花蓮県の景勝地である鯉魚潭の南側一帯にも、アミ族の集落がありました
こんにちは、台北ナビです。
花蓮には景勝地と言えるところがたっくさん!あり、鯉魚潭もそのうちの一つです。県内における最大の内陸湖である鯉魚潭は、寿豊郷池南村の鯉魚山ふもとに位置する湖。花蓮市内から18キロほどの距離にあり、湖は南北が約1・6キロ、東西は約930メートルの大きさを誇ります。かつてアミ族の人たちはここを「巴鬧」と呼んでいましたが、東側に鯉魚山があることにちなんで、後に今の名前になりました。
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レストラン前の「鯉魚潭」の一部 |
この湖の北側には、観光局・花東縦谷国家風景区のオフィスもあるので、旅行情報の収集をしたり、スタッフに尋ねたりすることができます。周辺にはボート乗り場や全長5キロのサイクリングロードが設けられていて、自転車は1日100元で借りられます。鯉魚潭の向かい側には、行楽客のためのレストランや商店が並び、地元産の特色あるスナックを販売。タロ芋やサツマイモのケーキ、蝦餅(エビせんべい)などは、地元の特産品です。
池南集落

さて、鯉魚潭の南側一帯にはアミ族の池南集落があり、300人ほどの集落を成しています。自分たちは日本統治時代に起こった七腳川事件で、各地に分散したアミ族の一部だという話しを「池南樹屋」のスタッフがしてくれました。鯉魚潭という観光地がある関係で、周辺には客家人、台湾人、外省人も多く、山の方(秀林郷)には、毎日入山人数規制がある慕谷慕魚という景勝地があり、タロコ族が住んでいます。ゆえにカトリック、プロテスタント、仏教、道教と信仰も様々なので、教会あり、寺廟もあり、、、花蓮では普通の光景ですね。
「池南樹屋」DIY教室
今回ナビたちは「池南樹屋」というレストランへランチに来たのですが、夏休みの日曜日ということもあって、大変な混みようです。先に隣で行われている樹皮DIYの教室をのぞいてみました。アミ族にとっては、原始は洋服素材であったという樹皮。今ではフクロウの置物を作るDIYの材料として使っています。30分で150元/1人の簡単なコースです。農作業をするしかないこの地で、婦人たちは、この教室である程度の収入を確保できるようになったとのことです。
 フクロウの飾り物がたくさんぶらさがっています |
 ここが教室 |
 樹皮の説明の後ろにその木がありました |
 これが、古の服の素材 |
「池南樹屋」レストラン
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入りましょう! |
池南集落と言えば「池南樹屋」、という風に、レストランはこの集落を代表するスポットとなっています。女性オーナーの潘亮語さんは実はプユマ族で、ご主人がこの池南集落のアミ族。2005年、「池南社區發展協會」がこの地を活性化していくために募金を積んで、この「池南樹屋」を作りました。今は潘さんがリーダーとなって、この地の女性たちと一緒に料理を作っています。
レストランは当地のアミ族の食材と調理法にこだわり、刺蔥、過貓、紅藜など皆が普段から食べているものをふんだんに使用。調味料も塩、砂糖、醤油、レモンなどいつでもどこでも手に入るシンプルなものを使い、どの料理も素材の旨味を十分に引き出しています。本当にどれを食べても美味。料理名も個性的で、食欲をそそってくれます。
 咪咪飯、紫米にタロ芋揚げがのっています。男たちが山へ行くときに携えていたお弁当ご飯。香りがよくて、これだけでも満足の一品 |
 招牌鹹豬肉、原住民料理でおなじみの焼き豚。そのままでもタレをつけてもどちらでも美味 |
 刺蔥蛋、刺葱という香りがいい木の葉っぱをみじん切りにして、卵焼きに混ぜ込んでいます |
 時令Ba-naw湯、季節の野菜を煮込んだこの土地のアミ族のス-プです |
 炭烤魚、塩で固め焼きされた台湾鯛。ナビと一緒に行ったアミ族の方はこればっか食べてました~! |
 山蘇月亮餅、山蘇という山菜と豚肉を練りこんだクレープ風。お・い・し・い!!! |
 阿美野菜、当地の旬の野菜。この日はモロヘイヤでした |
 オーナー潘さんが大好きと言うとうがらし。料理と一緒に食べるとのことでしたが、目が飛び出るほどの辛さでした(@_@) |
 松子山豬皮 |
 茱萸鮮雞 |

桶仔雞と碳烤魚は遅くとも1時間前には予約が必要です。また、すごく混むので、席の予約も必須。
樹屋簡餐(280元)という1人用のセットメニューもあります。コースは、人数によって、山胞美味 (三菜一湯)800元、米力幸 (四菜一湯)1200元、巫師祈福 (六菜一湯)1800元、頭目特餐…などという名前が付いています。
レストラン特製の冬瓜檸檬茶もぜひ!
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嗯!讚!檬咖、ライムを使ったデザートで、コーヒー豆と砂糖がのって、一緒にパクッといただきます!さわやか! |
風光明美の森林遊楽区
鯉魚潭南側をさらに南へ下ったところにある池南国家森林遊楽区は、荖渓傍の高台に位置し、鯉魚潭や鯉魚山を一望できる風光明媚なスポットです。標高601メートルの鯉魚山には、いくつかのハイキングコースがあり、森林浴や野鳥、植物観察などが楽しめます。南に数百メートル進んだところにはキャンプ場もあります。
池南国家森林遊楽区(住所:花蓮県寿豊郷池南村林園路76号 電話:(03) 864-1594#13 開放時間:8:00~17:00 入園料:大人:50元;子供25元)
以上、台北ナビでした。