- 最高の盛り上がりを見せてくれる香港セブンス -

こんにちは、香港ナビです。
香港で一番盛り上がるスポーツイベントと言われている7人制ラグビーの香港セブンスが香港スタジアムで行われました。みなさんはご覧になりましたか?
★基本的には15人制と同じ
7人制ラグビーはサッカーでいうフットサルみたいな感じと説明すればいいでしょうか。なぜできたかと言いますと、1883年にイギリスにあるメルローズという町のラグビークラブが資金難から、1日で何試合もするトーナメントを開催できないかと考えました(80分で行われる15人制では試合を多くこなせませんから)。その解決策が、7人で時間を15分にするというものでした。それから、少々ルール変更があったものの、基本的には15人制ラグビーと同じルールで行っています。
特徴は、フォワードが3人でバックスが4人で行われること(スクラムはプロップ2人、フッカー1人で組む)。人数が少ないこともあって、人が密集してボールを取り合ったりするラックやモールはあまり見られません。その代わり、パスをどんどん味方に回して走るラグビーが中心です。180センチを超える人が全速力で走る姿はかなり迫力があり、しかも俊敏に動くので驚きもあります。競技時間が短い分だけ選手は最初から全力で試合をしますし、フィールドは15人制と同じ大きさなので、スタミナとスピードが問われる競技となっています。また、ゾーンを張って組織的に守るのではなく、1対1でのディフェンス能力(タックルや相手の走路を読む力)が必要とされます。
★香港セブンスは今年で30年
セブンスは毎年、世界各国で行われ、ポイントを多く獲得したチームが総合優勝となります。今年は全8戦で行われ、香港はその第5戦に当たります。参加チームは、16チームの大会と24チームの大会があります。16チームの場合は優勝が20点、2位が16点…とポイントが下がっていき、24チームは30、24…となっています。
 ブラスバンドの演奏もあります
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 芝の様子。結構、深いです |
 将来のラガーマンたち
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国際ラグビー委員会は世界的な普及のため、7人制がオリンピックでの正式種目になることを目指しています。ラグビーのワールドカップだと期間が1ヵ月かかりますが、セブンスですと数日で終えることが可能だからです。しかも、複数の試合会場でなく、1つの競技場で開催できるというメリットもあります。
香港セブンスは1976年に初めて開かれました。当時は12チームが参加し、その中には日本も含まれています。30周年を迎えた今年も例年通り24チームが参加し、各国のセブンスの大会の中で最も盛り上がるといわれています。また2005年には7人制ラグビーのワールドカップも開かれて、日本からも報道陣が駆けつけました。優勝の証である「メルローズ・カップ」を手にしたのは、フィジーでした。
★イングランドが劇的なトライで優勝
 コスプレは応援の基本? |
 西洋人だけど中国代表サポーター |
 ぬいぐるみとビールを片手に楽しみます |
 キュートな日本人応援団 |
今年の香港セブンスは3月31日~4月2日に開かれました。決勝は香港ナビが観戦ガイドのチーム編で紹介したフィジーとイングランドの戦いになりました。序盤はイングランドが先行する形でフィジーが追う展開となります。
後半はフィジーが調子を上げて逆転に成功します。試合時間ものこり試合時間も残りわずかとなりフィジーが5点差をつけて迎えたイングランドの攻撃。自陣から粘り強くパスをつなぎ、最後にパスを受けたベン・ゴリングスがゴールほぼ中央に同点のトライをあげます。その後のゴールも決まって26対24になったと同時に試合終了の笛が。イングランドが大逆転勝利を挙げました。まさにふさわしい試合でした。
ちなみに日本ですが、予選を1勝2敗で終えて、予選中位となったチームで決勝トーナメントを戦う決定戦に回り、初戦のカナダに22対12で敗れました。
 優勝して喜ぶイングランド代表 |
 ラインアウトでの日本代表(赤と白のユニホーム。対ニュージーランド戦) |
 サインをする廣瀬俊朗選手 |
 中国(左)とチャイニーズタイペイの競り合い |
今年も盛りに盛り上がったセブンス。来年はチケットを手に入れてぜひ会場で観戦してみてください。楽しめること請け合いです。以上、香港ナビがお伝えしました。