ローカルのレストランはとっても賑やか
香港人の声の大きさ、特におじさん、おばさんの大きさは桁違いです。いきなり背後から大きな声で叫ばれると(本人たちは日常会話)、ひそひそ声の会話に慣れている日本人には、心臓が止まるのではないかと思うほどの衝撃が走ります。さらに携帯電話の通話時には、一段と声が大きくなるのです。日本人からすると、個人的な会話は周りの人に聞かれたくないものですが、香港ではそんなことはお構いなし。今日の夕飯から仕事の商談内容まで、周りの人々に筒抜けです。ここまで大声で話す必要はあるのか?と香港人に聞いてみたところ、街がうるさいので、小さな声だと何を言っているのか聞こえない、とのこと。あなたたちの声で街がうるさくなっているのでは?とも思うのですが・・・。ちなみに、香港人に言わせると、日本人女性グループの甲高い笑い声や話し声が耳に付くそうですよー。マクドナルドにもスマイルはありません
レストランに入ってテーブルに着くなり、すごい勢いでお皿やお椀をテーブルに叩きつけられた、オーダーをしようとしたけど勝手がわからないので、とりあえず愛想笑いを店員に向けると、鉄仮面のような冷たい表情でにらみ返された、なんて切ない経験は誰にでもあるはず。日本ではとりあえずニコニコしておけば、なんとか場が持ちますが、香港人にはそんな発想はないようです。笑うときには笑う、笑う場面じゃないのに笑っているのは頭がおかしい、という雰囲気です。また、物を丁寧に扱ったり、音を極力立てないようにする、という習慣も香港人にはないようです。だから、女性がドタバタと足音を立てながら歩いたり、食器や物を乱暴に置くなど、ここ香港ではマナー違反でなければ、失礼な行為でもありません。(もちろん、やりすぎはNGです)意外と人懐っこい香港人
上のトピックと相反するのですが、香港人はとっても情深い人々でもあります。友達になる前は非常にクールな人々だと感じますが、いったん仲良くなると、日本人同士では考えられないほど、面倒を見てくれます。例えば「体調が悪い」と言うと、次の日には「お母さんが作ってくれた」と言って、体に良い中華スープや漢方茶を魔法瓶に入れて持って来てくれたり、何か困ったことがあれば、いろんな友達に連絡をして情報を集めてくれます。日本人にとっては非常にありがたいながらも、その近すぎる距離感に戸惑ってしまうこともあり。でも、香港人には裏はありません。友人が困っているから助ける、ただそれだけなのです。駅のエスカレーターのスピードは恐怖
人気のお店には何十分でも待つ価値あり
香港の至るところで見かける行列。新しいレストランができれば、とりあえず行列ができます。おいしい食べ物への好奇心は世界トップレベル。並んでいるときの香港人の顔はキラキラと輝いています。この行列をクリアすれば、おいしい食べ物が待っている!銀行の列に並んでいるのとは訳が違います。食べ物に限らず、並ぶことをいとまない香港人。繁華街の長蛇の列の先頭を見てみると、新商品の試供品が配られていたり、早朝、街角でおじいさん、おばあさんが何十人も歩道に並んでいると思えば、フリーペーパーの配布を待っていたり。本当に並ぶことが大好きな香港人です。風のない日は空気がかすんでいます
香港の空気は中国大陸の工場からの煙、二階建てバスやタクシーが吐き出す排気ガスに汚染され、お世辞にもキレイとはいえません。また、アジアを代表する国際金融都市として、日本のサラリーマンより仕事上のストレスが多いのでは?と思うほどの勤勉な人たち。それにも関わらず、2010年の厚生労働省の発表によると、香港人男性の平均寿命は 80.0歳で世界第1位、女性は85.9歳で第2位と、意外なことに長寿な街でもあるのです。こんなに環境が悪いにも関わらず、麻雀や太極拳など、ボケ防止や体力維持に効果的な娯楽や文化、そして医食同源の食生活が、しっかりと彼らの健康を支えているようです。そのほか、お年寄りを大切にする考えが若者をはじめ市民にしっかりと根付いていることも長寿の理由かも知れませんね。上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-02-09