世界屈指の観光地バンコク!初めて行く人にとっては東アジアには無いエキゾチックな名所史跡や南国の食べ物などと期待がふくらみますね。しかしそこは東南アジア、日本とはまるで違うタイ独自の決まり事や習慣などがあり、いつもの調子で観光していたりすると思わぬハプニングに遭遇しそうです。未知なところがいいのだ、なんてお思いになるかもしれませんが、タイ人が大切にしていることもあったりしますので、今から訪れる国に対して敬意を払う意味でも前もってその国のことを知っておくのはいいことですよね。そんなタイのやや注意が必要な、そして面白くもある事柄をご紹介してみようと思います。
タイといえば寺院めぐりがなんといっても観光のメインのひとつとなることでしょう。タイ人にとっては仏教の信仰はとても大切なもので、街のいたるところにある祭壇に手を合わせているタイ人の姿をよく目にします。そんなタイの寺院は神聖な場所であり、お参りの際は服装に関する注意が必要です。暑い国ですが、寺院を訪れるときはタンクトップや短パン、女性の露出の多いミニスカートなどが規制されていて、寺院によっては入れないところもあったり、ズボンの貸出をやったりしているところもあります。服装の基準にバラつきはありますが、有名寺院に行くときは襟付きのシャツに足の隠れるズボンが無難でしょう。
もう一つ仏教にまつわる注意です。タイの僧侶に女性は触ってはいけません。タイでは日本のお坊さんのように結婚することはおろか、女性に触ることもできません。男性が僧侶に触れることは可能です。しかし人の多い場所へもどんどん歩いて行き、買い物をしたりしている僧侶の姿を見かけますが、修行の身である僧侶にタイの女性は決して触れることはありません。乗り物などでもやや離れて座ったりしています。敬虔な仏教国であるタイにおいて仏門に入ることは非常に名誉なことで、僧侶は人々からたいへん敬われているのです。
タイで最も人気があり、権威を持っている人。それは現国王であるラーマ9世・通称プミポン国王ですね。その国王のために毎日朝8時と夕方の6時、公共施設や公園などで国歌がかかります。するとなんとそれまで歩いていた人たちがピタリと止まり国歌が終わるまで直立の姿勢をとるではないですか。これを守らない場合はなんと不敬罪として警察は逮捕することができるんです。もちろん外国人は捕まることはありませんが、みんなが止まっている時に自分だけ動くのは何となく気が引けますね。あと映画上映の前には国王を称える歌がかかりみんな起立します。それほど国王への敬意は徹底されているんですね。
移動手段としてやはり便利なのはタクシーです。タイのタクシーは初乗りが安く、日本に比べたら大変お得感があります。ですので交通機関で行くにはやや不便な場所や、夜お酒を飲んで遅くなった、などの時はタクシーを利用されることが多いと思います。今ではほとんどのタクシーがメーター付きなのですが、それでも中にはメーターを付けいなかったり、使おうとしなかったりするタクシーがあります。そんなタクシーに乗ってしまうと、行き先が遠いほど降りるときかなりの値段をふっかけてきます。これは長くタイに住んでいる人でも交渉に手を焼きますので、タクシーは必ずメーター付きに乗りましょう。
タイのフードコートは安くて料理の種類も豊富でコストパフォーマンス抜群です。タイ料理はもちろん、ちょっとした洋食メニューもあったり、食後のデザートやドリンクも楽しめます。そんなフードコートですが、初めてのときは若干食べ物を買うときに戸惑うかもしれません。といいますのもタイのフードコートでは大抵の場所がプリペイド式カードをカウンターで購入してそのチャージされた分の食べ物を買う方式だからです。地方などだと金券のようなものを購入する場合もあります。食べ終わったらカウンターで余ったお金と交換できますよ。
お酒好きの人は、おいしい食事と一緒に飲むビールや、雰囲気のいいバーでのカクテルなど楽しみがあると思います。しかしここタイでは年に数回、お酒を販売してはいけない日があるんです。なぜかといいますと敬虔な仏教国であるがゆえ、大きな仏教行事の日はお酒を自粛することになっているんです。この他タイでは国内で選挙が行われる際も酒類販売禁止となりますので、お酒を楽しみにしてる方は旅程と重ならないよう事前に調べておきましょう。ただ外国人が泊まるようなホテルはOKです。尚、通常お店などでのお酒の販売は14:00~17:00、24:00~11:00の間は販売禁止と決まっていますのでこちらもご注意を!
最強のトイレ事情を誇る日本から海外へ行くと一変して苦労することが多いですね。日本ではデパートや公共のトイレでもウォシュレット付きがほとんどでしかも清潔。ここタイではモールなどのトイレはかなりきれいに清掃されていますが、ひとつ注意点があります。それはトイレにトイレットペーパーを流していけないんです。タイのトイレットペーパーは日本のように水に溶けるものではないためたくさん流すと詰まってしまうためです。便器の横には大抵ダッシュボックスが置いてありますので、そちらに捨てるようにしましょう。
タイに行ったらマッサージをしてもらいリラックスしたい!タイ古式マッサージは街のいたるところにあり、少し観光地を外れるととても安い料金でマッサージをしてもらえます。技量の程はそれぞれですが、マッサージが終わったら満足の度合いに合わせてチップを渡してあげましょう。日本ではチップの習慣はありませんが、タイではチップの習慣があり、マッサージ店などでは基本的にチップはあげるべきでしょう。賃金自体が安いためチップはマッサージ師の貴重な収入源なのです。もちろん不快な思いをしたとかなら別ですが、通常は100バーツ〜20バーツくらが目安かと思われます。上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-02-05