美族民俗中心には半円型のステージがあり、ここではなんと1000人の観客が歌と踊りを楽しむことができます。彼らの歌声にほれぼれしますよ。
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アミ族固有の楽器で、鼻で吹く笛!深くていい音色です! |

聴き惚れます
伝統ブランコの【鞦韆 Tananoyan】

民俗中心の敷地に入ると、竹でくみ上げられた巨大ブランコに目を見張ります。
3階建ての高さだといわれるこのブランコは、こいだ時に海賊船のように見えると言われています。実際に下から見たナビたちはよくわかりました。
ブランコでこがれた人は、太平洋に飛び込んでいくようだった~!と言っていました。前方には、大海原が広がっているのです。
【竹砲 Salifong】

【射箭 Mipana】
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指導してくれるので安心 |
アミ族の祭屋

祭屋には、木彫りの模様が見られます。太巴塑のアミ族特有の模様です。
台東県成功鎮もアミ族が多いエリアで、成功鎮の昔の名前はアミ語で「麻荖漏」と呼ばれました。
 入り口には説明 |
 間取りはこんな感じ |
 囲炉裏があり、上のかごには燻したい食べ物を置いたりします |
 柱の彫刻は見事です |
伝統的な家屋
 家屋や家畜小屋紹介のエリア |
 赤ん坊が眠るゆりかごもありました |
母系社会のアミ族、理想的な家屋は長くて広くて大きな家。20人くらいが住めるのがいいそうです。建築材料は、伝統的な家屋では主に茅を屋根に使用し、木材や竹で側壁を固めます。室内には藤で編んだ高床式の寝床があります。
一般の家屋は10数年で壊され再建されます、屋根の茅は毎年補充が必要で、3~4年に一回は全部新しいものに取り換えることになっています。
 井戸もあります |
 台所 |
 大きな鍋があります |
 豚の家畜はここで |
 こちらは鶏とか |
 穀倉 |
この日は食事もしました

アミ族の人口は17万人。先ほども書きましたが、原住民の中では最大数を誇ります。彼らは豊かな伝統文化を持ちますが、その中でも特筆すべきは「豊年祭」。
毎年夏季に行われるこの祭りは、小米(粟)の豊作を祈り、祖先や精霊に祭儀を行うものです。儀式は平和に、固い団結心のもと祝福と感謝の空気に包まれて行われます。女系社会のアミ族にあって、儀式の中心は男性で、すべての進行役も男が司ります。また男たちは年齢によって、役割が異なります。儀式の後は、女子供も参加して、歌や踊りとにぎやかなものに。
ナビもまだ見たことがないのですが、来年は是非にと思っています。
 地鶏の丸焼き |
 もち米 |
 こうやって手で握りながら食べます |
 もちろんイノシシ肉 |
 新鮮なキャベツと肉の炒め物 |
 豚の皮炒め、珍味でした |
 竹筒から注がれるのは小米酒 |
 ランチは10人以上の事前予約が必要です!250元/1人 |
買い物もいかが?
アミ族のfai(おばあちゃん、年配の婦女の意味)の手作りの編み物アートは、モダンでもあり、とても素敵なんです。
ここへ来たらじっくりと歌に踊りに、伝統的な遊びなどを通して、アミ族の伝統文化を深く知ることができます。
以上、台北ナビでした。
 家屋に使用される蔓も周辺に植わっています |
 きれいな花と果実ですが、 |
 食用ではありません |