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金門酒廠-金門酒工場(金門県)

ジンメン・ジョウツァン

離島 > 金門・馬祖

金門といえばコーリャン!高粱酒なくして金門は語れない!

 こんにちは、台北ナビです。

1年で123億元の収益を上げる金門の高粱(コーリャン)酒。皆さんは飲んだことがありますか?聞けば2006年に営業利益100億を突破し、その後も売り上げは伸びていくばかり。この数字に大貢献しているのが、対岸からの人々。ナビも今回金門酒工場のショップ内で、箱単位で買い上げていく彼らを見て、お口もあんぐり。

一体コーリャン酒の魅力って。何なんでしょうねえ。
蟫装金門大高酒

蟫装金門大高酒

金門十景酒(金門の景色が描かれていて贈り物に最適!)

金門十景酒(金門の景色が描かれていて贈り物に最適!)

まずは酒史館へ

さて、大きな高粱(コーリャン)酒のオブジェが目印の金門酒工場へやってきました。酒史館に入ると、歴代のコーリャン酒、プレミア級のものがずら~りと並んでいます。コーリャン酒は5年以上を陳酒といいますが、陳酒どころではないツワモノどもの面々が幅を利かしています。
「第十二任総統副総統就職紀念酒」馬総統のコーリャン酒

「第十二任総統副総統就職紀念酒」馬総統のコーリャン酒

「金門風獅爺踁典紀念酒」容器が上品

「金門風獅爺踁典紀念酒」容器が上品

かなりの年代物も

かなりの年代物も

年代物は中身をもう抜いてあります

年代物は中身をもう抜いてあります

これらは酒史館に飾ってある高粱酒の一部です

GO!Shopping!!

金酒生活館と書いたところがショップになっています。

中は広々として、ゆったりと買い物ができます。それにしてもコーリャンってこんなにあるんですね。スタッフに聞いたところ、中国からの人たちは、限定版を買う人が多いそうです。日本人も限定版に弱いですよね。ナビも…。
広くてきれいなショップ

広くてきれいなショップ

ショップでも年代物が見られます

ショップでも年代物が見られます

これは高そう~

これは高そう~

大膽二膽

大膽二膽

陳年金門高粱酒 

陳年金門高粱酒 

金酒典蔵珍品 

金酒典蔵珍品 

金門高粱酒といえば、アルコール58度のこれです!

金門高粱酒といえば、アルコール58度のこれです!

今年の金門のお祭り「迎城煌」のお酒

今年の金門のお祭り「迎城煌」のお酒

女性の体の調子を整えてくれるという龍鳳酒

女性の体の調子を整えてくれるという龍鳳酒

38度の高粱酒、58度は冷凍庫で保管しますが、これは凍るのでダメ

38度の高粱酒、58度は冷凍庫で保管しますが、これは凍るのでダメ

金門らしい男女の兵隊酒 各500cc1280元

金門らしい男女の兵隊酒 各500cc1280元

高粱貯蔵庫へ!

これはなかなか来られないところへ案内してもらいました。門構えを見てお分かりの通り、かつては軍が使用していたところです。

ここ数年軍人さんの数も減ってきて、以前は軍専用だった場所が、いろいろな形で再利用されています。こちらはご覧の通り、威厳ある酒蔵に変身しています。

天井がとてつもなく高いんです

樽の表示をみてみると、アルコール度60.4だそうですよ

いざ工場へ

土地、水、空気が変わると、酒の味も異なり、季節によって味も変わると言われるコーリャン。陶器は長く置くと、空気が抜けていくので、ガラスとなっています。この点は日本の清酒に似ていますね。ガラスだと、ねかせればねかすほど、熟成されていいものに仕上がっていきます。

さて、工場は一般の観光客は入れないのですが、取材ということで見学させていただきました。ナビは、今まで桃園や宜蘭などの酒工場を見てきましたが、毎日稼働していなかったり、時間も制限されていたりで、ある意味時間がゆったり流れ、それと比例してショップの方も比較的のんびりしていました。 

が、ここの金門酒工場は違いました!

この熱気と活気に頭がクラクラ~。あ、これはコーリャンの香りにクラクラ?いったん足を踏み入れると、この全体の空気に圧倒されました。工場内の機械という機械がフル稼働中で、皆せわしなく動き回っています。さらにオフィスは通常の仕事時間だそうですが、工場は早番と遅番の2部制で、1日の3分の2はこの活気あふれる状態。

工場は敷地内に2か所あり、1日平均して300mlが65000本、600mlが62000本、700mlが60000本ずつ生産されているため、合計して1日約38万本のコーリャン酒がこの金門の工場から生産されていっているわけです。
さらに!驚いたのは、スタッフが言った言葉…「それでも追い付くのにせいいっぱいなの~!」。皆一体どれだけのコーリャンを買っていくの~~?

とってもいい香りにクラクラ~、原料である大量のコーリャンは、金門だけではとても足りなくて、福建から輸入しています

スタッフは酒豪ぞろい

毎日この香りを嗅いでどうですか?というナビたちの質問に、現場で働いてる皆さん「毎日酔っぱらってるよ~」とのこと。だから毎日こんなに陽気?でも活気がある仕事場っていうのは、見学する方も楽しいものです。

さて、蒸しあがったコーリャンが蒸留される段階になると、コーリャンの味見達人が登場!この方、いつもこの樽の横に構えていて、常に冷凍庫に入れても凍らない58度を調整キープしているのです。

調整時の最初はいつもかなり濃いのが出てきます。ナビたちが行った時も、「これは73度、一番純なコーリャンだよ、飲んでみる?」と聞かれ、おそるおそる…。鼻にツーンときた匂いに、舐めるくらいしかできませんでしたが、73度ってお酒じゃなく薬のようでした…。
出てきましたよ~コーリャンが~

出てきましたよ~コーリャンが~

これはもう糟(カス)の部分

これはもう糟(カス)の部分

毎日コーリャンを味見する達人!

毎日コーリャンを味見する達人!

58度に決める部分は、手作業なんです!

58度に決める部分は、手作業なんです!

完成品となりました

洗浄された瓶に

洗浄された瓶に

コーリャンが注入されました

コーリャンが注入されました

不純物がないか、人間の目でチェック

不純物がないか、人間の目でチェック

チェックは大変な作業なので、きっちりと目を休める時間があります

チェックは大変な作業なので、きっちりと目を休める時間があります

ラベルが貼られます

ラベルが貼られます

1ダース分に箱詰め

1ダース分に箱詰め

更に箱をひとまとめに!

更に箱をひとまとめに!

工場の中は、機械の音も大きくて、大変な作業です。コーリャンに不純物がないかチェックする人たちは、するどい視線で、小さなゴミも見逃しません。さっと手に取り、ふたを開けて横に捨てていました。わあ、もったいないと叫ぶナビたちでしたが・・・。

金門の人たちはコーリャンとともに生きています。コーリャンのおかげで県が潤い、台湾一豊かな県として、福祉面も完璧。子供は義務教育には学費が要らないし、医者にかかっても金門人は無料。更に毎年1戸につき数本のコーリャンが支給されます。

コーリャン好きの方、どうでしょう?ぜひ金門まで足を運んでみませんか?

以上、台北ナビでした。

基本情報

  • 住所金門県金寧郷桃園路1号
  • 電話番号(082)325-628
  • ファックス(082)313-889
  • 営業時間8:00~17:30
  • 休業日祭日
  • クレジットカード
  • 駐車場
  • 日本語不可
  • ホームページhttp://www.kkl.gov.tw/index.asp?lang=TW
  • 行き方桃園路の1号、大きなコーリャン酒のオブジェが目印です。地図

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-06-21