日本人ロングスティに最適のマンションで、台中スティを満喫しましょう。台湾でロングスティを考えている方必見!
台中市内にあるロングスティマンション。シニア利用者用に設計され、運動施設やコミュニティ機能も充実。住宅街の一角で静かな環境に加え、近くの大通りには飲食店が集中し、生活品の買い物にも大変便利。日本語のできるコンセルジュも常駐し、都市型ロングスティとして最適な条件を備えています…。
こんにちは、台北ナビです。海外で優雅に暮らすロングスティ。あこがれですよね。でも実際のところは?今回は台中市内にあるロングスティ施設をじっくりと見学、また周囲の環境もチェック。利用者の方にもお話をうかがいました。
シニアのニーズに合わせたマンション
 24時間セキュリティのマンション |
 コンセルジュのマリさんは日本語OK |
台湾ロングスティ協会で紹介している台中の宿泊施設「振英会館」は9階建て。もともとオーナーの意向で、自分や友人たちを招いて住むつもりで建てられたマンションなので、シニア居住者とそのコミュニケーションを第一に設計されています。現在ロングスティ者向けに貸し出している部屋は60室ほど。寝室がダブルベッド1つ(1~2人)のタイプと、シングルベッドが2つ(ツイン)タイプの2種類があります。どちらもダイニングキッチンとリビングがある大きい部屋、寝室、浴室の3室がセットになっています。
 リビングのソファーセット。部屋ごとに違う形です |
 100チャンネル以上あるケーブルテレビ |
 キッチンとダイニングテーブル |
キッチンには冷蔵庫、食器乾燥機など、必要な備品はほとんどあります。食器の種類や数も多めにあるので、ゲストを迎えての食事もできますね。包丁もパン用やフルーツ用など、5種類あるのも主婦にとってはウレシイところです。
 食器乾燥機には6人分の食器 |
 フライパン、鍋2種、ケトル |
 少人数用のミニ炊飯器、湯沸しポット、包丁セット |
洗面台の側には洗濯と衣類乾燥機。浴室は湯船とは別にシャワーブースがあります。ホテルと違うのは、部屋の掃除やタオルなどの洗濯も、基本的に居住者に任されているところ(有料で頼むこともできます)。
 洗濯機と乾燥機 |
 洗面台 |
 トイレはウォッシュレットタイプ |
ベッドカバーも落ち着いた色。部屋の内装の色は少しずつ違うそうで、これも居住者が他の人の部屋を訪問した時に、ホテルのように全く同じ内装ではなく、「家」の感じを味わえるようにと考えられたそうです。
 この寝室はシングルベッド2つのタイプ |
 こちらの寝室はダブルサイズベッドで1人でも2人でも可 |
 寝室のデスクと収納スペース |
 エアコンは冷暖房兼用のもの |
マンションのあちこちにシニアの方に対する配慮が。ナビはリビングのテーブル表面が柔らかいのでコップが倒れないかと思ったのですが、マネージャーの左慧英さんによると、つまづいてもケガをしないように、考えて柔らかいものになっているそうです。そのため食器のマグカップなども重心の低いものにしてるんだとか。なるほど~。
 イスやテーブルもぶつかってもケガをしないようにできるだけ角がないもの |
 コンロも電磁調理器。上に鍋を載せない状態では自動的に切れます。 |
 2つあるエレベータのうちの1つは病院などで使われるストレッチャーが入る縦長型 |
屋上庭園とコミュニティハウス
 屋上庭園。奥の板塀の裏は洗濯物干しスペース |
 オーブンも備えた屋上のダイニングルーム |
 マージャンセットや日本語の本も置いてあります |
 「バーベキューパーティもできますよ」と左さん |
9階の屋上には中央にあるコミュニティハウスを挟んで2つの大きな庭園があります。コミュニティハウスの中央には大きなダイニングキッチンとテーブルのある部屋。その両側にも将棋やマージャンテーブルのある部屋が2つもあり、どちらも日当たりバツグン。お友達同士、数組のご夫婦でスティに来られたケースでは、屋上のダイニングルームを利用して、奥さん方が自分の部屋で作った料理を持ち寄り、パーティを開いたりしたそうです。
多目的利用空間と運動施設
 ヨガやダンスに使える板張りルーム |
 ジムはランニングや自転車マシンが中心 |
 こちらはビリヤードルーム |
 ここもキッチンダイニングがある応接ルーム |
 会議室。カラオケには日本語の古い曲が |
周囲の利便性は
 向かいも同じ建設会社のプール付きマンション |
 部屋のベランダからの眺め。周囲の住宅の屋根がみえます |
 前の道は広く、落ち着いた住宅地 |
会館のある場所は静かな住宅街の一角なのですが、すぐ近くが漢口路と崇徳路という北区でもかなりのメインストリートで、半径500m以内に郵便局、量販店、日本語OKの歯科、レンタルDVD、スターバックス、薬局、クリニック、ベーカリーなどなど。最寄のバス亭も徒歩5分の距離です。そしてナビが一番驚いたのは、食べ物やさんの充実度。有名レストランから庶民的定食屋さん、定番テイクアウト、有名スィーツまで、これほどコンパクトに集まっているエリヤは見たことがありません。ぜーんぶ徒歩数分圏内です。あ~ここに住みたい。思わず声をあげてしまったナビでした。
 最寄のバス亭は崇徳路にある「聖徳禅寺」 |
 量販店のカルフールまで300m |
 ファミリーマートと香港系ドラッグストアWatsons |
近くには健康志向にこだわった食品店も。美容室も周辺に何軒もあり、なんとパチンコ屋までありました。
 「馬可先生」は減糖、減油脂の雑穀ブレッドで有名 |
 「里仁」は早くから有機栽培の野菜などを扱ってきたお店 |
 理髪店の看板 山本平頭とは角刈りのこと |
 一般的な美容室 シャンプーは100元~200元 |
 パチンコ屋 換金できるかは不明 |
それから長期滞在で気になるのはやはり医療環境。左さんによると、もし居住者に必要があれば近くの中国医薬大学病院を紹介するとのこと。ここは台中では最大のベッド数をもつ病院で国際医療外来もあり、日本語通訳つきで診療も受けられます。
 ヘリポートも備えた中国医薬大学ビル |
 予防医学中心の1階にある国際医療外来 |
台中スティ、1ヶ月の目安は?
さて、実際にスティをはじめる場合、生活費はいったいどのくらいかかるの?一概に言えませんので、物価など例を挙げておきます。(価格は全て2010年1月現在のものです。) まずは会館の宿泊費ですが、ダブルベッドの部屋で1ヶ月2万6千元、ツインベッドの部屋で3万元。電気・水道料金は別計算で、マネージャーによると、だいたい3千元くらいが多いそうですが、中には24時間クーラーを使っていた欧米の方で6千元以上という例も。シーツやベッドカバーのクリーニングは一式200元~300元。また電気製品など備品はありますが、ゴミ袋とか洗剤など消耗品は買い揃えなければなりません。自炊用に調味料なども必要になるので、最初に細かい出費がかさみます。使い切れないものは退室の時に処分になるので、数組で一緒にやってきてシェアするのも1案。また買い物も日系スーパーもありますが、地元のスーパーを利用すると格段に安くなります。
 「Capitan(凱福登)」は日本製品がいっぱい。日本味マヨネーズなど、ここでしか買えないものも。 |
 低価格が売りの「全聯福利中心」。 消耗品がお買い得 |
 「台湾楓康超市」は生鮮品も充実のスーパー |
外食する場合もピンからキリまで。一番安い麺類は20元からあるし、日本のラーメン屋さん(200元)もあります。飲み物も台中名物パールミルクティ(20元)から、スターバックスのアイスコーヒーは100元以上。喫茶店のビジネスランチは150元以下、有名トンカツ店「品田牧場」のランチは230元~。1セット890元の石焼ステーキの店があると思えば、格安鉄板焼きは100元前後でお腹いっぱいに。
 素食というのはベジタリアン料理のこと |
 テレビチャンピオンで有名になった「赤坂ラーメン」も進出してます |
 台湾では有名なドリンクスタンド「清心福全」のメニュー |
 こだわり雑穀パンは50元 普通のパンの2倍 |
 中華肉まん 1個12元 |
 庶民派鉄板焼きチェーン「大埔鉄板焼」 ヒレステーキ 150元 |
 「鼎王麻辣鍋」はナビでも紹介の人気店 |
 鍋貼とは焼きギョーザのこと 10個 40元 |
台中の交通費はタクシーの初乗り料金85元、それから5元ごとにアップ。バスの初乗り料金12元、40元程度で台中市の端から端まで行けます。会館では自転車の無料貸し出しもあるので、交通状況に慣れれば一番安上がりですね。医療費ですが、カゼ等で一般クリニックに掛かった場合、自費で300~400元(薬代込み)くらい。大学病院では500元~1000元以上(検査料などは別途)になります。
利用者の方にインタビュー

2ヶ月滞在予定のご夫妻。 日本のロングスティ団体の会員さんだそうです。
ナビは運良く利用者の方にお話をうかがうことができました。
なんでこの会館をお知りになりましたか?
「台湾のロングスティに詳しい友人の話を聞いて、男性グループで下見に来て1週間ほど泊まったんですよ。それでなかなか良いと思って決めました。」
日本には多くのロングスティ団体があり、情報交換が盛ん。でも百聞は一見にしかずなので、やはり下見は必要のようです。台湾ロングスティ協会でも、日本人向けに墾丁や埔里など各地のロングスティ施設を回る下見ツアーがあるそうです。
台中の印象と会館の感想を教えてください。
「気候が良いのと、とにかく人が親切なのに驚きました。新幹線に乗る時から皆さん親切に助けてくれました。この会館は周囲に食べ物屋が多く、スーパーもあり買い物にも便利ですね。」
困ったことなどは?
「言葉がまるでできないので、料理を注文して、思ったのと違ったものがでてくることもよくあります。もう少し分かるようになればと思います。」
ご主人はアジア各地のロングスティにお詳しく、アドバイスもいただきました。
「やはり一番のポイントは為替レートで、同じ日本円でも国によって大きく差が出ます。安い方からいけば、フィリピン、タイ、マレーシア、それから台湾や韓国だと思います。それから自分の趣味ややりたいことによって一番有効に活かせる場所や施設を見つけることですね。また以前に海外に住んだ経験があるかどうかも、言葉上問題になるので、初めての人には現地でのサポートがどれくらいあるかがロングスティを楽しむ大きな助けになると思います。」
ロングスティというと南国のリゾート地や空気のいい田舎のコテージとかを想像しがちだったのですが、日本と同じような生活の利便性を考えると、台中のような都市型スティもなかなかニーズがあるんですね。台北や高雄まで日帰りも可能な台中市は台湾観光の拠点として最適の場所。将来リタイア後に備えて、今回はいろいろ学んだ台北ナビでした。
行き方新幹線台中(烏日)駅より:
シャトルバス→中山堂(中国医薬大学)で下車、統聯バスの77線→「聖徳禅寺」まで。
駅からタクシーの場合は約30分 400元くらい。
漢口路と交差する綏遠路と永興路の間にある「財神爺魯肉飯」の角を30m入る
基本情報
住所: 台中市北区漢口路四段345巷16号
住所(中国語): 台中市北區漢口路4段345巷16號
電話番号: (04)2237-3768
FAX: (04) 2237- 0370
メール: shineikaikan@gmail.com(オフィス)
shineikaikanservice@gmail.com (フロント)
ホームページ:https://www.facebook.com/sineikaikan
クレジットカード: 可
日本語:可(日本語のできるコンセルジュがいます)