快適便利なバンコクの地下鉄「MRT」を使いこなしたい方必見

サワッディーカー、バンコクナビです!みなさん突然ですが、バンコク旅行中に利用する移動手段って何だと思いますか?タクシー?それとも電車?バス?・・・。例を挙げるといくつもの移動手段が頭に浮かんできませんか?実際にバンコク内を旅行していても分かると思いますが、バンコクには本当にたくさんの移動手段があり、大変便利です。そこで、今回ご紹介するのが、中でも特に便利で速く、とっても快適な『MRT(地下鉄)』です!「MRT」の乗り方やポイントを抑えておけば、バンコクでの旅行がさらに楽しくなること間違いなしです。では、さっそく「MRT」についてご紹介していきます!
MRTって?

駅構内は広々し清潔感も抜群です
○バンコクの地下鉄こと「MRT」
正式名所はMRT(Mass Rapid Transit)、バンコクメトロが運営するバンコク主要都市を走行する地下鉄です。2004年7月3日に開通し、多くの人々にとって大切な移動手段となっています。
○時刻表がない
日本のような時刻表がありません。次の電車が来るまで約3~5分かかります。時刻表がない分、「乗り損ねた」という感覚がありません。目の前で電車のドアが閉まってしまっても、すぐに次の電車が来るのでそれほど焦ることはなさそうです。また、各駅ホームにいくつも設置してあるテレビの画面上に到着までの時間が表示されるので、そちらを参考にしても良さそうです。
○トイレやゴミ箱、公衆電話もない
日本の地下鉄や電車の駅では当たり前のトイレやゴミ箱、公衆電話は、MRTの全駅で設置されていません。日本的な感覚で「駅でトイレに行こう!」と思っていると、とっても大変な思いをするので要注意です。ちなみに、BTSの全駅にもトイレはありません。(街歩き中にトイレに行きたくなったら、デパートやホテルに入るのが一番です)。

駅ホームの頭上にある画面に次に入ってくる列車の待ち時間が表示してあります
○渋滞がないから便利
とにかく「渋滞が嫌い」という方におすすめの移動手段です!バンコクではタクシーでどこへでも安い料金で行くことができ便利なのですが、それでも渋滞にはまると大変です。もしも時間に余裕がないために待つのが嫌だという方は断然「MRT」への乗車をおすすめします。
○ほぼ通常運行
「100%通常運行」だといいのですが、そうとまではさすがに行きません。というのも、稀にMRTも遅延になったり、ゆっくり走行したり、ということもあるようです。特に詳しいことは説明されませんが、「遅れていて申し訳ございません」というような内容のアナウンスが流れるときがあります。タイ人の乗客たちは特にあまり気にすることがないようですので、万が一遅延が生じたときは気長に待つしかなさそうです。
○MRTは清潔で快適
MRTは2004年に開通したこともあり、まだまだとても清潔で快適な地下鉄です。電車内はもちろんのこと、駅構内でも飲食は禁止されているため、ゴミが落ちていることもほとんどありません。また、駅構内と電車内どちらも冷房が効いているため、とても涼しく快適に利用することができます。暑い屋外から地下鉄に来ると、寒い!と感じることもあるので、薄手の羽織るものがあるとさらに良いでしょう。
MRTの乗り方
では、さっそく「MRT」に乗ってみましょう!タクシーや公共バス、トゥクトゥク(三輪自動車)に乗るよりも断然簡単なMRTは、慣れれば本当に便利です。駅構内も、電車内にも至る所に英語表記がありますし、MRTで働く人々もほぼ英語を話すことができるため言葉で困ることはあまりなさそうです。
MRTの駅を探すのも、MRTのマークを目印にすれば簡単です。駅の構内に入るには、セキュリティチェックがあります。パソコンなどを持っているとブザーがなりますが、そしたらカバンを開いて係りの人にチェックしてもらいましょう。
駅の探し方とセキュリティチェックの通り方を、動画でチェックしてみて下さいね。
ステップ 1.チケットを買う

自動チケット販売機
それではステップに分けてMRTの乗り方をご紹介していきます!
MRTに乗るために一番重要なのが「チケット」です。目的地に一番近い最寄り駅を予め確認しておき、行き先の駅までの運賃を支払います。チケットを購入する場所は2箇所あります。一つが「窓口カウンター」、そして「自動チケット販売機」です。機械操作が心配な方や、自動チケット販売機では購入できないチケットは「窓口カウンター」ですし、試してみたい方は「自動チケット販売機」で購入してみるもいいでしょう。運賃は走行距離に応じ16バーツ~42バーツです。
【窓口カウンター】
「窓口カウンター」ではMRTのスタッフさんに行き先を伝えるかもしくは、地図に記入のある駅名を指差しで伝えるのもいいでしょう。また、こちらでは「1日乗り放題パス」や「チャージ式カード」を購入することができます。また、支払いは基本的に現金で行いますが、合計金額が300バーツ以上の際はクレジットカード(Visa、Master)での支払いもできます。
【自動チケット販売機】
販売機の画面上をタッチして操作をします。タイ語と英語の言語切り替えをまず先に行い、目的の駅名を押し、表示された料金を機械に挿入します。支払いは現金のみで、利用可能な硬貨は1、5、10バーツ、紙幣は20、50、100バーツで、どちらもお釣りがでます。これらの硬貨や紙幣がない場合は窓口カウンターで購入します。通常のチケットは黒色でコインの形をしています。
 自動チケット販売機の画面をタッチし、言語を選択し、目的駅のボタンを押します。 |
 目的駅を選択すると画面に運賃が表示されるので、指定された硬貨または紙幣をいれます。 |
 お金を入れると下にある取り出し口にコイン型のチケットとお釣りが出てきます |
 これでチケットの購入は完了! |
 1日パス、3日パス、1ヶ月パス、学生パスなど、いろいろな種類のチケットがあります。 |
 こちらは1日乗り放題(購入日の深夜24:00迄利用可能)のチケット |
 1日パスを買ったら一緒にエンターテインメント施設の割引券をもらいました |
2.チケットを使い改札を通り抜ける

改札にチケットをかざして通り抜けます
チケットを購入したあとは、改札に向かいます。自動改札機にチケットをかざすマークがあるので、そこにチケットを近づけタッチすると改札が開きます。前の人が通り抜けたのをみてからチケットをタッチしてください。目的駅に到着後、改札を出る際に再度チケットを使用しますので失くさないように気を付けてください。
 写真にあるように改札機上の部分にチケットをかざすと改札が開きます |
 チケットは失くさないように気をつけてください |
3.MRTを待ちます

改札を抜けたあとは、地下にあるホームへ向かい電車を待ちます。約3~5分で次の電車がやってきます。全ての駅のホームにスクリーンドアが付いていますが、ドアに近づきすぎない程度の場所で列を作って待ちましょう。
4.MRTに乗ります

降りる人が先です
電車がホーム入ってきたら、まず降りる人を先に通し、その後順番に乗車します。通勤帰宅ラッシュ時には乗降口が大変混み合いますが、慌てずにゆっくり乗り降りするようにしてください。
5.目的地までゆったり待ちます

ラッシュ時以外は結構空いていて、席に座ることができます。
平日の7時半~10時頃と、夕方5時~8時半頃までは通勤帰宅ラッシュで大変混み合います。できるだけこの時間帯は避けて利用するほうが良いでしょう。空いている時間帯は席に座ることができ、快適に目的駅まで向かうことができます。車内には小さなテレビが付いており、次の停車駅が表示されます。またタイのコマーシャルが流れているので、少しの移動時間も退屈することなく乗っていられます。
【MRT車内での注意事項】
・車内での飲食が禁止
・小さな子ども、妊婦、お年寄りには席を譲る
・僧侶が乗車している場合は特に女性はあまり接近しないようにして、男女ともに席を譲る
(女性が僧侶に触れることは、仏教の戒律で禁じられています)
・大きな声を出して話さない
・手すりを持ち転倒を防止
・貴重品は身体の手前で持つ
・乗り降りの際はドアに手を近づけないようにする
6.目的駅に到着 地下鉄を降りる

駅のホームにはエスカレーターもエレベーターもあります
目的地に到着したら、順番にMRTを降ります。タイの人々は目的地に近づくと予めドアの前で到着を待ち、列車が停車しドアが開いた途端に降り始めます。なるべく列車が止まったあとに移動するのが安全ですが、混雑しているときは次々と人々が乗り込んで来るので、状況を見ながら降りる準備をしておくと良さそうです。
7.改札階に向かい、チケットを使用して改札をでる

タイのエスカレーターは日本よりも何だかスピードが速いようなので、注意してください!
ホームから改札階に向かいます。改札近くにある「Information」で、何番出口から出るのか確認し、番号の方の改札に向かいますす。自動改札にコインを入れる穴があるので、こちらにコイン型のチケットを入れます。コイン型以外のチケットは、乗車の際と同じようにチケットを自動改札機にかざすと改札が開きます。
およそ7つのステップを踏むことで、MRTの乗り降りが完了します!MRT駅構内にも列車内にも英語表記があるので、とても便利です。また駅構内に無料のMRTマップなどもあり、たまに日本語表記もあるので便利です。それでは次に、各駅を写真付きで少しご紹介していきます。
~MRTの18駅紹介~

将来、開通するとみられるMRTの路線地図
現在(2015年12月)、バンコクのMRT(地下鉄)はブルーラインと呼ばれる「チャルームラチャモンコン線」のみとなっています。全駅を約30分で走行します。将来的には延線が予定されています。
 バンスー駅(Bang Sue)・・・始発終点駅、タイ国鉄バンスー駅乗り換え |
 ガムペーンペット駅(Kamphaeng Phet)・・・チャトゥチャック市場、オートーコー市場へ |
 チャトゥチャック公園駅(Chatuchak Park)・・・チャトゥチャック公園、チャトゥチャック市場へ |
 パホンヨーティン駅(Phahon Yothin)・・・セントラルラップラオ、ユニオンモール |
 ラップラオ駅(Lat Phrao)・・・MRT駐車場、ラチャダーナイトマーケット |
 ラチャダーピセーク駅(Ratchadaphisek)・・・ラチャダーピセーク通り |
 スティサン駅(Sutthisan)・・・ラチャダーピセーク通り |
 フアイクワン駅(Huai Khwang)・・・ラチャダーピセーク通り |
 タイランド カルチュラル センター(Thailand Cultural Centre)・・・タイ文化センター、エスプラネードへ |
 ラマ9世駅(Phra Ram 9)・・・セントラル・ラマ9世、フォーチュンタウン、ラマ9世通り |
 ペッチャブリー駅(Phetchaburi)・・・ARLマッカサン駅乗り換え |
 スクンビット駅(Sukhumvit Station)・・・エクスチェンジ、インターチェンジ、ターミナル21、スクンビット通り、BTSアソーク駅連結 |
 クイーンシリキット ナショナル コンベンション センター駅(Queen Sirikit National Convention Centre)・・・ナショナルコンベンションセンター |
 クロントゥーイ駅(Khlong Toei)・・・ラマ4世通り |
 ルンピニ駅(Lumpini)・・・在タイ日本国大使館、ルンピニ公園 |
 シーロム駅(Silom)・・・BTSサラデーン駅へ連結、シーロム通り |
 サムヤーン駅(Sam Yan)・・・サムチュリスクエア |
 フアランポーン駅(Hua Lamphong)・・・中華街ヤワラート、タイ国鉄フアランポーン駅連結 |
MRT沿線は見所いっぱい!

MRT沿線には人気のスポットがたくさん
タイの人々も頻繁に利用するMRTは旅行者にとっても重要な移動手段の一つでもあります。各駅には見所のある観光名所や人気スポットがたくさんあります。乗り放題の一日パスを購入し、MRTを格安で利用するのも良いでしょう。「MRTに乗って行くバンコク旅行!」と題して、おすすめのスポットをご紹介した記事もあるので、チェックしてみてください。
MRT注意事項

小さな子ども、妊婦さん、お年寄り、僧侶には席を譲るようにしましょう。
■乗り降りする際、ドアに手を近づけないようにする。
■貴重品はいつでも身体の手前に持つ
■車内では手すりにつかまる
■駅構内、車内での飲食は禁止
■チケットを失くさないように注意する
いかがでしたか?快適で便利なMRTを乗りこなせれば、バンコク旅行がさらに楽しい旅行になることでしょう。まだ挑戦したことのない方はぜひ一度トライしてみてください!以上、バンコクナビでした!!