旅用品の買い足しも、お土産探しも! 上海人の日常にも欠かせないドラッグストア&薬局に行ってみよう。

こんにちは、上海ナビです。
スーパーやコンビニと並んで日常生活に欠かせないお店といえばドラッグストアですよね。シャンプーやコスメなどの日用品だけでなく、お菓子やドリンクも売られていて、買うものがなくてもつい立ち寄ってしまったりします。上海人にとってもドラッグストアは身近な存在なんですよ。というわけで今回は、旅先で洗面用具を忘れたときにも、お土産選びにも使える上海のドラッグストア事情をご紹介したいと思います!
上海のドラッグストア基礎知識
○種類
上海市内にあるドラッグストアは大きく分けて3種類。いちばん大手の「屈臣氏(Watsons)」に代表するアジア系、「櫻工房」「ココカラファイン」などの日系、そして昔ながらの薬局です(ドラッグストアは直訳すると薬屋さんなので、薬局も含めたいと思います)。旅先の洗面用具調達で便利なのはもちろん日系。中国らしいお土産を探すなら薬局がお勧め。でも、市内のどのエリアにもあって、すぐ見つかるのがアジア系です。
 店舗数トップの「屈臣氏」 |
 それに続く「万寧」 |
 伝統的な薬局も健在 |
 日系も頑張ってます |

欧米メーカーのドラッグコスメが人気
○
日本との違いドラッグストアというと日本では商店街や道路沿いの路面店が主流ですが、上海はほとんどがショッピングモール内にあります。コスメは「アヴェンヌ」「ヴィシー」など欧米系ドラッグコスメが人気。トイレットペーパー、洗剤などの生活用品、ベビー用品、ペット用品などは扱っていない店舗がほとんどで、日本よりも20〜30代の働く女性のニーズに特化した品揃えになっています。また、薬品はドラッグストアではなく漢方薬局で買うのが一般的なため、ドラッグストアでありながら薬を置いていないお店もあります。

漢方系の湿布。試したいかも
○
薬についてシャンプーやコスメは現地調達でもいいけれど、薬は日本から持ってきたほうがいいかもしれません。たとえば、観光中に頭痛、鼻炎、生理痛、下痢など、早く止めたいつらい症状が出てしまったとき、ナビの経験からいうと日本から持参した薬のほうが早くきっちり効いてくれました。普段飲んでいる薬のほうが安心というのもありますよね。また、ムヒなどの虫さされ薬も日本のもののほうが効きます。でも、肩こりや歩き疲れの湿布は現地のものを試してみるのもお勧め!
上海人の普段使いドラッグストアを見る!

どこでも見かける「屈臣氏」
まずは、上海人がどんなドラッグストアでどんなものを買っているのか見てみましょう。行ってみたのはもっとも店舗数が多い最大手「屈臣氏(Watsons)」と、それに続く「万寧(mannings)」です。
※以下、2014年6月現在の値段と品揃えです。期間限定商品もありますのでご注意ください。
 日系メーカーの日焼け止め(30元〜) |
 シャンプー(89元) |
 洗顔フォーム(25元) |
 ティッシュ(10元) |
 お菓子もいろいろ売ってます |
 ドライフルーツ(15元) |
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傘、絆創膏など、すぐ手に入れたいものも揃ってます |
意外にお土産探しは難しい「Watsons」。店員さんにお勧めを聞いてみたところ、ことごとく海外ブランドを勧められてしまいました。「中国ならではのものはありますか?」と聞いてみましたが、かなり考えた店員さんが探してきたのが深圳のメーカーのコスメでした。かわいい感じだけど、上海っぽさはないかな〜。
 パッケージがかわいいDR.MAGIC。深圳のメーカーだそう |
 シュワルツコフのブライスシャンプー。日本で見かけない外資ものを探す? |
海外のドラッグストア土産の代表格・パック(シートマスク)もほとんどが台湾メーカーか韓国メーカーのものなので、上海で買うのは意味がない気がしますよね〜。でも、上海人の間での人気や流行、売れ筋を知りたいなら必見。店舗数も多いので便利です。
 燕の巣パック。韓国メーカーでした |
 アロエや酒粕のパック。台湾製でした |
 これは中国かな |
伝統的な薬局でお土産を探す!

お店というより観光スポット?
中国といえば漢方薬。伝統的な漢方薬局はめずらしいものがたくさんあるので、見て歩くだけでも楽しめます。ほとんどが国営で、店舗の奥や2階に診療所を設けているところも。今回ナビは、いかにも中国っぽいものを売っていそうな豫園商城内の老舗「童涵春堂」を見てみました。
 店内はこんな感じ |
 2階に診療所があったり、 |
 真ん中に池があったり |
 薬の神様が祀られていたり |

対面販売です
漢方薬局はすべて対面販売。ほしいものを店員さんに伝えて出してもらい、決めたら伝票を書いてもらいます。この伝票を持って指定のレジに行き(同じフロア内にあります)、支払いを済ませ、先ほどの店員さんのところに戻って領収書と引き換えに商品を受け取るシステムです。
漢方というと使うのが難しそうだけど、こんな商品ならお土産になるかも?
 クコの実、サンザシなど(38元〜) |
 頭痛茶。処方してもらうそう |
 漢方系湿布(25元〜) |
 ビワのど飴(16元) |
 足つぼ模型(30元〜) |
 耳つぼ模型(30元〜) |
伝統的な薬局は観光地でよく見つかります。通りがかったときに覗いてみて。
自分の体質に合うものを吟味して買いたい方、本格的に処方してもらいたい方は中国語力が必要です。言葉が不安な方は、豫園商城、南京東路など漢方薬局が集まるエリアに行くガイドさん付きツアーを利用するのも方法です。
便利な日系店で旅先での便利グッズを買う!

地元女子に大人気
洗面用具や化粧品を忘れてしまったとき、ホテルのシャンプーや石けんが合わないと感じたときは日系ドラッグストアへ。輸入品として売られているので日本より割高ですが、見慣れた商品を手に入れることができます。徐家匯の地下モール「五番街」の「ココカラファイン」と中山公園エリアの「櫻工房」に行ってみました。
店内はいつ行っても上海人女子でいっぱい! ただし、医薬品、日用雑貨系(洗剤や消臭剤などはあります)は扱っていませんでした。ドラッグストアというより、日本のコスメのセレクトショップという感じ。
 日本語付きの手書きポップ |
 一部日用品も扱っています |
 旅行用歯磨きセット(38元) |
 移動中に便利(38元) |
 日本のコスメもいろいろ揃ってます |
 生理用品も日本製なら安心 |
 ホテルのバスタブに(10元〜) |
 上海旅行はマスクが必需品(35元) |

ここにも日本のコスメや雑貨がいっぱい
ドラッグストアのジャンルには入らないかもですが、人気デパ地下スーパー「City Super」管轄の雑貨屋さん「Life」にも日本のドラッグストアによくあるコスメや雑貨、お菓子などが売られています。旅用バッグ、ポラロイドカメラのチェキ、旅ノートなどの文具もあって、旅行者には心強い存在。以下のモールの地下に入っています。

いかがでしたか? 日本では今や薬もコスメもドラッグストアですが、上海では漢方薬局とドラッグストアの役割がきちんと分かれているのが興味深いな〜と思いました。ドラッグストアは日本同様、若い女性のニーズや流行が変化するごとに品揃えが変わるので、今の上海がリアルに分かる場所でもあります。旅のちょっとした空き時間に、ぜひ出かけてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。