![]() |
![]() |
台湾でカカオ豆が栽培されていることはご存じですか?近年は台湾産カカオを使ったチョコレートメーカーやブランドも増えつつあります。そんな台湾チョコレート業界をリードし続けているのが「福湾巧克力(フーワンチョコレート)」です。 |
2014年、台湾南部・屏東のリゾートホテル「福湾荘園」で総料理長を務めていた許華仁さんが、地元食材を探している時に出逢った屏東産のカカオがはじまりでした。ビビビッときた許さんは以来、チョコ一筋。ユニークでオリジナリティーあふれる数々のチョコレートを生み出しています。
ICAインターナショナル・チョコレート・アワードやAOCアカデミー・オブ・チョコレートといった世界の名立たるチョコ大会で度重なる受賞をしているので、ご存じの方も多いはずです。
![]() |
![]() |
こだわりのチョコレートというと、よく耳にするのがBean to Barという言葉。カカオ豆(Bean)から板チョコ(Bar) にするまで一貫した管理の下、製造するチョコレートのことを指しています。では「福湾巧克力 」は?——さらに上行くTree to Barスタイルを貫きます。読んで字のごとくカカオの木を植え、育てるところからはじまるのです。 |
![]() |
![]() |
![]() |
その後、収穫、発酵、乾燥、焙煎、殻の除去、粉砕、テンパリング、成型、熟成……と幾多もの工程を経て1枚のチョコレートができあがります。収穫した豆を見ながら、天気を伺いながら、発酵だけでも3~7日、乾燥は8~12日、粉砕にだって1~4日と職人さんが手塩にかけて大切に大切に1枚のチョコを作り上げていくんです。 |
この工程こそが持続可能な未来のチョコレートビジネスの形としてGOOD DESIGN AWARDを受賞したんだとか!ちなみにTree to Barで製造を行っているのは世界でも10社にも満たないそうですよ!
そんな製造の工程が見学できるのが、本店で行われている「チョコレート工場見学+チョコレート食べ比べ(深度導覽+巧克力品鑑)」ガイドツアーです。
![]() |
![]() |
工場見学といえば、機械がチョコを混ぜ合わせてベルトコンベアーでチョコが流れてきて……なんてのを想像していましたが、「福湾巧克力」では工場というより工房という表現が近い感じ。カカオ豆を取り出すのも手作業で行われていました。 |
最後に形にするのも手作業。ちょっと広めの厨房といったところでショコラティエが1つ1つ成型していくんです。これまで「おいしいけど、ぶっちゃけ高いなぁ~」と思っていたナビですがごめんなさい!これだけ手間暇かけたチョコレートであれば致し方ない!いや、むしろ安い方なのかも?
![]() |
![]() |
コースの最後は9種のチョコレートを食べ比べ。それぞれが全く異なる味わいです!まさにその年の気候や熟成度によって変わるワインのような奥深さ。台湾茶や台湾フルーツ、台湾のスパイスとの融合も個性的で、驚きの連続! |
![]() |
![]() |
そして……もう1つのイチオシがココアシロップです。シロップ+レモン汁+炭酸水で、さわやかなココア風味のスパークリングドリンク(可可可樂)が手軽に作れちゃう♪夏にぴったりの1杯です(お店のはさらにココアビネガーが入っているみたいです~) |
ぜひ「福湾荘園」での宿泊と併せておでかけください!フーワンチョコの(福湾巧克力)の奥深さに出逢えるはずですよ。
「屏東は遠いわ~!」という人は、まずは台北の大安店に行ってみることをおすすめします。お土産が買えるショップはもちろん、併設のカフェではチョコの試食(2種210元~)もありますよ!「福湾巧克力」体験してみませんか~?
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2025-07-30