3年連続してコロナ禍での開催となったマカオGPですが、昨年よりは外国人が参戦するなどポジティブな話題もありました

みなさんこんにちは。マカオナビです。第69回マカオGPが2022年11月18日~20日までマカオのフェリーターミナルそばの中心に作られたギア・サーキットで行われました。今年も新型コロナウイルスの影響で2020年より日程の1日短くしての開催となりました。メインレースも同じくF3からF4のレースで、優勝は鄭穎聰が初優勝を果たしました。3連覇を狙った梁瀚昭(チャールズ・リョン)は3位に終わりました。(写真提供:Macau Grand Prix Organizing Committee)
3年連続でコロナ禍出の開催

マカオGTカップ
マカオナビでは毎年紹介していますが、新型コロナウイルスの影響で2020年より木曜日スタートだったのが、防疫対策の観点から金曜日から始まっています。またメインレースであったF3は世界中で開催されているF3のチャンピオンやトップドライバーが集まり「F3ドライバー・ナンバーワン決定戦」の様相がありましたが、入境制限の関係からF4規格のレースとなっています。ほかにも「マカオGTカップ」、「マカオギアレース」、「グレーターベイエリアGTカップ」、「マカオ・ロードスポーツ・チャレンジ」、「チャイナ・ツーリングカー選手権」の合計7レースと前年比で1レース増える形で開催されることになりました。
 グレーターベイエリアGTカップ |
 マカオギアレース |
 モーターサイクル |
 マカオ・ロードスポーツ・チャレンジ |
 チャイナ・ツーリングカー選手権 |
 F4 |
鄭穎聰が圧巻の走りで初優勝

マカオGPのメインであるF4のレースですが、優勝したのはマカオ出身の鄭穎聰で、梁瀚昭の3連覇を阻みました。ポールポジションだったのは、梁瀚昭です。鄭は2021年のレースではジャンプスタートの影響もありファステストラップを刻むも2位だっただけに今年にかける思いは強いものがありました。
レーススタート後、2位スタートだった謝咏霖が好スタートを切って鄭を抜いてトップに立ち、さらに3番手スタートの梁も鄭を抜いて2位に。鄭は3番手にまで落ちます。しかし1台がクラッシュし、1周目からセーフティーカーが入ります。
3周目からレース再開しますが、4周目にリスボアベンドで再びクラッシュでセーフティーカーが入ります。5周目に鄭が梁を追い抜き、さらに6週目のリスボアベンド手前の直線で謝を抜きトップに立ちます。
マシンのセッティングが決まっていた鄭は、1分28秒台を1人で連発し、かつファステストラップを刻みながらどんどん2位以下を突き放していきます。そして後続に5秒598の大差をつけてマカオGP初優勝をしました。これまで2年連続で2位だったので悲願の優勝でした。2位は謝が入り、3連覇を阻まれた梁はそれでも意地を見せ3位と表彰台を確保しました。
鄭は「勝ったことが信じられない。いい車を持つことができたのはチームのおかげ。すべてが完璧でした」と喜びとホッとした表情で語りました。
 集中するドライバー |
 壁にぶつかるマシン |
 表彰台のようす |
徐々に元に戻ってきたマカオGP

サポートレースでは、2009年、10年のF3のマカオGPを優勝し、その後も11年か13年、17年のマカオGTカップを制している「ミスターマカオ」こと、エドワルド・モルタラが再びマカオGTカップで参戦しました。結果はマロ・エンジェルに続き2位でしたが彼の「帰還」はマカオGPを盛り上げるのに一役買いました。
また、マカオ、香港、中国出身者以外の外国人ドライバーやライダーは、今年は約10人が参戦するなど、マカオGPが少しずつ復活しつつあることを証明した明るいニュースだったと思います。彼らは2021年にリニューアルオープンしたマカオグランプリ博物館を訪れたりしたようです。例年通り、セナド広場でも大々的なマカオGPのプロモーションが行われており、歴史あるレースの火を消さないという気概が感じられました。
 レースクイーンはいつでも華やか |
 パドックも人が増えました |
 レースの様子をモニタリング |
 整備に余念がありません |
 コースを補修するマーシャル |
 観客数もかなり戻ってきました |
 帰ってきたモルタラ |
 新しくなったマカオグランプリ博物館を訪れる関係者 |
 セナド広場の様子 |

いかがでしたか? オミクロン株が主流になり、新型コロナウイルスも新しい変異型が猛威をふらなければ、2023年はコロナ前のF3の戦いが戻ってくる光が見えてきた今年のマカオGPでした。以上、マカオナビがお伝えしました。