高層ビルやタワーだけじゃない! 心がほっと温まる、隠れたライトアップスポットを歩いてきました。

こんにちは、上海ナビです。
いよいよ上海にも本格的な冬がやってきました。雪もそんなに降らないし、氷点下を記録することもないけれど、じっとりとした湿気を含む強い風が吹く上海は、気温以上に体感温度が冷たく感じます。「冬の上海はちょっとね……」「部屋の中も寒いんでしょう? よく、人が部屋の中でコート着てるよね」「浴槽がないんだってね。あっても、ためたお湯がすぐ冷めるらしいね」……。日本にいる友人知人から、そんな哀れみの声が届くのもこの季節。でも、上海の冬にはこれがあります。そう、派手なイルミネーション!

といっても、高いところから眺めた夜景や外灘のライトアップは、ガイドブックや旅行パンフの写真で皆さんもうお馴染みのはず。今回ナビは、観光地や主要ホテルから気軽に行けるライトアップスポットを探してみました。ダウンジャケットにマフラーをぐるぐる巻いて、早速行ってみましょう!
市内の主要エリア
では、上海の各主要ショッピング&グルメエリアから見て行きましょう。「梅龍鎮伊勢丹」「大上海時代広場」など、例年派手な飾り付けや巨大ツリーが話題を呼ぶデパート陣が今年はおとなしめ(不況の影響なのでしょうか……)。でも、話題のエリアはこのとおりキラキラでした!
<徐家匯>今年は大晦日にカウントダウンイベントも開催される予定の徐家匯エリアのオススメは「港匯広場」のレストラン街。星降る夜が再現されています。「Da Marco」などのデートにぴったりなイタリアンレストランもこの道沿いにありますよ〜。

すべての外灯に雪の結晶のような飾りが。 |
 本当に氷で作ったかのようなオブジェ。 |
 エスカレーターもドレスアップ。 |
<新天地>ロマンチックなクリスマスイルミネーションと言えば新天地。毎年異なるテーマの飾り付けで楽しませてくれます。今年のテーマは森の小人? 敷地内の要所要所で三人の小人が食事をしたり、楽器を演奏したりして雰囲気を盛り上げてくれています。
 今年はクリスマス限定の入り口ゲートが登場! |
 こちらの三人が今年の主役。 |
 巨大ツリーも登場。このツリーの根元が小人達の家? |
 敷地の外もこのとおり! |
<南京西路>派手さNo.1のショッピングモール「恒隆広場(プラザ66)」を筆頭に、きらびやかな世界が広がっています。ブランドショップ街の飾り付けを見ていると、金融危機のことなんて忘れてしまいそう。
 「恒隆広場(プラザ66)」前の今年のツリーはゴールド! |
 「久光百貨(そごう)」の前では、毎年ツリーとお寺(静安寺)の響宴が見られます。 |
 外壁もキラキラ! |
 「ルイ・ヴィトン」のショップ前には、入り口に忍びよるヒョウが……。 |
 道沿いの植え込みにはティンカーベルが飛んでいました。 |
<淮海中路>今年はちょっぴりおとなしめな淮海中路のイルミネーション。ショッピングエリアであると同時にオフィス街でもあるこちらは、各オフィスビル前にも巨大ツリーが登場しています。
 「大上海時代広場」のエントランス。 |
 てっぺんの星が赤いところ、ちょっと中国的ですよね。 |
 オフィスビル「嘉華中心」前にも巨大ツリーが。 |
<人民広場>まずは、地下鉄2号線の「人民広場」駅頭上にある遊園地。レトロなネオンに癒されます。入場料は無料。寒かった今日は、人がほとんどいませんでした。でも、人のいない夜の遊園地って幻想的ですよね。
 ビルの谷間にメリーゴーランドやバイキングがあります。 |
 すぐ向こうには「ル・メリディアン上海」が。 |
延安中路と西蔵中路の交差点にある歩道橋からは、上海博物館、上海城市規劃展示館、上海大劇院などのライトアップをはじめ、人民広場全体が見渡せます。大通りを走る車の一群も壮観の眺め。
 人民広場から淮海中路側を見た夜景。 |
 左が上海博物館、右が上海城市規劃展示館。 |
 歩道橋からの西蔵中路の眺め。 |

学生さんのデート、待ち合わせスポットと言えば「来福士広場」。郊外の大学って、必ず人民広場行きのスクールバスが出てるんですよね。だからなのか、週末はここで待ち合わせをするカップルがいっぱい(上海の大学生は、平日は郊外の寮に住み、週末自宅に帰るという生活パターンが多いんです)。そんなカップル達に人気なのが、安い上に夜景も楽しめる「来福士広場」最上階のフードコート「大食代」。一人20〜30元でいろいろな料理が食べられます。窓際はいつ行ってもいっぱい。
 エントランスにはこんなカラフルなツリーが。 |
 フードコートの窓際席はいつもいっぱい。 |
 人民広場の夜景が一望できます。 |
2009年リニューアル&登場のイルミネーションスポット

100年の歴史を誇る上海人にお馴染みの橋「外白渡橋」。今年の秋口に修理が終わって開通したばかりのこの橋は、地元の人の定番デートスポットです。映画『初めての恋、最後の恋』では、修理前のこの橋を渡部篤郎とシュー・ジンレイが歩きますよね。外灘からも歩いて5分ほどなので、ぜひ足をのばしてみて下さい。外灘が観光客やお上りさんのデートスポットだとしたら、この橋は地元の人たちが行くところと言ってもいいかも。

実はナビ、地元紙でこの橋がライトアップされていると知ってやってきたのですが、来てみたら真っ暗……。観光客向けにポラロイド写真を売っていたおばさんに尋ねると、「報道があってからずっとついてないよ。理由はわからないけど、故障か節約ってところじゃないの?」と教えてくれました。

……残念。でも、この橋からの浦東の眺めは最高なんですよ。外灘が工事中の今年は特にオススメしたいスポットです。
そして、今年オープンのイルミネーションスポットがここから徒歩3分のところに誕生しました。そう、「上海半島酒店(ザ・ペニンシュラ上海)」です。ペニンシュラと言えばアフタヌーンティー。でも、ぜひぜひ暗くなるまでいて下さいね。
 |
 |
1階に入っているショップはシャネルです。 |

入り口の噴水の周りのキラキラ加減は必見です!

いかがでしたか? 夜景を楽しむには、高いビルに登ったり、高いレストランを予約しないと……なんて思っていませんでしたか? 上海の街は、春節前後まで各繁華街エリアやショッピングモールが競うようにイルミネーション系の飾り付けをしています。街を歩くだけで幸せな気分になってしまう上海の冬。ぜひ一度、体感しに来てくださいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。