チャオプラヤー川の向こうには何があるんでしょう?その昔トンブリー王朝という王都のあったローカル色あふれるエリアなんです。

サワッディーカップ、バンコクナビです!バンコクの魅力というと観光にグルメにショッピングと様々な楽しみがありますが、特にチャオプラヤー川の眺めは最もバンコクらしい異国情緒豊かな場所のひとつですね。さて、そんなチャオプラヤー川を隔てて見える向こう岸、ふと川の向こうってどんな町なんだろうと思った方もいらっしゃるかも知れませんね。トンブリー地区とよばれる川の向こう、そこはなんとかつてはトンブリー王朝の王都のあった歴史を持つ古の町だったんです。ほとんど観光客を見かけることがないトンブリー地区、はたしてどんな場所なのか早速ご案内していきましょう!
ウォンウェンヤイ

タークシン王がタイ国を再建し、1767年トンブリー王朝の首都として建設されたトンブリー。その後ラーマ1世によってバンコクが建設されるとトンブリーは県になり1972年にバンコクに吸収され、トンブリー区と呼ぶようになったそうです。トンブリーの範囲は広く、ウォンウェンヤイから暁の寺のあるエリア、そしてピンクラオあたりもトンブリーとされているようです。まずご案内するタークシン王の銅像があり、トンブリーの中心地的な印象のあるウォンウェンヤイはBTS沿線の町で同じ名前の駅名で国鉄も通っているローカル色あふれる町なんです。ではBTSの駅を降りて町を歩いてみましょう。
 BTSウォンウェンヤイ駅からの眺め |
 町の中心へ繋がるソムデットプラチャウタクシン通り |
ウォンウェンヤイ市場ソムデットプラチャウタクシン通りを町の中心であるロータリーへ向かう途中、右手にチャロエンラット通りがあり、そこを曲がるとウォンウェンヤイ市場があります。ここはバンコクの有名市場と違って非常に庶民的な雰囲気のこの市場は、かなり新鮮な食材を取り扱っているようで、魚はもちろん、なんと鶏も生きたものが売られています。まだタイの市場をあまり見たことがない人には驚きの光景だと思われます。やはり市場はリアルに地元の人たちの空気に触れることができる場所ですね。
 新鮮な魚介類 |
 カニもこんなにあります! |
 屋内の肉売り場 |
 野菜も新鮮ですね |
 生きた川魚もいっぱい |
 鶏も生きたまま売られています |
タークシン王モニュメントかつてここに存在したトンブリー王朝を建国したタークシン王の銅像が中心にある巨大ロータリー。晩年は悲劇の最期を遂げたタークシン王の晴れやかな馬上像のあるこのロータリーは、トンブリーのランドマークとして各方面へ道が分かれています。銅像の下はきれいに整備された花壇があり、広々としたロータリーを気持よく見渡すことができます。
 碑文が刻まれています |
 かなり面積の広いロータリー |
国鉄ウォンウェンヤイ駅タイ国鉄の駅であるウォンウェンヤイ駅がロータリーのすぐ近くにあります。この駅はマハーチャイ線という路線の駅で、ウォンウェンヤイ~マハーチャイ間を結んでいます。マハーチャイ駅からはあの折り畳み市場で有名なメークロンに行けるメークロン線バンレム駅に行くことが出来るんです。ウォンウェンヤイ駅には駅舎が無いためちょっと見わかりにくく、商店の並ぶ通りを抜けたところにあります。ホームは仕切られていないため出入り自由です!ゆっくり駅を見物できますよ。
 駅とは思えない入り口 |
 列車を待つ人たち |
 味わいあるチケット発売窓口 |
 大抵駅のホームにある大きな鐘 |
 ホームへは出入り自由 |
 到着した列車は折り返し運転になります |
ワット・カンラヤナミット

ワット・カンラヤナミット〜「親しい友人」という意味を持つこの寺院は、チャオプラヤー川に程近いヤイ運河の河口にあり、「ワット・プラケオ」、「ワット・ポー」、「ワット・アルン」などの有名寺院とともにバンコク9王室寺院の1つに数えられています。名前のように良い友人や、旅の安全にご利益があると言われているようです。このお寺にはバンコクで一番大きな仏像が安置されており、そのい大きさは高さ15.45m、幅11.75mととても大きいですね。金色のその姿を詣でようと参拝客が多く訪れます。またここは中国系の寺院で、旧正月にはタイに住んでいる多くの中国系タイ人の人々で賑わっています。
 静かで落ち着いた環境にある寺院 |
 大きな鐘の前で記念撮影 |
 休日は参拝客でいっぱい |
 厳粛にお祈りを捧げています |
 とても大きな金色の仏像 |
 お布施には金箔やお金が |
陸から訪れてみる暁の寺

チャオプラヤー川からの眺めが定番の暁の寺。初めてバンコクを訪れた方はほとんどといっていいくらい暁の寺を訪れることでしょう。おおむね寺院王宮のある左岸から渡し船で行くのですが、ワット・カンラヤナミットと同じくヤイ運河の河口にある暁の寺をトンブリー散策の延長でヤイ運河側から訪れるてみるとまた違った印象を与えられるのではないでしょうか。
 船の行き交うヤイ運河の眺め |
 屋根の向こうに暁の寺が見える |
 トンブリー側から入った暁の寺 |
 左岸への渡し船 |
北トンブリーエリアのピンクラオ

ピンクラオはチャオプラヤー川にかかるピンクラオ橋の右岸エリアで、広い道路が立体交差し、各方面へと繋がっています。ソムデッドプラピンクラオ通りには夕方になると通り沿いに飲食の店などが営業を始め、昼の静かな雰囲気から変わって賑わいを見せるようになります。ピンクラオ橋からはラマ8世橋のかかるチャオプラヤー川を行き交う船の景色を飽きることなく眺めることが出来るでしょう。また、ピンクラオにはPATAデパートがあり、その周辺はこのエリアの人々で賑わっており、さらに奥には南バスターミナルもあります。
 各方面への道路が交差する |
 通り沿いの飲食店が営業を始める |
 バンコクノイ運河の眺め |
 ピンクラオ橋からラマ8世橋を望む |

いかがでしたか?観光で行くことはあまりないと思われるトンブリー地区。チャオプラヤー川の向こう岸はローカルな雰囲気を残し、ゆったりと時間の流れる感じの落ち着いた町でした。市場や国鉄駅では現地の人々の生活の空気を感じることが出来、チャオプラヤー川からの運河の眺めなどはぼんやりと過ごす気持ちよさがありました。またワット・カンラヤナミットの大きな仏像は見どころですね。BTSで都心から短時間で行くことが出来るので、興味を持たれた方がいらっしゃったら、是非一度川の向こう側、古の王都のあった町トンブリーを散策してみてはいかがでしょうか。以上バンコクナビがお送りしました!