大自然・原住民文化・日本統治時代の面影にも触れられる!台湾東部・花蓮地震の影響を受けて旅行者が激減中の台東で復興応援旅に出ませんか?
こんにちは、台北ナビです。
2024年4月3日に台湾・東部の花蓮県東方沖で発生した花蓮地震は、皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。被災地では現在も復旧作業が続いているわけですが、この夏ナビは、地震による観光地へのダメージが大きかった台東へ出かけてきました。
というと、台東も復旧が必要なほど揺れたんだなと思うかもしれません。しかし、台東の人は言います、「台北の友達が台東の心配してくれるんだけど、あの地震では実は台北より台東の方が揺れてないんだよ」と。
そう聞いたら、ナビの夏休み旅行は復興応援のためにも台湾の東側へ行きたい!というわけで、縦に延びる台東県を、海沿いを中心に2泊3日でのんびり縦断してみました。台北へ帰る頃には、「晩年は台東で過ごしたいなぁ~」と妄想するほど台東に心を奪われた、ナビの夏休み旅行記をお届けします♪
今回の旅は台東人が本当におすすめする、素晴らしい景色が見られる台東の人気観光スポットやお店がいっぱい!穴場や見どころもご紹介しますので、次回の台東旅行の参考にどうぞ!
<目次>2泊3日台東旅行立ち寄りスポット一覧

青空が映える台鉄「台東」駅
●台東旅行アクセス◎台東市内◎●台東市内観光スポット・寶町藝文中心(宝町芸文中心)【穴場】
・國立臺東大學圖書資訊館(台東大学図書館)【見どころ】
・鐵花新聚落【おすすめ】
●台東市内買い物(土産)スポット・台東縣農漁物產館(台東県農漁物産館)【おすすめ】
●台北市内グルメスポット・太麻里文創咖啡館(太麻里文創珈琲館)【人気カフェ】
・阿里岸原住民風味餐廳【地元民激推しレストラン】
・藍蜻蜓速食專賣店【台東定番夜食店】
●台東市ホテル禾風新棧度假飯店【人気】
◎鹿野郷◎
●鹿野観光スポット
・瑞源車站(駅)【穴場】
●鹿野買い物(土産)スポット
・鹿野地區農會購物中心(鹿野地区農会ショッピングセンター)【穴場】
・鹿野地區農會農特産行銷中心(鹿野地区農会農特産マーケティングセンター)【おすすめ】
●鹿野グルメスポット
・脱線前棟 Tauzing 咖啡(コーヒー)【おすすめカフェ】
●鹿野一大イベント
・台湾国際バルーンフェスティバル(台湾国際熱気球嘉年華)【大人気】
◎太麻里郷/金峰郷◎
●太麻里観光スポット
・金崙聖若瑟天主堂【おすすめ】
・金崙集落【おすすめ】
●太麻里グルメスポット
・講蜜蜜特色餐廳【おすすめレストラン】
・黑手咖啡 HeySoul Café【穴場カフェ】
◎成功鎮◎
●成功鎮観光スポット
・菅宮勝太郎宅【おすすめ】
・阿美族民俗中心【人気】
●成功鎮買い物(土産)スポット
・福和成餅店【人気】
●成功鎮グルメスポット
・成功海銀行【人気レストラン】
・眺港café【おすすめカフェ】
・行動者咖啡coffee【穴場カフェ】
【台東旅行アクセス】旅のはじまり
 台北駅7:30発の台鉄408車次で台東駅へ |
 移動中に、洪瑞珍のサンドイッチとセブンイレブンのOPENちゃんコーヒーで朝の腹ごしらえ |
台北から台東までの交通手段は、飛行機(国内線)もしくは台湾鉄道(台鉄)の利用が主流ですが、今回は台鉄にてGO!花蓮地震の影響で、北部から台東へ行く旅行客は減少していると耳にしますが、台鉄は少し遅れるものの、問題なく運行しており、終始快適な台東旅行となりました。
また、台東への旅をメインにお考えの方は、日本から高雄へ飛び、そこから台鉄に乗るのもおすすめです。高雄と台東の間には台湾で最も美しい車窓からの景色が見られるという「南迴線」があるので、列車の旅も楽しめるのです!
 青い海と空に、緑の山々。これぞ台東カラー!! |
 この旅の目的のひとつでもあった「熱気球カーニバル」! |
【台東旅行おすすめスポット】まずは、台鉄の終着駅「台東」駅周辺のご紹介!
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台東へやってきたことを実感する、のどかな空気感! |
うつくしい車窓からの景色を眺めながら列車に揺られること4時間弱。花蓮の海沿いを抜けてたどり着いた、目的地の台鉄「台東」駅。ホームに降り立つと、生ぬるい風と、じりじり照りつける太陽が迎えてくれます。「あぁ~、この感じ!台東にやってきたな~!」と、心が躍るナビ。
台鉄「台東」駅から車で15分ほど行くと、台東市の市街地に到着します。コンパクトな市内には、原住民文化を感じられるお店や、日本統治時代の建造物など、魅力的なスポットが凝縮。観光夜市やライブハウスも人気で、夜も遅くまでたっぷり楽しめます。
【台東市内おすすめスポット①】宝町芸文中心(寶町藝文中心)

台東市の旧市街地にある「寶町藝文中心」は、日本統治下の1936年(昭和11年)に建てられた官民宿舎をリノベーションした、歴史的建造物群です。
中山路に面した「市長官舎建築群」と「市長公館」は、2021年6月~2022年9月に修復工事が施されました。
現在は、歴史資料などの展示館として一般開放されており、不定期で個展やイベントも開催されています。

172号は1937年(昭和12年)に建設された「市長官舎建築群」のひとつです。日本統治時代には、台東街役場の宿舎として使用されていました。
 厄除けの鬼瓦 |
 日本統治時代の暮らしぶりを伝えてくれる展示 |
 レトロで味のあるランプ |
ここはまだあまり知られていない超穴場の観光地。今からどんどん発展していく場所だと予想されるので、ここを押さえておくのもいいでしょう。将来的は嘉義の「檜意森活村」のような観光地になる予定だそう。
 マップがあってわかりやすい! |
 寶桑路には、当時の姿を残した建物(民家)が現存しています |
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中山路には台湾好行のバス停も |
【台東市内おすすめスポット②】台東大学図書館(國立臺東大學圖書資訊館)

台湾の人気観光スポットの中にいくつか国立の大学があげられますが、ここ台東大学もそのひとつ。その台東大学で訪れるべきおすすめのスポットは、2014年に完成した「台東大学図書館」です
図書館の見どころといえば、そのエコな建物!青空と緑の大地を背景に建つピラミッド型をした建物は6階建てで、地下を含めた総面積は、約1万3,000平方メートル。台湾内政部が定めたグリーン建築の評価指標において、「鑽石級」の標章を獲得している建物です。
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熱を遮断するために、屋根部分は芝生で覆われています |
↓このほかにも、図書館の建築評価において国内外の称賛を得ています!
・世界最大の建築コミュニティサイト「Architizer(アーキタイザー)」にて、「世界のユニークな図書館8選」に選出
・中華民国図書館学会が実施したオンライン投票で「一生に一度は行きたい台湾の図書館トップ10」に選出
・国際図書館連盟(IFLA)の総会にて「一生に一度は行きたい世界の1001の図書館」に選出

ナビも、こんな広大な自然の中で学生生活を送ってみたかった~!
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そんなナビの想いを知ってか?(笑)、卒業証書で記念撮影もできます |
國立臺東大台湾人にはおなじみの観光地ですが、日本人にはあまりなじみがない穴場的スポットです。それほど観光地化されていないので、ゆっくり見学できますし、思い出つくりになるフォトスポットや大学オリジナルグッズも購入できるので、とっておきの台湾土産になること間違いなしです!
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図書館の2階には休憩スペースと、売店がありました。この売店、侮れない!台東大学のオリジナルグッズが心を揺さぶってきますよ。 |
 ナビFとナビMがゲットした、台東大学のグラスはおすすめ!デザインや色味がかわいいだけでなく、ふちが薄くて飲みやすいんです!ナビ、しっかり愛用中! |
 汗をぬぐうのにちょうどよさそうな台東大学のタオルは、色味がかわいい! |
 つい集めたくなる、かわいいバッジ |
 ナビMが気になっていた、質感しっかりの使いやすそうなトート |
 最後まで買おうか悩んで諦めた、レジャーシート。台東大学の園内がデザインされていて、素材もしっかりしていたので気になったのでした! |
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台東の物産品も取り扱いあり |
【台東市内人気観光スポット③】鐵花新聚落

鐵花新聚落のライブハウス
ちょうどイベントが開催されていたので、立ち寄ってみました!台湾好基金會主導のもとに設立された「鐵花村(鉄花村)」が、2023年末に営業終了となっていたことを、遅まきながら知ったナビF。現在は「鐵花新聚落」へと生まれ変わり、イベントなどが開催されています。
 鐵花村時代のライブハウスを彷彿させます |
 夜に開催されるバザー「微光集(TTwilight Bazaar)」 |
【台東市内お買い物スポット】台東縣農漁物產館(台東県農漁物産館)

台東縣農漁物產館(台東県農漁物産館)
鐵花新聚落エリアにある物産館「台東縣農漁物產館」では、台東の物産品が充実しています。特に食品系の取り揃えが豊富なので、お土産はここで購入してもよさそう!
 台東限定「米乖乖」も山積みに! |
 台東の牛乳といえば「初鹿」。いろんな味の牛乳がありました |
 米どころでもある台東。重いのがネックなお米… |
 でも、池上米を使って作られた玄米茶なら持ち帰れます! |
【台東市内人気カフェ】太麻里文創珈琲館(太麻里文創咖啡館)

太麻里文創珈琲館(太麻里文創咖啡館)
台東県南東部に位置する「太麻里郷」出身の映画監督、黄朝亮が、台東のコーヒーを広めるべく、2017年に台東市内にオープンさせた古民家カフェです。「鐵花新聚落」がある台東旧駅からは、徒歩5分ほどの場所にあるので、ぜひ立ち寄り、台東太麻里産のコーヒーを味わってみるべし!
 日本統治時代の警察官宿舎だった日本家屋をリノベーション |
 木造づくりの店内は、日本人がほっとする空間 |
 畳の席もありました! 台東で、畳の上でコーヒーを飲む不思議 |
 太麻里産のコーヒーを、台東市内で味わえます。コーヒー豆も売られているので、お土産にも◎ |
 中庭では不定期で、露天映画やイベントが開催されるそうです♪ |
店内もまさに日本!木漏れ日を浴びながら、床のきしむ音に耳を傾け、おいしいコーヒーとスイーツに癒されましょう♡
おっとりした、看板猫ちゃんがお出迎えしてくれるかもしれません♪
【台東市内地元民激推しレストラン】阿里岸原住民風味餐廳

阿里岸原住民風味餐廳
海浜公園からほど近い場所にある、原住民レストラン。パイワン族語で「仲の良い友達」を意味する店名の通り、仲良し3人組が始めたお店です。
 夜の帳が下りる頃には、あっという間に満席に |
 異文化を感じる、雰囲気のあるテラス席もステキ |
地元の食材や台湾原住民が愛食する野草、スパイスなどを用いたダイナミックな料理たちは、国内外の観光客から大人気。
生演奏を聴きながら、普段中々出会えない原住民料理を味わうことができます!

食べたら元気がみなぎりそうな、「阿里岸原住民風味餐廳」のパワフルな原住民料理たち!
※誰もが思い浮かべる「原住民料理」をおいしく楽しくいただける人気のお店です。平日でも満員御礼となることが多いので、気になる方は事前予約を!
 その日に採れた野菜を使用 |
 さつまいも入りのごはん「地瓜桶飯」 |
 こちらは、小米と豚肉を月桃の葉で包んだ原住民の伝統料理であるちまき「阿粨」 |
 トマトや玉ねぎ、イシクラゲ(雨來菇)等で作られた、さっぱりとした特製サルサを、こんがり焼けたパンにのせていただきました! 器も独特でかわいい! |
 スペアリブの炭火焼き。トッピングのナッツがよいアクセントに |
 ドラム缶で鳥一羽を丸焼きにする「桶仔雞」 |
 「三杯甲魚」。甲魚とは、スッポンのこと |

撮影中からずっと気になっていた骨。これ、一体なに~??
 まず豚骨に、野菜スープを投入して煮込みます |
 大きな骨に付いている、コラーゲンたっぷりのお肉はかじりついて!あまりの大きさに、食べるのに苦戦します(笑)が、とってもおいしい! |
 ナビFがハマった、渓流魚(溪魚)、渓流エビ(溪蝦)、小さなトコブシ(小九孔)のフライ。 |
 台湾産鯛の塩焼きは、胡椒をつけて! |
【台東市おすすめグルメ】台東のジーパイは満腹でも食べとこ!

「藍蜻蜓速食專賣店」の唐揚セット
おまけというか、ナビMが言うんです。台東に来たら炸雞(フライドチキン)を食べなきゃ!って。というわけで、台東で大人気という「藍蜻蜓速食專賣店」の唐揚げをUber Eatsでテイクアウトしました!原住民レストランでたらふく食べたあとに、若干の背徳感を抱きつつも、ペロリとたいらげてしまったことは内緒です。
日本のケンタッキー・フライド・チキンを彷彿とさせる味で、日本人にも好まれる味だと思います!超おすすめ!
次回は、台東市内の唐揚げ店で藍蜻蜓と肩を並べる「阿鋐炸雞」の唐揚げを試してみたいと思います!
藍蜻蜓速食專賣店rink.cc/yqrjt阿鋐炸雞https://www.facebook.com/rh347968/
【台東市人気ホテル】禾風新棧度假飯店

親子でのんびり過ごせる、コンセプトルーム
今回の旅の拠点となったのは「禾風新棧度假飯店(Rice Resort Hotel)」でした。
台鉄「台東」駅から歩いて10分の近さに立地し、アクセス抜群。台鉄「台東」駅といえば、台東の観光旅行で使い勝手のいい台湾好行バスの発車地になっているので、ここから徒歩圏内というのも本当に便利なのです。
 ナビ一行が宿泊したツインルームは、十分にくつろげる広いお部屋でした! |
 デスクやテーブルがキレイ |
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収納スペースもたっぷり |
アクセスの便利さだけでなく、客室も快適そのもの。コンセプトルームを備えた台東唯一のホテルで、特に子連れやファミリー旅行におすすめです。さらに台東らしい朝食も食べ放題。ここを選ばない理由はない気がします~!
 台東産の鰹節をのせていただく米台目は、朝食バイキングのイチオシ♪ |
 雀卓付きのファミリールームも人気! |
 窓の外には贅沢な景観が広がっています。「都蘭山」や「小黃山(小黄山)」を、部屋から独り占め~
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バルーンフェスティバルと紅烏龍のふるさと、鹿野郷へ
毎年夏に開催される「台湾国際バルーンフェスティバル(台湾国際熱気球嘉年華)」を鑑賞するために訪れた鹿野郷。せっかくここまで来たのなら、ついでに立ち寄りたい特色あるカフェや、特産品「紅烏龍」についてもご紹介します!
【台東・鹿野穴場観光スポット】瑞源車站

「大原」の文字も刻まれていました
1922年に開設された駅です。日本統治時代には日本人が暮らす「大原村」があった場所で、当時は「大原」駅として運用されていました。1945年に「瑞源」駅へと改名され、現在に至ります。

ガジュマルの樹をイメージして作られています
以前の姿は残っていないのですが、台湾の集落のリビングをイメージして作られています。集落のリビング、つまり地元民がガジュマルの樹の下に集まっている、台湾の古き良き姿を元にデザインされています。
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2016年に建て直しが行われ、2017年6月より現在の姿へと生まれ変わっています |
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トイレも清潔で、小休憩におすすめ |
灼熱の台東でもここは日陰になっていて、気持ちいい風が吹き抜けます!
ゆったりと台東旅行を楽しみたい方に特におすすめします。

鹿野郷のマップ。瑞源車站から車で5分ほどいくと、タイワンジカと触れ合える公園「鹿野梅花鹿公園」がありますよ
瑞源車站住所:鹿野郷瑞景路一段336巷8號之1
【台東・鹿野超穴場買い物スポット】鹿野地區農會購物中心(鹿野地区農会ショッピングセンター)

駅から徒歩3分の場所にある「鹿野地區農會購物中心」。一見入るのをためらうほど、超ローカル商店ですが、台東産のレアな商品に出会えます。
ここのために訪れたいというよりは、「瑞源車站」の寄り道スポットとしておすすめ。ただ、台湾の台東は何もないと言われますが、そんなことないよ!って思うくらい、台東でしか手に入らないものも置いている、穴場中の穴場的スーパーです。台湾の農協的存在の「農會」が運営しているのも安心ポイント!
 ガイドさんがオススメしていた、台東産の栄養ドリンク |
 台北では見かけない、かわいいゴミ袋 |
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やっぱり置いている、米乖乖の台東バージョン |
鹿野地區農會購物中心
住所:鹿野郷瑞景路二段2號
時間:9:00~17:00(土・日曜日休み)
【台東・鹿野地元民おすすめの買い物スポット】鹿野地區農會農特産行銷中心(鹿野地区農会農特産マーケティングセンター)

鹿野の特産品を中心に販売している「鹿野地區農會農特産行銷中心」も楽しい!
こちらも台湾の農協的存在の「農會」が運営している展示販売的スペースです。ここでは台東、特に鹿野の特産品を販売していますが、イベントスペースとしても使われます。
 台東の友人にもらったドライパイナップルのおいしさが忘れられなくて購入!砂糖不使用で天然の甘さが病みつきになります! |
 ナビMがゲットしていた、池上米使用のインスタント雑炊。想像以上の食べ応えでめっちゃおいしいです!池上米を使用していないバージョンは台北のスーパーでも買えるのですが、池上米は台東限定で販売しています♡ |
ナビ一行、とにかくここで爆買いしました。笑 だって台東旅行に来たのだから、台東の良いものを買いたいじゃないですか!そしたら、いいものばかりが並んでるんですよ。買うでしょう!
あと、ここのトイレも清潔なので、覚えておいて損はなし。穴場のトイレスポットです♪
鹿野地區農會農特産行銷中心住所:鹿野郷瑞景路一段19號
営業時間:8:00~17:00
公式ホームページ:
http://www.luyeah.com.tw/ ※商品によってはネットでも購入可能です
【台東・鹿野おすすめカフェ】脱線前棟 Tauzing 咖啡

バルーンフェスティバルが開催される鹿野高台まで車で15分の場所に、2024年にオープンしたカフェです。
店名にある「脱線」はオーナーの祖父で、ベテランコメディー俳優だった陳炳楠さんの芸名!「脱線前棟 Tauzing 咖啡」では、地元の農家さんと協力しメニュー開発を行っているほか、食・農業教育にも力を入れています。その日に採れた新鮮な食材を使用するため、食事は完全予約制。ただし、カフェのみの利用は予約不要です。
 カフェは、築40年の古民家を改装しています |
 ナビがランチでいただいた、380元(人)の豪華なプレート。写真は2人分です |
 台東の食材や、原住民料理を取り入れたスペシャルメニュー! |
 ここでも出会えた、原住民の伝統料理のちまき「阿粨」 |

デザートのマンゴーも、クッキーもおいしかったですよ。ナビ一行が日本人だと知ったオーナーの叔父さんが「日本ではマンゴーが高いんだよね?これ持って行ってホテルで食べなさい」と、マンゴーを持たせてくれました(涙)ナビ、台北に住んでいるからいつでも食べられるけれど、叔父さんのやさしさに、ジーン♡
カフェにはお店のオリジナルグッズや台東のいいものが勢ぞろい!旅行のお土産をここでまとめて買えるのも便利です!さらに、トイレが清潔だし、授乳ベッドがあったりと、痒い所に手が届くハード面のサービスが素晴らしいなと感じました!
 こちらが、サステナブルなカフェを経営するお孫さんたち |
 食品からスキンケアまで、台東を盛り上げる商品が勢ぞろいでした! |

コーヒーのパッケージは「脱線」ファミリー三代の似顔絵だぁ!
 パッケージやサイズもかわいい「小米酒」 |
 台東成功産「シイラ(鬼頭刀)」の缶詰とセットでプレゼントとか、いいかも~ |
 特産品の紅烏龍の茶葉たちは、オシャレなパッケージがよき |
 気球のデザインの紅烏龍は、台東土産にぴったり! |
敷地内にはカフェのほか、祖父陳炳楠さんが始めた養鶏所「脱線牧場」や、祖母の「脱線母茶葉蛋」、叔父さんが運営している「脱線故事館」があります。まるで「脱線村」のようになっており、たっぷり楽しめます!
 陳炳楠さんの養鶏所「脱線牧場」 |
 奥さんの「脱線母茶葉蛋」 |
 息子さんが運営している「脱線故事館」 |
 晩年の陳炳楠さん |
 柔道は黒帯だったのだそう! |

50年ちかく活躍した芸能界を60歳でリタイア、台北から台東へ移住し「脱線牧場」をはじめた陳炳楠さん。事業がうまくいかずに借りたお金は、85歳で返済!借用証も展示しちゃうなんて、さすが!
脱線牧場Facebook:
https://www.facebook.com/tsggg脱線故事館営業時間:9:00~17:00
【台東・鹿野人気イベント】2024年台湾国際バルーンフェスティバル(台湾国際熱気球嘉年華)

各国のキュートな熱気球がゆらゆら♡
毎年、鹿野高台で盛大に開催される国際バルーンフェスティバル。今年は7月6日~8月19日まで開催され、ナビが訪れた日も会場は熱気に包まれていました!
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途中雨が降ったりもしましたが、夏休みということもあり大勢の観客がスタンバイ! |
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熱気球の係留体験は大人気。係留体験を希望する場合は、事前ネット予約が断然オススメです |
この時期に台東へ来るひとのほとんどが訪れると言っても過言ではないほどの人気イベントであり、人気スポットです。広大な丘からゆっくりと上昇する熱気球を見ているだけで癒されますよ!夏の台東旅行の見どころのひとつと言えるでしょう。
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気球がゆっくりと起きあがる様子がかわいい |

至近距離からみると更に実感する、その大きさ
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ナビも係留体験をしてみましたが、上から見下ろす景色もほんとうにすばらしかったです!! |
 記念撮影も忘れずに~ |
 鹿野の大地で、遅くまでたっぷり満喫できました |
ナビが訪れたこの日の観覧者数は、約2万5千人!わざわざ鹿野まで行ったはいいけれど、特等席を確保できるか不安……。
そんな方に朗報!高台にあるレストラン「響響星空」では、屋上のテラス席の予約が可能です!今年は6月から予約受付を実施していたそうなので、来年以降、バルーンフェスティバルを観覧予定の方は、テラス席の事前予約にトライしてみては?

熱気球を見渡せるテラス席がおすすめ!
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夜から始まるイベントに備えて、腹ごしらえもできます |
【台東・太麻里おすすめ観光スポット】金崙聖若瑟天主堂
パイワン族が多く居住する南部で原住民部落を散策

正面にある文字をよく読んでみると……?なんと日本語!日本統治時代に伝わった外来語の名残を感じられます。中央には、パイワン族の頭目のみが飾ることを許されている、3本の羽と猪の牙の頭飾りを模った装飾が
その外観からは想像が難しいこちらの建物は、カトリック教会の聖堂です。台東の南東部に位置する「太麻里郷」にあるこの教会は、パイワン族(排湾族)が多く居住するエリアならではの教会で、世界に3つあるとされる「黒い聖堂」のひとつ、とも言われています。
緑に囲まれた集落に溶け込むように存在する教会ですが、外観、内観ともにパイワン族の文化色が強烈に反映されている、見どころ満載のとても興味深い聖堂です!
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入口の左右の扉には、男性と女性の彫刻がほどこされています。キリストとマリア像かな?と思ったら、こちらはパイワン族の頭目の肖像!パイワン族は古くから男女平等の文化をもっており、一番目に生まれた子が男女問わず、頭目の継承権をもっているのだそうです。なので、女性の頭目の肖像があるのですね~! |
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あたたかみのある木を使用した内部 |
台東、いや台湾の中で見るべき聖堂のひとつともいうべき、超おすすめの観光地です。台東には何もないって誰が言った?と思うほど、すごい聖堂です。ナビ、台湾のおすすめスポットにあげたいくらい推しております!
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パイワン族の衣装を身にまとうキリストと聖母マリア |
周辺を散策していると「金崙部落」があらわれます。ただ歩いているだけでも、じゅうぶんに原住民文化に触れることができるので、聖堂から次のレストランまで歩いてみるのをおすすめします。

原色の自然が広がっていて、ここにいるだけでデトックス
夏の台東旅行では暑さに負けて歩くのが億劫になりがちですが、歩いたからこそ見つかる穴場的な観光スポットも見つかるので、是非ここでは歩いてみてください。
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集落の集会場でしょうか? |
【台東・太麻里おすすめレストラン】講蜜蜜特色餐廳

鯖定食「鯖魚風味餐」。おなじみの「阿粨」や、さつまいももついて、ボリューム満点です
教会から徒歩10分ほどの場所にあるレストラン「講蜜蜜特色餐廳」へやってきました。普段我々の食卓に並ぶことのない、カタツムリ(螺肉)やキマメ(樹豆)といった特有の食材をはじめ、地元の食材をふんだんに使用しています。原住民のリゾット「搖搖飯」を味わうこともできます。オススメは部落風味セット「部落風味套餐」380元!
 こちらが「蛉蛉風味餐」カタツムリの炒め物。コリコリした食感で、おいしくいただきました! |
 鶏の照り焼き「烤肉風味餐」。手前のリゾット「搖搖飯」は、豆腐乳と一緒にいただきます |
飾り気があまりないですが、定食風に原住民料理が楽しめるので、おひとりさま旅行や2人旅行など、人数が少ない旅行で原住民料理が食べたい方におすすめしたいスポットです。

紫の壁紙と、流木で作られたテーブル。お店は完全予約制です
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個性的な個室スペース |
【台東・太麻里おすすめカフェ】黑手咖啡 HeySoul Café
 わかりづらいけれど、1階はおしゃれカフェです |
 教会を眺めながら休憩もよし |
目ざといナビ一行は、金崙聖若瑟天主堂の真正面にカフェがあるのを発見。あまりの暑さに駆け込んだ、こちらのカフェの「西西里咖啡(レモンコーヒー)」が衝撃的においしいかったです!
ふらり立ち寄ったお店でしたが、「台東10大カフェ(台東十大咖啡廳)」に選出されているお店でした。ちなみに、前述した「太麻里文創咖啡館」も入選しています。

マンゴーチーズケーキがおいしそうでした
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コーヒー豆の販売もあります。ナビはちゃっかり、こちらの大武山産のコーヒー豆を購入。台湾産のコーヒーは酸味が強い印象があったのですが、この豆は程よい苦みで、よい買い物ができました♡ |
出発の時間が迫っていて、イートインできなかったのが心残りになるくらい、ドリンクができるまででさえ、居心地が良かったカフェ。オーナーと常連さんが家族のように会話したり、読書したり……。素敵な時間が流れていました。
台東旅行でほっと一息つきたい時はここをおすすめします!
台東を訪れるたびに台東愛が募るナビですが、今回初めて訪れた「成功鎮」の澄んだ空気と、穏やかな街の雰囲気には参りました(笑)。「セカンドライフを送るなら、ここがいい」と、台北に戻ってからもしばらく妄想を続けていたほど、ナビの心が落ち着く場所でした。
【台東・成功おすすめ観光スポット】菅宮勝太郎宅

必ず訪れたい「菅宮勝太郎宅」
日本人なら「菅宮勝太郎宅」は是非とも訪れてください。1922年にこの地で支庁長に任命され、地域の発展に寄与した「菅宮勝太郎」さんの住居址。特に、2階ベランダからの眺めに心を奪われました。無料で観覧できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
【台東・成功人気アクティビティ】阿美族民俗中心

大自然の中、アミ族が奏でる特有の音色にうっとり
約2ヘクタールの広さを誇るアミ族(阿美族)民俗センターでは、アミ族特有の居住文化や、伝統音楽を体感することができます。
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山と海に囲まれたすばらしい立地!! |
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アミ族の伝統音楽、鼻笛をきくことができました! |
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いろんな大きさがあり、音色も異なる、アミ族の打楽器「旮亙」 |
台湾の東側・台東に来たら原住民の歌声に耳を傾けたいものですよね。そばには海が広がり、海を眺めるのにもおすすめのスポットです。さらに、超こぢんまりとしていますが、マーケットが出ているので、お土産などを買えるのも◎

お誕生日の人は、アミ族の爆竹「竹筒炮」を体験できます。奥の家屋群は、アミ族の住居紹介エリア
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めちゃくちゃおいしかった、刺蔥入りのカステラ |
【台東・成功人気買い物スポット】福和成餅店

「福和成餅店」三代目の洪曉龍さん
日本統治時代の1931年に創業した餅菓子の老舗で、現在は三代目が受け継いでいます。南投県からこの地にやってきた初代が、日本の和菓子職人に弟子入りしたことが始まりです。
小豆やピーナッツ餡入りの柔らかいお餅は、言うまでもなくおいしいのですが、必須は看板商品の月餅「封仔餅」♪
 日本人も台湾人も、お餅は大好物♡ |
 台東の紅烏龍茶にもよく合うお菓子たち |

こちらがウワサの「封仔餅」。いろんな味がありますが、台東といえば「ローゼル(洛神花)」!購入する気満々だったのですが、この日は完売してしまい、ゲットできず……次回リベンジするぞっ!
今回は台北でお留守番だったナビ友(日本人)はここの洛神花(ローゼル)味の「封仔餅」が大好き!台東旅行で成功に立ち寄ったら迷わず買っています。さらに、地元民から必ずおすすめされる人気店でもあるので、安心してお買い物ができます!
 日本の和菓子屋さんのような佇まいの「福和成餅店」 |
 台東の名産品も揃っていてうれしい |
【台東・成功おすすめカフェレストラン】成功海銀行

青と白の配色に港街を感じる店構え
56年前の「台湾土地銀行」をリノベーションしたカフェです。成功鎮といえば、東部最大の漁港「成功漁港(新港漁港)」が有名ですが、こちらのカフェでは地元の海鮮を使った料理を堪能することができます。
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遮光具合を考えて設計された窓が、特徴的な外観。この建物は、独学で建築を学び、当時台東で人気を博した建築士、呂阿玉氏によるデザインです。台東には「台東縣議會」をはじめ、彼がデザインした建物が多く残されているのだそう。 |
 マリンな色合いの1階 |
 明るい2階 |
ここでも定食風に海鮮料理を堪能できて、おすすめ!ただ、人気過ぎてすぐに満席になってしまうのが玉に疵かな?

「船長頂浪套餐」 420元。旬の魚介類三種とトマトを8時間ほど煮込んだスープが香る麺メニュー
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「海女潮間帶套餐」380元。麺の上にダイナミックに泳ぐトビウオに驚きます。鰹節もたっぷりで、あっさりしたお味でした。海女さんが採ってくれた貝や海藻は味わっていただきましょう♡ |

アイスコーヒーのほか、スペシャルなドリンクメニューがありました。中央の「山林野草沙士」は馬告の葉や月桃の種、洛神花で味付けされています。写真右の「鳳梨海草氣泡飲」は、パイナップル、海藻、刺葱、月桃を煮込んだジャムをソーダで割ったドリンク!
また、地元で活躍する海女さんたちを支持する活動も行っています。おいしい貝や海藻が食べられるのも、「海女」という職業あってのこと。そんな海女さんたちの活動や、愛用している道具などを展示したスペースもありました。昔は貯金するための場所で、これからは地域文化を大切に保存していこう、というわけですね。
 カウンターには、船舶ライトが |
 展示コーナーでは、海女さんたちの仕事道具がみられます |
 涼しい日は、風を感じながらテラス席もよいかも |
定期的に「海女さん一日体験」イベントも実施しているので、興味のある方はFacebookをチェックしてみてくださいね♪ナビも次回は挑戦してみたいなぁ……♡
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2階のスペースでは、不定期に海女さんたちによる料理教室やイベントが開催されるのだそうです。「銀行」を感じさせる階段 |
【台東・成功おすすめカフェ】眺港café

菅宮勝太郎邸の隣にある「眺港café」
菅宮勝太郎邸を訪れたら、ナビのお気に入りで多くの方におすすしたいカフェ「眺港café」に寄るのをお忘れなく!
今回は時間がなくて、イートインできなかったのが心残り……。でも、爽やかでおいしい漢方コーヒーが飲めたから良しとしましょう♡
【台東・成功おすすめカフェ】行動者咖啡coffee

「行動者咖啡coffee」オーナーの明峰さん
桃園で6年間コーヒーを学んだオーナーが、ご高齢の両親の面倒をみるために帰郷。ご両親が営む荒物屋の半分を改装し、カフェをはじめました。
 緑に埋もれたこちらのスペースがカフェです |
 隣接するご実家の荒物屋さん |
 檜を使って作られた、いかにも高価そうなテーブル |
 ガラス越しに、ご両親のワークスペースがみえてほっこり! |

お友達のお家に遊びに来たかのような、アットホームさがあります。
店内で焙煎も行う本格派で、オーナー自ら調合した豆をドリップで淹れてくれます。コーヒーがおいしいだけでなく、スイーツも絶品!特にチョコレートケーキはコーヒーとよく合い、ナビ好み♡
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オーナーがブレンドした台東産のコーヒー豆のほか、ナビMが気に入っていた、自家製のローストナッツは購入も可能 |
 コーヒーの説明もしっかりしてくれます。コーヒー好きにはたまらないサービス |
 8時間かけて1杯分を抽出するという水出しコーヒー(冰滴咖啡)はトライする価値あり!スッキリしていて、とってもおいしいですよ!毎日数量限定です |
コーヒーが苦手な人用にお茶もあるのでご安心を!ナビがハマった「刺蔥茶」も試す価値ありです♪
台東旅行にちょっと疲れたところで立ち寄りたいカフェで、特にコーヒー好きには自信を持っておすすめします!
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店内には、オーナーが趣味で描いている絵も飾られています |
Chill dayを過ごすには、断然台東だ!と改めて実感したナビ。
喧騒から離れ、一息つきたい時には、ぜひ台湾の美しい景色、おいしい食べ物、素敵な笑顔に出合える台東へ足をはこび、大自然に身を委ねてみてはいかがですか?極上の癒しと、エネルギーを与えてくれるはずです♡
以上、台北ナビでした。