プライベートブランドの商品を増やしたり、サービスの多様化を進める香港コンビニ。
いつでもどこでも「お手軽に」何かができる香港コンビニを大解剖してみましょう!
こんにちは香港ナビです。今や都会の生活とは切っても切れない存在になっているコンビニ。香港も例外ではありません。
街中至る所にあるコンビニは香港に住む人々にとっても旅行者にとっても頻繁に足を運んでしまう場所ではないでしょうか?
香港のコンビニ内訳!

ダントツの1位はセブンイレブン
香港には圧倒的なシェアを誇るセブンイレブンが900店以上、第2位はサークルKが約350店、そして上位2社と比べると、店舗数がかなり少ないVangoという3種類のコンビニがあります。
コンビニは街中であれば見つけられないはずはない!というくらい、たくさんあるのです。日本と同様、各社それぞれに独自のサービスやブランドを展開したり、キャンペーンを催したりとプロモーションにも余念がありません。日本のコンビニの進化に比べると、まだまだ物足りない感じは否めませんが、2016年版香港コンビニをレポートしてみたいと思います。
 2位のサークルK |
 マイナー選手のVanGo |
店内探検!

清潔な店内で商品も所狭しときちんと並べられています。学校の下校時間頃は大勢の学生達がスナックを買ってワイワイ食べていたりするので結構な混雑になることも。
 店舗の大きさも大小さまざま。大型店の方が色々なサービスがあります。 |
 小型店でも鎮痛剤に正露丸とオロナインはあったりします。 |
 香港人の友、インスタントラーメン。 |
 お酒コーナーも店舗によっては品揃えがいい。 |
 どら焼きもしっかり日本語。 |
 こちらも香港らしい、粉末紅茶やコーヒー |
 ドリアンアイス、チャレンジしがいがあります。 |
 ライチやマンゴー味の餅アイス。 |

ポテチは国際色豊かな品揃え。
香港コンビニの主力商品はやはりスナックとドリンクではないでしょうか?
香港に住みだして「香港の人ってジャンクフードとソフトドリンクが大好きなんだ」と感じます。ご飯と一緒にコーラにファンタやセブンアップ、ちょっとお腹が空けばお菓子にシューマイ、フィッシュボールにカップラーメンは本当に定番です。
そしてここ数年は日本&韓国ブームが続いている香港、スナック売場も例外なく「ここは日本か?」と見間違うくらい日本製品が幅をきかせています。
 日本一色です。 |
 ここまで来ると、香港にいることを忘れます。 |
 ベビースターラーメンは中国語に訳されてます。 |
 抹茶味特設コーナー。 |
 ひっそりとローカルブランドの「甘大滋」 |
 子供に人気のMAMEEはラーメンスナック。 |
 たまに出る限定商品はお土産としても狙い目!大きな袋に4つのミニ袋が入っています。 |
 実はえびせん自体のサイズもJUMBO!! |
雑誌コーナーに「るるぶ」発見!

なんと!るるぶが!
雑誌コーナーには「るるぶ 中国版(繁体字)」がありました!
狭い香港、香港人の余暇はだいたい飛行機に乗ってどこかに行くことになります。
旅行先として日本はとても人気があり香港の人たちは、まるで国内旅行のように日本旅行をします。るるぶは大人気です。
 ローカル雑誌 |
 英字雑誌もかなり揃っています。 |
 新聞も中文と英文が揃う。 |
香港人が大好きな飲み物といえば。。。やっぱり維多奶!?

日本語が溢れるコンビニの中でも、飲料コーナーでは香港、台湾のブランドが頑張っています。
特に維多奶は多種の豆乳飲料や様々なフレーバードリンクを出しています。
牛乳を飲むようになった歴史はあまり長くない香港。数十年前までは牛乳よりも豆乳や麦芽飲料などを飲む方が普通だったようです。
味は全体的にかなり甘めの印象で、ナビは少し苦手なのですが好きな人は大好きなんですよね。
もしかしたら衝撃の出会いになるかもしれませんので、ぜひトライしてみてください。
どこの集まりに行ってもどのこのお宅に行っても必ずストックがあるくらい、維多奶は香港家庭の常備飲料になっている気がします。
 港式(香港スタイル)シリーズの中ではやはり鴛鴦茶がスペシャル!? |
 いろんな味を比べてみてみるのも。。。 |
 日本、台湾、香港ブランドが頑張る、お茶系飲料はたくさんの種類。 |
 香港の濃い〜ミルクティ味 |

赤いボトルは台湾ブランドのモカ。
ペットボトルのお茶類では台湾から香港へ上陸した「道地」が頑張っています。防腐剤と人工着色料を使わないらしいのですが、無糖シリーズ以外はやはりちょいと甘めの味付けかもしれません。
最近は高級(本物)志向のコーヒー飲料や奶茶(香港式ミルクティ)などが増えてきています。パッケージも独特でちょっと魅力的ですね。
是非試して欲しい、薬膳(中国漢方)&香港スイーツ系飲料

MTR駅などにも店舗がある「鴻福堂」がコンビニでも手軽に買えるようになりました。
腰果核桃露は脾臓腎臓を補い、百合木瓜露は栄養補給、雪梨川貝海底椰は喉の調子が悪い時にという風に薬膳スイーツならではの効能が書いてあります。体調に合わせて選んでもいいですし、スイーツとして興味のあるものを選んでも。こういうものまで気軽に試せちゃうのがコンビニの良いところですね。
マンゴープリン同様に人気がある香港スイーツ「楊枝甘露」もコンビニでサクッと楽しみましょう!
 「楊枝甘露」も2種類ありました。 |
 オリジナルブランドでも出している薬膳スイーツ飲料 |
 五花茶や豆乳(豆漿)も。 |
その他の注目飲料!

実はナビが一番購入頻度が高いのはこちら。香港では濃縮還元ではない「100%フレッシュジュース」をコンビニで買えます。
種類も豊富でマンゴーやスイカ、人参などは香港らしいラインナップではないでしょうか?
(ご飯ものと一緒に買うとお得なセットがあります。)
 冬になると出てくる暖かい維多奶。 |
 お土産の常連でもある、ちょっと大きいヤクルト。 |
セルフコーナー

香港コンビニの必須備品の電子レンジとお湯。
チルドフードやカップ麺を食べるにあたりとても重要なのがセルフサービスコーナー。
どんな小さなコンビニにも必ずあるのがお湯と電子レンジ。そしてソフトドリンクマシーンです。
ホテル暮らしでも、どんな夜中であっても、明け方であっても、このコーナーを利用して暖かい食事がいただけます。
 電子レンジにセルフのコーヒーサーバー。 |
 暖かいドリンク。 |
 ストローなどの備品も揃ってます。 |
 ソフトドリンクとシャーベットマシン。 |
想像を超えた美味しさ。コンビニ・チルドフード

見くびっていました。。。
今回の特集のメインになったのではないか?
と思うくらい衝撃的だったのがこのチルドフード。
チルドフードが充実する前は即席麺(カップラーメン)がコンビニ食の主力商品でした。
そして、ナビが香港にきた頃のチルドフードは。。。ノーコメントするしかない味でした!!
ところが今回、香港コンビニでトライしたチン(チルド、電子レンジ用)フードが衝撃的に進化していてびっくり。
冷めたものを食べることをあまり好まない文化がある香港。おにぎりやサンドイッチ、サラダなどの商品が増えてきたものの、日本にあるような温めなくてもすぐ食べられる、美味しい「お惣菜」や「お弁当」というものはまだありません。
しかし!充実のチルド&冷凍商品が人気上昇中、品質アップ中なのです。
 パッケージも良くなりどれも美味しそうに見えます。 |
 中華とパスタがメインメニューなのか。 |
 セブンイレブンの品揃え。 |
 サークルKの品揃え。 |
 香港の定番お惣菜やおつまみ的スナック |
 「原味家作」ブランドのお惣菜パック |
 温泉卵の日本語は微妙でした。 |
 おかゆとボルシチ。不思議な取り合わせなようで、2つとも香港の定番。 |

「柱侯蘿蔔牛筋腩飯」 HK$22.90
ナビも食べてみました!
セブンイレブンブランドの「龍鳳茶樓」シリーズから
「柱侯蘿蔔牛筋腩飯」と「福建炒飯」をチョイス。
そして+10ドルで好きなフレッシュジュースが選べちゃう。これがいい。
「龍鳳茶樓」って香港のコメディ王・周星馳主演の映画タイトルと同名ですね。
 「福建炒飯」 HK$17.90 |
 +HK$10でフレッシュジュースが選べます。 |
 チンする前。このビニールがめくれません。 |
 チンした後。ほっかほか。 |

チンする前に角2箇所に切り込みを入れと書いてあるけど、このビニールがめくれない。とても強力なノリ付けです。どうやって食べるのか、軽い不安がよぎります。
結局、カッターで覆っているビニールを切って開けました。
メイン具材の大根も牛肉もちゃんとした量感のあるもので驚き!
加工食品にありがちな味が濃いということもなく、かなり上品な味付け。油っこいこともなく、総合的に「合格〜!」な仕上がりでした。ご飯は日本のご飯とは違うパラパラ系ですが、蘿蔔牛筋腩にはこちらの方が合うのです。
 チンする前。こちらにはナイフがついていました。 |
 チンした後。なかなか良い感じ。 |

こちらには開かないビニールカバーを切る為だけのナイフが付いていました。
もしかしたら、「柱侯蘿蔔牛筋腩飯」にも付いていたのかもしれませんが、軽い糊付けやテープなどもなく、紙のパッケージとの間に挟まっているだけなのでどこかで落ちてしまった可能性大。このナイフがないと、ビニールカバーをめくれず泣くことになりかねません。要注意。
お味は「柱侯蘿蔔牛筋腩飯」に比べると少し味が濃い気がしますが、それでも塩からいわけではなく、十分満足な仕上がり。しいたけの香りが良く、たまご炒飯との相性が抜群です。
福建炒飯のわりにはあんかけが少なめかもしれません。

コンビニ飲茶の点心に挑戦!
日本人人気ナンバー1点心のエビぎょうざ(蝦餃)と香港人のソールフード黄色い皮の焼売にトライ!
お値段はともにHK$11.40

チンした後。こちらは手でビニールをめくれました。
「焼きたてパン?」「淹れたてコーヒー?」

セブンイレブンのHOT SHOTコーナー
最近のコンビニで人気があるのが、ベーカリー併設や美味しい淹れたてコーヒーなどです。
お値段も手頃でそこそこ美味しいコーヒーが飲めるというのは日本と同じですね。コーヒ各種サイズは1つのみで、ホットとアイスで値段が分かれています。スタバなどのトールサイズくらいあるので飲みごたえも十分。
ベーカリーのパンは香港スタイルのパンがメイン。菠蘿飽(ぽーろばう=パイナップルパン)や腸仔包(チョンジャイバウ =ソーセージパン)、雞尾包(ガイメイバウ=ココナッツ入りパン)は定番です。ローカルパン屋さんを探す時間がなくても、パン屋さんのあるコンビニに行ってみるのはどうでしょう?
 ラテのサイズはひとつだけ HK$16。 |
 値段に比べ、なかなかのラテ。 |
 ベーカリーコーナー |
 香港のローカルパン屋さんみたいです。 |

サークルKのHot & In
ホットフードコーナーセブンイレブンにもサークルKにも、店舗によっては調理した暖かい食べ物を提供するコーナーがあります。
香港のソウルフードと言っても過言ではない(と、ナビは思っている)魚肉焼売とカレー味の魚蛋(フィッシュボール)は定番売れすじ商品!かけるソース(醤油や甜醤、辣椒醤など)も自由に選べて昔の小販を思い起こさせます。
ほぼ写真付きなので、指差し購入も可能!
香港人になったつもりで是非トライしてみてください。
 実はセットになっているメニュー。 |
 蒸し物は2個から。 |
 みんなが大好きなスナック(小食)類 |
 壁にかかっているメニューには英語表記も。 |
 うどんに焼売をトッピングしたもの。HK$15 |
 粉果は2個でHK$8.50 |
 腸粉。HK$9.50、ソースは自分で選べます。 |
 紅豆鹵肉粢飯 HK$9.50 |
 サークルKのメニュー |
 サークルKのHot & In |
 蒸し物の中に馬拉糕! |
「コンセプトストア」金鐘セブンイレブン

進化したコンビニ!?セブンイレブンのコンセプトストアが金鐘のリッポーセンターにできました。
高級路線のコンビニ+ファーストフードのような商品構成。西洋人が多く働いているエリアだからか、ローカルというよりはウェスタンを対象にした商品が揃っています。
他店舗ではないホットデリフードなどもあるので、近くを通ったときに覗いてみてはいかがでしょう?
 購入後に座って食べられるスペースがあるのは珍しい。 |
 ベーカリーも香港式ではなく、洋モノです! |
 ずらっと並んだドリンク類に圧倒。 |
 セット料金を告知する看板もカフェ風。 |
 レジカウンターも違いすぎて、最初わからなかった。。。 |
キャンペーンはおまけ合戦!?

これこそ香港コンビニの特徴なのではないでしょうか?
香港のコンビニ各社が時々開催するキャンペーンとして「スタンプシールを集めてオリジナルXXグッズと交換!」というのがあります。人気キャラクターなどとタイアップするため、企画によってはあっという間に商品がなくなってしまうことも。。。!
久しくなかったキャンペーンも4月に入って始まりました!
サークルKは日本の「ぐでたま」グッズ。
LINEスタンプでも人気の「サンリオぐでたま」の限定グッズはファンにとってはたまらないアイテムが揃っています。

そしてセブンイレブンはなんと「ルクルーゼ」。通常はアニメやキャラクター商品とのタイアップが多いので、正直この企画には驚きました。
ノベルティグッズに興味がないナビもかなり動揺。。。
ルクルーゼのお鍋がケースになったお箸、やスプーン、フォーク!そして小物入れになるルクルーゼ鍋に、全部揃えたときの棚まで賞品です。実は香港、ルクルーゼ・ファンがかなり多いのです。
 レジのスタッフに言うともらえるシール台紙。 |
 ここにもらったシールを貼っていく。たまったら賞品と交換。 |
番外編: グッズ編

セブンイレブンの傘は結構頑丈。お土産にも。
香港のコンビニ、他にも実はいろいろ面白いものや便利なものがあったり
します。
そして注意しなくてはいけない事に「香港はコンビニでも定価販売とは限らない」ということがあります。
店舗によって微妙に値段が違うことがありうるのが香港。
例えばお水のお値段。これも場所によっては微妙に高かったり。
 レインコート、セブンイレブンではHK$25 |
 サークルKではHK$18。サイズも3種類あってオススメです。 |
 ディズニーもののエコバッグ HK$50 |
 分厚い香港ティッシュは結構使えます。となりの消毒ジェルと一緒に持ち歩くと清潔を保てます。 |
 使い捨てパンツがあるのも知っておくと、いざ!という時に… |
 ナビも使用中。ナチュラルな蚊除けスプレー。携帯サイズで便利。 |
番外編: サービス編

他にも色々なサービスを提供している香港コンビニ。
セブンイレブンではFree-WiFiホットスポットになっていることが多く、30分無料でWiFiが使えるところが多くなってきました(※全店ではありません)。
オーシャンパークやディズニーランド、観光バスなどのチケットが販売されているのはあまり知られていないかもしれません。
事前にコンビニで入手しておけば、当日現地でチケットを買うために並ぶ必要がありませんよね。
店頭に並んでいることが少ないのですが、携帯電話用通話プリペイドカード、データカード、トップアップ用カードも売っています。見当たらない場合でもレジのスタッフに言えば出してくれます。
SIMフリー携帯や携帯ルーターを持っている方は利用できますね。
詳しくは各コンビニのホームページをご確認ください。
いかがだったでしょうか?
日本に負けず、進化し続ける香港コンビニ。
しばらく行っていないと新しい商品やサービスがあったりしてワクワクさせてくれます。
旅行や出張での短い滞在では心強い存在!
どこにでもあるコンビニだからこそ、思い存分利用して楽しんでください!
以上香港ナビがお伝えしました。