タイ人にも晩酌の習慣はあってよく夕食といっしょにお酒を飲みます。でも、飲みメインのときはつまみにどんなものを食べているの?タイ人に聞いて調べてきました。

サワディーカップ、バンコクナビです。今回の“タイ人に聞く”はタイ人はお酒のつまみにどんなものを食べているのか聞いてきました。タイにも日本と同じように晩酌の習慣があります。辛いタイ料理はそのほとんどが冷たいビールにぴったり。ですが、今回は晩酌ではなくて飲みメインのときのつまみの一品はなにか……ということに焦点を絞っています。
どのおつまみも屋台などで気軽に購入できます
<ムーピン>
ムーピンとは甘いタレに漬け込んだ豚肉を串焼きにしたもの。よく路上の屋台なんかで売られています。ちょっとした間食としてだけでなくお酒のつまみとしても食べることが多いようです。焼き鳥のような感覚でいただけます。
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 1本10バーツ。もち米との相性も抜群 |
<ルークチン>
ルークチンというのは肉を練ってボール状にしたもので、肉の種類は豚、鶏、魚などバリエーションがあります。日本でいうところのつくねみたいなものですね。麺類や鍋の具としても使われますが、串焼きにしたものも路上の屋台なんかでよく売られています。ハンペンのようなふわふわの食感で、そのまま食べてもいいですが、甘辛のタレをつけても美味しくいただけます。ムーピンよりも味にバリエーションがあって楽しめます。
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 写真のルークチンは牛。1本10バーツ |
<スルメ>タイでもやっぱりスルメはお酒のつまみの定番のよう。ちょっとした個人商店なんかでも売っていますが、おすすめなのはバンコクの街中を徘徊する自転車のスルメ売り。注文するとスルメをその場でローラーで伸ばして柔らかくし、七輪で香ばしく炙ってから提供してくれます。ただし、この自転車のスルメ売りは神出鬼没でどこに現れるかわからないので、お酒を飲んでいるときに見かけたら迷わずにすぐ購入しましょう。
 洗濯ばさみでとめられてます |
 1杯20バーツ |
<豆>ビールのつまみはやっぱり豆。日本だったら枝豆ですが、タイの場合はピーナッツが主流です。コンビニなどでも売っていますし、バーの突き出しとして無料で出されることも。また、バンコクの夜の盛り場にはよくインド人の豆売りが出没します。ピーナッツ以外にも揚げた空豆などいろんな種類の豆をかごにいっぱいに詰めて売り歩いています。自分の好きな豆をミックスして青唐辛子や刻んだネギまで振りかけてくれるので、コンビニで豆を買うよりもいいかも。
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 3種類の豆をミックスしてこの量で40バーツ |
<虫>
外国人にはゲテモノとして敬遠されがちの虫料理ですが、ビールのつまみとしてこんなにぴったりのものはありません。虫屋台もインド人の豆売りと同じく主に夜の繁華街に出没します。種類は蚕のサナギ、タケムシ、コオロギ、羽アリ、タガメ……などなど。揚げたものを塩コショウ、ナンプラー、レモングラスなどで味付けしてあります。ナビが個人的におすすめなのはタケムシです。サクサクの食感がビールにぴったり。一度騙されたと思って試してみてください。
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 タケムシ。この量で20バーツ |
<ソムタム>タイ人、特にイサーン(タイの東北地方)人のソウルフードといっても過言ではないソムタム(青パパイヤの千切りサラダ)。これもお酒のつまみとして定番のよう。屋台で売られているのをビニール袋に入れてお持ち帰りできます。また、国鉄と地下鉄のフアランポーン駅の周辺では夜にソムタムとお酒をいっしょに提供するござ屋台が出て、地方からバンコクに出稼ぎに来ているタイ人に人気のスポットになっています。ここで出されるお酒はラオカオというタイの焼酎にハーブを入れたヤードーンというもの。赤い色をしており、精力増強に効果があるらしいですが、味については好き嫌いがかなり分かれるところ。また、ここのソムタムは衛生面でちょっと不安な部分もあるので、胃腸の弱い人は避けたほうがいいかもしれません。
 ヤードーンは1本100バーツ |
 天秤にヤードーンやソムタムの材料を詰めてます |
<酸っぱい果物>
上記のヤードーンなどのラオカオなどが飲める場所はフアランポーン駅周辺だけではありません。バンコクの街中の路上にはラオカオを提供するショットバーが点在しています。そしてそこでラオカオのつまみとして無料で提供しているのがオリーブやマンゴーなどの酸っぱい果物。ラオカオをショットグラスで一気に飲んで、そのあと水を飲んだり、酸っぱい果物を食べたりするみたいです。
 ラオカオのショットバー |
 これはぶどうの一種らしい。酸っぱい |
ちょっと番外編 お酒の締めに人気なのは?

米粒の原型が残っていないジョーク
タイ人がお酒の締めに食べるものもついでに聞いてみました。日本だとお酒の締めといえばやっぱりラーメンですが、タイの場合だとお粥系が人気のようです。タイのお粥はいくつか種類があり、米粒の原型がなくなるまでトロトロに煮込んだものをジョーク、米粒が原型を留めているものをカオトムといいます。カオトムはしっかりと味付けされているものもあれば、日本の白粥のようなものも。味付けされたカオトムは日本の雑炊のような優しい味わいで、ナビ個人的にはお酒の締めとしていちばんのおすすめ。お粥のお店は夜遅くまで営業しているところも多くあります。
 白粥タイプのカオトムは味付けの濃いおかずといっしょに |
 卵入りのカオトム |
いかがでしたか? ここで取り上げたお酒のつまみはいずれも値段の手頃なものばかり。バンコクでお酒を飲んでいてなんかちょっと一品ほしいなーというようなときにぜひ試してみてくださいね。以上、バンコクナビでした。