豚の足をゆでた後、ニンニクやネギなどが入ったしょう油ベースのタレと一緒に長時間煮こんでつくる料理で、ゼラチン成分が豊富。中国や日本の沖縄地域などでもよく食べられている食べ物ですが、韓国では焼酎との相性がよくおつまみとしても好まれるほか、夜食の出前メニューや屋台メニューとしても人気です。
旅行者にとって身近なところとしては、南大門市場の屋台でも食べられます。でもソウルで「チョッパル」と言ったら、なんといっても地下鉄3号線トンデイック(東大入口)駅前にある「奨忠洞豚足通り(チャンチュンドンチョッパル通り)」が有名!約40年前に本格的に有名になったこの通りにはチョッパル屋がずらりと並び、どこもかしこも「元祖(ウォンジョ)」とある看板が掲げられているおもしろい通りでもあり。店のほとんどが開業当時から使っている秘伝のチョッパルジャン(チョッパルをゆでるのに使う醤)を受け継ぎながら使用しているので、歴史ある味を堪能できます。
「美容にいい」「健康にいい」と言われるチョッパルですが、含まれている栄養素にはどんな特徴があるのでしょうか?脂身の多い豚の足を長時間煮込むことにより、脂肪部分がゼラチン状になっているこのチョッパル。やはり最も特徴的なのはこれに含まれているコラーゲン!コラーゲンとは 真皮や骨などの組織を構成しているたんぱく質の一つ。弾力性を生み出す効果があり、よく「コラーゲンはお肌にいい」と言われるのはハリあるみずみずしい肌になるから!さらに髪の毛や骨にも効果があり、全体的に老化を防止し若さを維持する力があると言われています。チョッパルはそんなコラーゲンをたくさん含んでいるばかりか、脂身が落ちて低カロリーというのも魅力の一つ!さらに母乳の分泌を促進するとも言われ、妊婦さんや乳児のいるママにも良いそう。このように特に女性にとってうれしい効果がたくさん!
チョッパルは豚の足を煮込んだものなので、もともとの形はけっこうグロテスク^^;これをゆでた上でたっぷりの水としょう油にニンニク、ショウガ、砂糖、清酒などを入れ、豚の肉が柔らかくなるまでじっくり長時間煮込みます。チョッパルには独特の匂いがあるので、その匂いを抑えるため、また栄養成分を促進させるために桂皮(シナモン)や漢方を入れて煮るお店もあり。大きな差はないにしても、できあがったチョッパルの味はお店によって少しずつ違ってきます。ゆで上がったチョッパルは常温で冷まし、身がしまったところで食べやすいサイズにスライスしてテーブルへ。
チョッパルを注文すると、一般的には写真のように煮込まれたものがスライスされて出されます。タレとしてたいてい一緒に付いてくるのがエビの塩辛。さっぱり味のチョッパルに塩味しっかりの塩辛、このコンビで抜群の味のハーモニーが楽しめます♪チョッパルに塩辛をつけ、サンチュにのせてからサムジャンやニンニク、唐辛子などといっしょにくるんでパクッ!もちろん、塩辛をつけただけで食べるのもOK!長時間煮ることでゼラチン化したチョッパルは、やわらかいのに弾力がある「モチモチ・プルプルした食感」も魅力!お肉といえども油っこくなくさっぱりしているのでどんどん箸がすすむハズですョ。地元の人も大好きな、焼酎とのコンビネーションもぜひ試してみましょう♪上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2000-05-14