
映画『KANO』が台湾では本日から上映が開始されます!!それに先駆け、2/22に台湾中南部の嘉義市で華やかなプレミアが行われました。

全島優勝した当時を再現すべく台北駅から台湾鉄道の特別列車を仕立て、スタッフ・キャスト、関係者、近藤兵太郎監督の日台の教え子たち、嘉農チームの選手の子孫、特別チケットを購入した一般客ら一路嘉義へ。

車両ではサインや握手、写真撮影などにも応じ、4時間近い列車の旅もあっという間に過ぎ、嘉義駅に到着。駅では待ちかねた市民達の大歓迎を受けました。

当時の凱旋を再現し、球場までの3キロの道のりをパレード!

パレードには近藤兵太郎監督を演じた主役の永瀬正敏さん、志翔(マー・ジーシアン)監督、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサーはもちろんのこと、

主題歌を歌っている范逸臣(ファン・イーチェン)さん、羅美玲(ルオ・メイリン)さん、Suming舒米恩(スミン)さん、中孝介さん、Rakeさんや・・・

『海角七号~君想う国境の南』の田中千繪さん、民雄(ミンション)さん、大大(ダーダー)さん、馬念先(マー・ニエンシェン)さん、呉朋奉(ウー・ポンフォン)さんだけでなく・・・

『セデックバレ』の大慶(ダーチン)さん、林慶台(リン・チンタイ)さんほか魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督ゆかりの俳優達も加わって、沿道は歓声が止まりませんでした!

途中の噴水広場では、嘉義農林のエース呉明捷(ウー・ミンジエ)投手の彫像の除幕式が!

見て下さい!!円形の広場の中心に特設されたステージの周りと放射状の道路はパレードに参加した2000人と沿道の観客ら60000人で埋め尽くされました。圧巻のひと言!

ここでは呉明捷のお孫さんから、嘉義市長へ最後に投げた貴重なボールが寄贈され、馬志翔監督、永瀬正敏さん、呉明捷を演じた曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)さんらで赤い紐を引き幕が引き下げられると、独特の投球フォームをかたどった呉明捷の大きな彫像が現れました

パレードの最終地点であり、かつて嘉義農林が練習場として使っていた市営球場にはレッドカーペットが敷かれ、スタッフ・キャスト、ゲスト等がウォーキングしました

プレミア会場となった球場のピッチャーマウンドの後ろ、セカンドベースあたりに大きなスクリーンが設置され、その前で嘉義農林OBたちによる校歌斉唱(全て日本語)に続いて映画『KANO』が上映!

エンドクレジットになると、なんと!范逸臣、羅美玲、Suming舒米恩、中孝介、Rakeが登場して主題歌「勇者的浪漫~風になって~」が生歌で披露され、このサプライズ演出に観客は携帯電話の灯りを振りながらリフレインの「LALALA…」を合唱、球場全体が一体となりました。

そして、映像が終わっても、感動の拍手は鳴り止みませんでした・・・

台湾映画史上最大規模のプレミアでメディアを賑わせた『KANO』は、24日に台北で記者会見を行いました!

この日は魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)プロデューサー、馬志翔(マー・ジーシアン)監督と、近藤兵太郎を演じた主役の永瀬正敏さん、その妻役の坂井真紀さん、亞琦(ヤチー)ちゃん、喬喬(チャオチャオ)ちゃんと、劇中の近藤兵太郎監督一家が勢揃い!選手達も優勝旗を掲げて登壇しました

永瀬正敏さんは中国語で「みなさんこんにちは。私は永瀬正敏です」と挨拶。嘉義でのプレミアについては「あんなに大勢の人に歓迎されて、うれしかったし感動しました。ただうちの妻が一緒に歩けなかったのが残念でした。映画を見終わって、拍手が鳴り止まなかったのに感動しましたねぇ。近藤監督の教え子さん達が僕のところに来て『素晴らしい映画をありがとう』と言ってくれたのが、とってもうれしかったです。実は必死に涙を見せないようにしていたのですが、こんなにいい映画にしてもらって、魏さんと馬さんに感謝しています」とおっしゃっていました。

また、「この家族がいなかったら、実際の近藤監督も映画の中の近藤監督もこんなに野球に熱中できなかったんじゃないかなと、きっと家族に感謝していたんだろうなぁと思います。先日実際に近藤監督のお嬢さんにお会いしたんですが、厳しかったけど、とてもいいお父さんだとおっしゃっていました。こういう家族がいたから甲子園で準優勝できたんじゃないですかね。僕は近藤監督のようになりたいとは思いますが、そこまで厳しくなれないし、ダメダメさんですね」と苦笑い。

この日の会見からプロモーション活動に参加となった坂井真紀さんも同じく中国語で挨拶し、「台湾が大好きです」と付け加えました。
近藤監督の妻を演じるにあたり「近藤監督の奥様は、古き良き妻という本当に素晴らしい女性なので、そういう女性像をしっかり演じたいと思いました。私は三歩下がって、というタイプではないですが、この感覚は理解できますし、そうあるべきだと思います。夫を支えるのは、やはり妻の役目ですよね」と、実際に家族を持つ妻であり母である坂井さんらしく、実感がこもっていました。

子役の二人は着物を着て登場!「このふたりの『おっとーさーん、おかーさーん』というのを聞くと、メロメロになっちゃいますよね』と永瀬さん。
坂井さんは喬喬(チャオチャオ)ちゃんのエピソードを披露。「撮影が深夜になってしまって、チャオチャオがもう眠くなっちゃって合間に寝ちゃったんですよ。私もこれくらいの年の子役さんと何度も仕事しましたが、一度寝ちゃうと、なかなか起きられないんですよ。でもチャオチャオはちゃんと起きてお芝居をしたので、とても驚きました。」

この子役二人から、喬喬ちゃんはお父さんを、亞琦ちゃんはお母さんを書いた絵がプレゼントされました!。どちらもとても上手で、特に喬喬の書いたお父さんは近藤兵太郎ではなく、”かっこいい永瀬正敏さん”の方というのも微笑ましい!記者からのリクエストで喬喬ちゃんが「おっとーさーん」と呼ぶと、永瀬さんは膝から崩れ落ちてしまいました。もうメロメロですね♪

台湾公開のすぐ後に大阪アジアン映画祭でオープニング作品として上映されますが、チケットが早くも売り切れ。「まだ映画が完成していない時にもかかわらず、大阪アジアン映画祭では二時間でソールドアウトになりました。僕の周りの監督やプロデューサーたちが見たいと言っているのですが、関係者席もキャンセル待ちになっています。こんなに期待してくれている日本の皆さんに感謝していますし、みんなが来てくれるのがうれしいです」と語った永瀬さん。日本での公開も待ちきれませんね!
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記事登録日:2014-02-27